こちらが調査時の写真です。

まずは下りの棟瓦から確認しました。

群馬は風が強く下り棟の漆喰が剥がれてしまっていたり、紫外線や雨水などの影響で剥離せてしまうケースがあります。

特に漆喰はもともと白いものが施工されているケースが多く、劣化の状態としては苔が発生したり、黒く汚れてしまうなどの症状が起こってきます。

露出しているケースがほとんどなので注意が必要です。

今回確認しましたが若干の劣化が確認できました。

次に中央の棟瓦です。

こちらも下りの棟同様に漆喰が剥離してしまったり、棟瓦が歪んでしまうケースがあります。

棟の高さがあるために大きなゆがみは確認できませんでしたが、歪みが確認できた場合は棟瓦の組みなおしを行い強制することになります。

その分の費用も掛かってくるため注意が必要です。

次は土居のしという部分の漆喰の確認です。

外壁と屋根のつなぎ目部分の漆喰を土居のしといいます。

この部分も剥離や割れなどが起こりやすい部分です。

特に外壁との接点が多くこの部分が劣化し割れや剥離が起こった状態であると

その部分から雨水が侵入し、雨漏りを起こす原因となる可能性が高い場所です。

この部分は屋根の上ではないため確認が容易にできるため、ご自身でチェックされても良いかと思います。

どの部分も今回は漆喰を剥がし再施工という方法で問題ないと診断しました。

漆喰は剥がれ等が起こりますが瓦自体は半永久的に長持ちするため、割れなどがない場合はメンテナンスの必要はありません。

最後に瓦ではない雨樋の確認を行いましたが、歪んでしまっている状態でした。

これは雪の影響で変形が起こったと思われます。

歪んでしまった雨樋は勾配がおかしくなってしまい、本来の機能を発揮してくれません。

それだけでなく、歪みが大きなものになると雨水がぽたぽた垂れてきてしまい、

下にいる方が水を受けてしまうようになります。

現状のままでは、問題があるため交換を行う必要がありますが、多少のコストがかかります。

しかし、実は雨樋交換の費用を抑えられる方法があります。

それは「火災保険」です。

ご加入中の保険で雨樋交換の費用を負担できるケースがあるので、気になられる方はお問い合わせ下さい。