雨樋の工事の方法について
2018.08.31 その他
今回は雨樋についてのお話をしようと思います。はじめに、雨樋はお家のどの部分かわかりますでしょうか?まずは写真を見ていただきましょう。
そうです。お家の屋根の先についている、雨水を流す部分です。この記事をご覧の皆様のお家にもついていると思います。今回は、この雨樋をどのようにお手入れしていくかのお話です。私たち塗装店では、主に外壁や屋根などの部分をメインでは工事をします。一見、サブのような立ち位置にある雨樋ですが実は主役に匹敵する立ち位置にあると思っています。
まず雨樋は、今の状態によって、施工の仕方が分かれます。一つは「雨樋の交換」です。上記の写真のように雨樋が破損している場合は、雨樋は交換が必ず必要です。この破損というのは、雪が屋根から落ちる際、雨樋に引っかかり雨樋ごと下がってしまう結果です。群馬県でも数年前、記録的な大雪がありました。あの時というのは、予想を大きく上回る降雪量でしたから、ほとんどのお家が被害を受けました。
この写真のお家のように、雪止めを付けているお家ですら、あの大雪は耐えきれません。雨樋の素材は大きく分けて3つあります。「塩ビ」、「鉄(ブリキ)」、「銅」おおまかにこの3つです。今現在では新築でもほとんどが「塩ビ」を使っています。古いお家ですと、「鉄(ブリキ)」や「銅」がありますね。この中ですと、「銅」が一番少ないかもしれません。どの雨樋でも、年数がたっている状態で雪の重みを受ければ、必ずと言っていいほど歪んでしまいます。雨樋が歪んでしまうということは、雨の排水が正しくできないことを意味します。それにより、歪んでいる部分から雨水がこぼれているお家も目にすることが多いです。塗装ではこの歪みは直せません。ですから、交換を必ずしなければならなくなる訳です。
さらに、雪による破損ではなく、経年劣化によって雨樋を交換しなければならない場合もあります。この写真を良く見ていただくと、雨樋に錆が出ているのが分かります。この雨樋は、金属の上にシートが貼られていた雨樋です。経年劣化により、そのシートが剥がれてしまったのですね。そして、錆が発生したという訳です。
この場合では、塗装しても意味がありません。もちろん、今の剥がれている部分を貼がして、研磨をして塗装することはできるかもしれませんが、それでは「長持ちする」とは言えません。この場合でも交換が必要です。そして、この例は特殊でしたが、雨樋が雪によって歪んでしまったり壊れてしまうというのは、お家でご加入している「火災保険」にて修繕が可能かもしれません。これは、必ずではなく、ご加入中の保険のプランにもよりますし、被害の状態にも左右されます。ですから、使用されたい場合は事前にお家の状態を把握しておきましょう。
今回はお家の陰の主役、雨樋についてお話しました。少しでも皆様のお力になれれば幸いです。
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