外壁塗装には欠かせない!ノンブリード変成シリコンのメリットや注意ポイントを解説
2024.12.20 ミヤケン高崎店発信ブログ
この記事を書いた人

営業部 菅原
営業部/2019年入社/高崎市箕郷町出身 お客様が喜ぶ笑顔の為に、どんなことでも全力でご対応いたします。 休日には妻と2人の娘とドライブに行くことが趣味。
サイディングにはシーリング材が施されており、このシーリング材がないと外壁の防水性は保てません。
しかし、シーリング材には様々な種類があり、どれを使用すればよいか悩んでしまいがちです。
そこで今回はシーリング材の中でも特に外壁にぴったりな「ノンブリード変成シリコン」をご紹介します。
外壁の防水性を維持したい方やシーリング材選びで困っている方はぜひ参考にしてみてください。
1.ノンブリード変成シリコンってどういうもの?
まずは、ノンブリードや変成シリコンの意味、他のシーリング材との違いなどを見ていきましょう。
「ノンブリード」と「変成シリコン」の意味
シーリング材には、ブリード現象というものが付きものです。
ブリード現象とは、シーリング材に含まれる可塑剤という物質がにじみ出て外壁が黒ずんだり、ベタついたりすることを言います。
ノンブリードとは、このブリード現象を抑える機能が備わったシーリング材を指します。
変成シリコンはシリコン樹脂と似たような性質を持っていますが、合成樹脂です。
耐久性や耐熱性、耐候性、密着性、柔軟性に優れている他、紫外線にも強いため、まさに外壁に最適なシーリング材なのです。
他のシーリング材との違い
シーリング材には変成シリコンの他に、アクリル、ウレタン、シリコン、ポリサルファイドなどがあります。
アクリルコーキング
作業性に優れています。硬化後に肉やせが起こってしまう、耐候性と耐久性が低いというデメリットもあります。
ウレタンコーキング
密着性や弾力性が高く、比較的安価で幅広い用途に使われます。ただし、紫外線に弱いため、表面への塗装が欠かせません。
シリコンコーキング
耐久性が高く、寿命が長いです。屋内でも屋外でも使えますが、表面を塗装で覆うことはできません。
変成シリコンコーキング
耐久性、耐熱性、耐候性、密着性、柔軟性に優れており、紫外線にも強いです。シリコンとは異なり、表面に塗装を重ねられるため、塗装面とのギャップが生まれにくくなるのも変成シリコンの特徴です。価格はシリコンよりも高めです。
ポリサルファイド
シーリング材の中でも高い耐油性があるため、配管やダクトなどに使われます。
シリコンと変成シリコンを比較すると、全体的な性能は変成シリコンの方がやや劣ります。
しかし、シリコンにはない「塗装可能」という点が決定打になり、ノンブリード変成シリコンを選ぶ方は多くいます。
2.ノンブリード変成シリコンを採用するメリットは?
ここからは、ノンブリード変成シリコンを採用するとどのようなメリットが得られるのか紹介していきます。
美観を維持できる
ノンブリード変成シリコンは、表面に塗装を重ねられるため、美観重視の方におすすめです。
さらにブリード現象の発生を防止できるため、塗装後の変色やシミの心配もありません。
きれいな仕上がりが長期間持続します。
優れた耐候性で長寿命
耐候性に優れていることから、紫外線や雨風にさらされる屋外でも使用可能です。
寿命も8年~15年と長いため、メンテナンス頻度を抑えられます。
様々な素材としっかり密着する
様々な素材と相性がよく、しっかりと密着してくれるため、外壁だけでなく、サッシ周りや目地などにも使われています。
多種多様な外壁材にも対応可能です。
施工性に優れている
ノンブリード変成シリコンは扱いやすい材料として知られています。
施工性に優れているため、作業効率が向上するという点もメリットとなるでしょう。
3.ノンブリード変成シリコンの注意ポイント
次に、ノンブリード変成シリコンを採用する上で注意するべきポイントを紹介します。
不適切な施工環境では不具合が発生しやすい
シーリング材の施工は、気温15℃~25℃、湿度80%未満に行うのがよいとされています。
気温や湿度が高すぎると、使用可能な時間が短くなったり発砲が生じたりします。
雨天時や気温や湿度が低すぎる場合は、硬化に時間がかかってしまう他、目地にシーリング材がしっかり密着してくれません。
適切な施工環境で作業を行いましょう。
塗膜剥離が起こる可能性がある
ノンブリード変成シリコンは表面に塗装できますが、塗料との相性が悪い場合、塗膜剥離が起こることもゼロではありません。
塗膜剥離を防ぐためにも、施工前に塗料との相性テストを実施することが大切です。
下地処理不足が施工不良を引き起こす
ノンブリード変成シリコンは密着性に優れていますが、施工箇所にホコリや油分、水分などがあると接着が上手くいきません。
十分に清掃・乾燥させていない状態で施工してしまうと、施工不良の原因となります。
また、製品によってはプライマーの使用が必要な場合があるため、施工前に確認しておきましょう。
他のシーリング材よりもやや高価
ノンブリード変成シリコンは他のシーリング材に比べてやや高価です。
しかし、バランスの取れた機能性かつ長寿命であることから、長期的なコストメリットがあると言えます。
ノンブリード変成シリコンを選択する際は、この長期的なコストメリットを理解することが大切です。
4.ノンブリード変成シリコンはどのように活用する?
ここからは、ノンブリード変成シリコンの具体的な活用術をご紹介します。
外壁の目地を補修する
ノンブリード変成シリコンは耐久性や耐候性に優れているため、外壁の目地補修に最適です。
劣化した目地を補修し、耐久性を向上させましょう。
目地以外への付着を防ぐためにマスキングテープを貼ったり、表面をならすためのヘラを使ったりして美しく仕上げましょう。
作業は空気を入れないように手早く行うことが大切です。
サッシ周りのシーリングを交換する
シーリング材は、窓枠の雨漏りを防ぐ役割があるため、劣化が見られたら早めに交換しましょう。
交換する際は既存のシーリングを取り外す必要がありますが、このときはシーリングの奥にある防水シートを切らないように気を付けましょう。
シーリングを取り外したら、溝をしっかりと清掃したあとにシーリング材を流し込むと雨漏りを防げます。
外壁塗装をする前の下地処理に使う
ノンブリード変成シリコンは、外壁塗装前の下地処理にも役立てられています。
例えばモルタル外壁といったクラックが発生しやすい外壁材は、塗装前にクラックの処理が欠かせません。
ノンブリード変成シリコンは表面に塗装ができるため、こういった下地処理にも適しているのです。
5.実例紹介!ノンブリード変成シリコンの成功事例
ミヤケンでは、コーキングの施工事例も多数あります。
お家によってコーキングの長さも異なりますので、ぜひ弊社の施工事例をご覧ください。
6.ノンブリード変成シリコンを選ぶポイント
最後に、ノンブリード変成シリコンを選ぶときのポイントを紹介します。
JIS規格の認定を受けている製品を選ぶ
ノンブリード変成シリコンならではのメリットを享受するためには、製品選びの基準を知っておくと良いでしょう。
製品を選ぶときは、JIS規格の認定を受けているブランドをチェックします。
JIS規格の認定を受けている製品は、安全性が確保されている他、品質も高いです。
JIS規格のシーリング材の中でも耐久性区分が高いのは、9030クラスとなっています。
使い切れる分だけ購入する
シーリング材が余った場合、残りは処分するように推奨するメーカーは多いです。
費用を抑えるためにも、使い切れる分だけ購入するようにしましょう。
必要量と必要なシーリング材の本数は次のように計算します。
※DYIのシーリング工事はオススメしません。詳しくは下記の記事をご覧ください!
【サイディングのコーキング補修とDIYの注意点】
【外壁のコーキングを部分補修するタイミングは?DIYでの補修方法や業者に依頼すべき基準も解説!】
【外壁塗装におけるコーキングの役割を解説!費用や打ち替え手順についてもご紹介】
7.最後に
今回は、ノンブリード変成シリコンのメリットや注意点、製品の選び方などを紹介しました。
ノンブリード変成シリコンはバランスの取れたシーリング材であり、耐用年数が長いため、コストパフォーマンスが高いです。
とにかくメンテナンス頻度を抑えたい、美観性を手軽に維持したいという方はぜひチェックしてみてください。
ミヤケンでは、数多くの実績もあります。ご相談だけでも大歓迎ですので、ぜひお気軽にお問合せください!
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