シリコンコーキングに起きるブリード現象とは?
2020.03.19 外壁塗装
この記事を書いた人
営業部 原田
営業部課長/2014年入社/玉村町出身 息子のように想っていただけるよう見積りから工事お引き渡しまで丁寧に対応します。自他ともに認めるほんわかした性格。サッカー好き。
外壁目地の黒ずみ、気になりますか?
サイディングボードの目地やモルタル外壁のひび割れ補修に打ったコーキングが、
年数と共に黒くなってくると見栄えが悪く、何か問題が起きているのではないかと心配になっている方は少なくはないと思います。
その黒ずみの正体は「ブリード」と呼ばれるものです。
今回はこのコーキング部分の黒ずみ、ブリードについて紹介します。
◆ブリードとは
外壁の目地にできる黒住は、ブリード現象と呼ばれるものです。
このブリード現象とは
コーキング剤に含まれる「可塑剤(かそざい)」という添加物が、経年によってコーキングの内部からにじみ出ることで起こるものです。
塗料や外壁の汚れなどに反応することで、黒いシミのような形で表面に出てきてしまうのです。
ちなみに可塑剤とは、輪ゴムなどにも使用されている添加物で、コーキング剤に柔軟性を与える大切な役割を持っています。
コーキング剤にある程度の柔軟性を持たせることで、サイディングボードが昼夜の気温や熱の差によって膨張・収縮することに対応できるようになるのです。
◆ブリード現象を防ぐ方法とは?
現在、シーリング剤の改良により、職人さんによる塗装でブリード現象が起こることは少なくなってきていますが、
フリード現象を防ぐには2つの方法があります。
①「ノンブリードタイプ」のコーキングを使用する
実際には、微量に含まれてはいるので、完全に影響をなくすことはできません。
しかし、外壁に使用する場合には、ノンブリードのコーキングを使用することをお勧めします。
②専用のプライマーを使用する
もう一つは、「逆プライマー」や「ブリードオフプライマー」という、
可逆剤移行防止プライマーをコーキングの上に塗布することで、移行させる前にブロックする方法でブリードを防止することができます。
コーキングを使用する外壁材を塗装したり、外壁のひび割れ補修を行う場合には上記2つの方法を取ります。
サイディングの外壁であれば、古いシーリングを撤去して新しいシーリング剤を打っていきます。
新築当時のシーリングの耐久年数は、5~10年程度です。
そのためシーリングに亀裂や劣化症状は築10年前後から確認ができるでしょう。
塗装工事やコーキング工事のタイミングで「ノンブリードタイプ」や「可塑剤移行防止プライマー」についてもご相談されてみてもいいと思います。
◆まとめて
いかがでしたか?
外壁のひび割れは、目地のように取り除くことができないので、こういったブリード現象を起こさせにくくする製品を使うことをおすすめします。
併せて、ひび割れ補修で使用するコーキングには変成シリコンを使用するようにしましょう。
通常のシリコンコーキングでは塗料をはじいてしまうため、きれいに仕上がらない場合があるのです。
どんな些細な作業でも、作業した日より後に症状は出てくるものです。
まったく手入れの要らない住宅はありませんので、まずは専門業者に相談してみましょう。
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