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外壁に見られる凍害とは

「外壁の凍害」という言葉を聞いたことはありますか?

凍害とは、寒冷地に多く発生する、外壁のひび割れや外壁の表面が剥がれ落ちていく劣化現象です。
凍害というと寒い地域だけのものと思われがちですが、実は寒い地方だけに起こるという訳ではありません。
寒冷地より確率は低くはなりますが、暖かい地方においても同じように凍害は存在します。
今回はこの凍害について原因と修繕方法をご紹介します。

凍害の原因とは

凍害が発生するもっとも大きな原因は、外壁の経年劣化です。
窯業系サイディングと呼ばれる外壁材やコンクリートは、原料にセメントが使用されています。
セメントは水分や湿気を吸収しやすいため、新品時には水分の吸収を抑える塗料が塗られていますが、
紫外線などにより塗膜が剥がれ防水性(撥水性)が低下していきます。
撥水性が低下した外壁材はお水を吸収しやすくなります。
吸収したお水が外部の気温により凍ることで水分が膨張し、外壁表面が剥がれてしまうのです。
寒冷地や冬場は、冷たい外気と日中の太陽によって、凍結と融解を繰り返すことで症状が進行してしまいます。

◆発生しやすい箇所
凍害は、コンクリート外壁や窯業系サイディング等の外壁表面に発生します。
特に水分となる湿気や結露、雨が長い間滞留する箇所は発生しやすい箇所といえるでしょう。
具体的には、風呂場・台所・洗面所に面している外壁や
水が溜まりやすい窓枠・サッシ周りです。
またひび割れの起こりやすいサイディングボードの目地なども発生しやすくなります。
目地のシーリングは、経年劣化でひび割れや剥離が起きやすく、
こういった亀裂から外壁の裏側へ雨水が浸透してしまい凍害が誘発されるのです。
他にも、水切り、幕板、破風板、バルコニー、建物の角も水分が浸入しやすく、凍害が発生しやすい部位といえます。

凍害の症状とは

外壁に凍害が発生すると、①ポップアウト→②微細凍害→③スケーリング→④崩壊 と、順に劣化症状が進行していきます。

① ポップアウト
コンクリートの表面が薄く円すい状に剥離する現象です。
コンクリートを生成する際、骨材の黄鉄鉱などの粒子が水分を吸収し内部の膨張圧が高まることで発生します。
ポップアウト自体は、表面上で発生するものでコンクリートの強度への影響は比較的軽度ではあるものの、
鋼材の腐食に影響を及ぼすため、耐久性への影響は問題となることもあります。

② 微細凍害
微細なひび割れのことで、紋様や地図状のひび割れが発生する劣化症状です。

③ スケーリング
コンクリート内部で水分が凍結と融解を繰り返し、セメントペーストが剥離してしまう現象です。
表面が薄い欠片となって剥離していきます。

④ 崩落
コンクリートが小さな塊となって崩れ落ちる症状です。
崩落した箇所は、建築材が剥き出しの状態となり腐食や欠損が発生してしまいます。

症状は少しずつ進行していき、見た目だけの問題ではなくなります。
また、初期に対処しておけば、症状も費用も抑えられますが、
建物の構造にまで影響を及ぼしている状態にまで至ってしまうと、大規模な補修工事を行わなければなりません。

凍害が発生したらどうしたらいいの?

劣化が進む前であれば、剥がれた部分をパテで修繕することができます。
では劣化が進んでしまった場合にはどうしたらよいのでしょうか。

◆もしも長年放置してしまった実際の工事内容
パテなどの応急処置で対応できない場合には、外壁の貼り替え工事を行います。
ただし、お家全体ではなく、部分的な貼替工事が可能です。

では実際に張り替え工事を行った写真と一緒に工事内容をご紹介します。
 ①劣化している外壁材を部分的に撤去します。
この際にサイディングの下の防水シートなどが傷んでいないか確認を行います。

②下地の状態が問題ないと判断できたら新しいサイディングを張っていきます。
劣化の広がり具合によってはサイディングを数枚張り替えることがあります。
この際、どうしても既存のデザインとまるっきり同じものがありませんので類似品を使用します。

③サイディングの外壁と外壁のつなぎ目にはコーキングを施工して完了です。
色を全面的に塗り替える場合にはこの作業が完了してからの塗装工事に移ります。

いかがでしたか?
凍害を発生させない方法があれば何よりなのですが、自然現象を先回りし食い止めることは不可能です。
日ごろから、外壁に変化がないか目を向けておくことや、コーキングの劣化がないか見て回ったり、窓枠・サッシ周辺に症状がないか見ておくことが大切です。
大切な家屋や建物を長く健康に保つためにも、早期発見を心掛けたいですね。

 

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