一戸建て住宅の防水工事費用は?屋根・ベランダの劣化を防ぐ5つの工法!
2023.01.31更新 外壁塗装

業者からお家の防水工事を勧められたけど、本当に必要なの?
アパートやマンション、屋根やベランダの防水工事の費用相場はどのくらい?
これから、お家のメンテナンスをお考えで、このような疑問をお持ちの方がいらっしゃるかもしれません。
今回の記事では、住まいの防水工事を詳しく解説!工事のやり方や単価表・耐用年数、防水工事が必要な劣化症状などをご紹介します。
一戸建て住宅の防水工事は、外壁屋根塗装専門店のミヤケンにお任せください。現地調査や見積もりは完全無料なので、お気軽にお問合せいただければ幸いです。
目次
一戸建て住宅の防水工事にかかる費用
一戸建て住宅の防水工事にかかる費用は、おおよそ15万〜40万円が相場で、屋根の構造や工法によって大きく費用が変動します。
防水工事は、塗装する箇所や劣化状況によってどの工法を採用するか決まります。状態や場所が悪いと、メンテナンス費用が高くなる可能性があるので、日頃からご自身での点検をこころがけましょう。
適正な価格で工事をしたい方は、複数の業者に見積もりを依頼して比較するのがおすすめです。見積もり書・ご提案書では、総合金額だけでなく各項目の内容もよくご確認ください。
防水工事はなぜ必要?
まずは、一戸建て住宅に防水工事が必要な理由を解説します。
外壁や屋根は、雨風、紫外線の影響でひび割れや雨漏りなどの劣化症状が発生し、お家の寿命を縮めてしまいます。
日本の場合は、地震や台風といった災害が多発したり、梅雨や雪など、自然な季節の変化でもダメージを増大させてしまうことも多いので、注意しなければいけません。
また、自然災害の影響がなくても、建物へのダメージが徐々に広がるので、放置は危険です。
そこで重要になるのが、外壁塗装でお家を守ること。外壁の保護・ひび割れの補修・防水シートなど、総合的な防水工事を施すことで、お家を長持ちさせることが可能になります。
お家をキレイな状態で保ち、いつまでも快適に生活するために、定期的なメンテナンスをこころがけましょう。
5つの防水工事方法と特徴
お家の防水工事は、外部からの水の浸入を防ぎ、雨漏りや柱の腐食、鉄骨のサビを防止する目的があります。
そのため、一戸建て住宅だけではなく、アパート、マンション、ビルや工場などの建造物にも防水工事を施します。住まいでは快適さが重要なので、特に雨や雪が降りやすい地域では、水の浸入を防ぐために、なくてはならない重要な工事です。
では、お家にとって欠かせない防水工事には、どのような種類があるのか、一戸建て住宅によくみられるベランダや屋上に使用する5つの防水工事をご紹介します。
関連記事:知っておきたいベランダ・屋上防水工事の種類(ウレタン・FRP・シート)と劣化症状の対処法方法
ウレタン防水工法
まずは、比較的低コストで施工できるウレタン防水工法をご紹介します。
ウレタン防水は、ウレタン樹脂という防水液を塗布し、乾燥させて防水層を作る防水工事で、一般的によくおこなわれます。シートのようなつぎ目がなく、階段などの複雑な形状の箇所でも施工できるため、外壁はもちろん、屋上やベランダの施工にもおすすめです。
ウレタン防水のデメリットは、ウレタン樹脂を塗布する際に、均一に仕上げる技術が必要になるので、施工技術に長けた業者を選ぶことが大切になります。さらに、ウレタン防水工法は、乾燥に長く時間がかかってしまうので、工事のスケジュールにはご注意ください。
ウレタン防水は3つの工法に分けられます。
- 密着工法
下地に直接ウレタン樹脂を塗布し、防水層を作る工法
複雑な形状の場所でも施工しやすく、既存の防水層への塗布も可能 - メッシュ工法
網目があるメッシュシートを下地と防水層の間に入れる工法
勾配がある場所など、均一に塗布するのが難しい場合に向いている - 通気緩衝工法
下地に通気緩衝シートを貼り付け、ウレタン樹脂を塗布していく工法
通気緩衝シートは、下地に含まれる水分が上昇するのを防ぐので、湿気がたまりやすい箇所に向いている
関連記事:防水工事の種類と工法①
ゴムシート防水
ゴムシート防水は、合成ゴムでできたシート状の材料1枚で構成された防水層で、2種類に分けられます。
- 接着工法
接着工法は、下地シートの裏面に接着剤を塗り貼り付ける工法 - 機械的固定工法
下地に緩衝材を入れ、鋼板・ビスなどで防水層を機械的に固定する工法
ゴムシート防水のメリットは、下地の動きに対する追従性がよく、ALCパネル下地に対しては、その特徴を十分に生かすことができます。
デメリットは、防水層の厚みが薄いため、鳥のついばみなどで損傷しやすく、定期的に点検する必要があるため、長期的に見るとコストがかかることがあります。
関連記事:防水工事の種類と工法②
塩ビシート防水
塩ビシート防水とは、塩化ビニル樹脂でできたシート状の材料1枚で防水層をつくる工法で、屋外の日光による紫外線、熱、オゾンに対し優れた耐久性を持っています。
塩ビシートは、素材自体にはじめから着色されて、高い耐久性があるので、防水層のメンテナンスは、一般的な保護塗装が不要になり、維持管理費も節約が可能です。
耐久性に優れるというメリットがありますが、劣化が激しいので、定期的なメンテナンスが必要になるでしょう。年数の経った塩ビシートは、歩いただけで割れたり穴があいたという事例もあるのでご注意ください。
関連記事:防水工事の種類と工法③
FRP防水
FRP防水とは、繊維強化プラスチック(Fiber Reinforceed Plastics)の略称です。
プラスチック材のなかでも、耐衝撃性に強く耐水性や成形性が優れているので、建物の防水材では木造住宅や駐車場などに多く使用され、自動車のボディパーツ、浄化槽、バスタブ、など幅広く利用されています。
FRP防水は、防水用ポリエステル樹脂と防水用ガラスマットでつくられた防水層です。
その工法は、ポリエステル樹脂を塗布した上に、ガラスマットを張り付け、さらにポリエステル樹脂を浸透させて硬化。その後さらに所定量のポリエステル樹脂を塗布して防水層をつくります。
FRP防水のメリットは、他の防水材とは比較にならないほど高硬度で、耐衝撃性・耐摩耗性に優れ、さまざまな用途で利用できます。
デメリットは、硬くて下地への接着力が強いので、地震による下地の動きに追従できず割れてしまうことがあります。
関連記事:防水工事の種類と工法④
アスファルト防水
アスファルト防水とは、合成繊維不織布にアスファルトを含浸・コーティングしたシート状のルーフィングを貼り重ねて形成する工法で、大きく3つに分類されます。
- 熱工法
アスファルト溶融釜で220度〜270度に溶融した防水工事用アスファルトで、ルーフィングシート複数枚を交互に積層して防水層を作る工法 - トーチ工法
改質アスファルトルーフィングシートの裏面と下地を、トーチバーナーであぶり溶かしながら張り付け、張り重ねる工法 - 常温工法
ゴムアスファルト粘着層を裏面にコーティングした、改質アスファルトルーフィングシートを、交互に積層して張り合わせる工法
アスファルト防水のメリットは、養生をする必要がなく、防水層を容易に作ることができることです。
デメリットは、溶融したアスファルトの異臭や煙、溶融温度が極めて高温なので、近隣の環境問題や、作業員の火傷などの危険性があることです。
全体としてアスファルト工法は、コストパフォーマンスに優れた工法ですが、精度の高い丁寧な作業が必要となります。
関連記事:防水工事の種類と工法⑤
実績のある防水工事業者を選ぶことが重要
ここまで防水工事の特徴をご紹介しましたが、ほとんどの場合、特別な工法が必要なので、業者は慎重にお選びください。
ミヤケンでは、外壁塗装をご検討されてるお客さまに、塗装のほか、軒裏天井や破風板・雨樋など、付帯部の工事と併せて防水工事も一緒にご提案をしております。
塗装メンテナンスをご検討中のお客さまは、まずは外壁だけでキレイになればいい、とお考えの方が多く、ベランダ防水の工事を見逃しがちです。
外壁やベランダは、紫外線や雨風の影響で表面に亀裂が入ると、そこから雨水が浸入し雨漏りが発生して、建物へのダメージが大きくなり、修繕費用も加算されます。
外壁塗装をおこなうのは一般的に10年に1度くらい、そのタイミングで防水工事もご検討されてはいかがでしょうか?
ベランダ防水工事のやり方と工程をご紹介
ここからは、ミヤケンで実際に施工した、ベランダFRP防水工事の様子をご紹介します。
①プライマー塗布
接着剤の役目をするもので、ベランダ全体にまんべんなく塗布します。
②ガラスマット敷き込み
短く切ったガラス繊維をランダムに重ねて布状にしたものを貼り付けます。曲面にもなじみやすく重ね合わせて敷き詰めることが可能で、ベランダ床の強度を増すことができます。
③樹脂下塗り材塗布
仕上げのトップコートとの密着を高めるために下塗り材を塗布していきます。
④トップコート塗布完了
仕上げのトップコートをしっかり乾燥させて完了です。
防水工事の施工は、おおよそ1日〜2日でできるので、外壁塗装の工事の際に一緒におこなうことをおすすめします。
関連記事:外壁塗装と施工をおすすめするベランダ防水の理由とは?~前橋市にてベランダFRP防水工事が完了しました
防水工事の耐用年数は?
ここからは、防水工事の耐用年数をご紹介します。
- ウレタン防水 約10年〜13年
- ゴムシート防水 約12年〜15年
- 塩ビシート防水 約12年〜15年
- FRP防水 約10年〜15年
- アスファルト防水 約12年〜20年
防水工事をおこなうタイミングは、防水材の耐用年数を迎えたときがおすすめです。屋上防水は、だいたい10年ごとに定期的なメンテナンスをすることで、正常に長持ちさせられるでしょう。
耐用年数を迎える前に、ひび割れなどの劣化症状がみられたときには、早めの対処をご検討ください。
屋根・屋上の防水工事が必要となる劣化症状
防水工事は、耐用年数に合わせておこなうのがベストですが、年数の幅が10年〜20年と広いので、明確なタイミングを見極めるのは難しいです。
ただし、屋上やベランダで劣化症状がみられる場合は、すぐに防水工事をおこなう必要があります。初期の劣化は以下のようなものがあるので、こちらの症状が見られた場合にはご注意ください。
- 雨漏り
- 水溜まりができる
- 雑草が生える
このような症状は、進行が進むと重要な欠陥に繋がるケースがあるので、放置しないようにしましょう。ほかにも、外壁や屋根、ベランダの劣化症状には次のような症状があるので注意が必要です。
色あせ
塗装の表面が色あせしたり、色落ちすることがあります。見た目が古く見えるだけでなく、防水性も低下するので早急な防水工事のメンテナンスが必要です。
原因は太陽光による紫外線の影響が大きく、大気汚染による酸性雨も色あせを早める要因になります。この状態になると、徐々にひび割れやはがれの症状が出る可能性があるのでお気をつけください。
ひび割れ
外壁は、揺れや経年劣化によってひび割れが発生します。ひび割れから、雨水が外壁内に浸入しないようにするためにも、防水工事が必要です。
ただし、塗装で補修できるのは、ヘアークラックという軽度なひび割れで、外壁自体がひび割れている構造クラックは、塗装では補修できないのでご注意ください。
ひび割れは、放置すると雨水が浸入し内部が腐食するので、早めに隙間を埋めて防水工事をおこないましょう。
はがれ
防水層にはがれが発生する原因は大きく2つあります。
- 防水層の密着力の低下
- 内部に入り込んだ水分が蒸発
どちらも、経年劣化と施工不良による場合が多く、下地処理や下塗りが不十分だったり、雨のなかで作業したことで防水材に不具合が生じたなどの理由が考えられます。
シート防水の場合は、シートを複数枚つなぎ合わせて防水層を形成するので、シート同士のつなぎ目からはがれていくケースがよく見られます。
膨れ(ふくれ)
ベランダや屋根、外壁など、面積が広くなると起きやすい症状が防水層の膨れ(ふくれ)です。原因はいくつか考えられますが、内部に浸入した水分が関係している可能性があります。
防水工事では、雨水が浸入しないように新たな防水層を形成しますが、すでに浸入してしまった水分は対処しようがないため、そのままの状態で施工します。
その場合、防水工事後に水分が熱で温まり、湿気となって外に出ようとする動きが、防水層の膨れを起こす大きな原因に。
施工業者は、膨れをなくすために、脱気筒という水蒸気を排気する筒を設置しますが、効果が追いつかないことのほうが多いので、防水層の膨れも早めの対処が必要です。
マンション・アパートの防水工事の単価
マンションやアパートでも、防水工事が必要です。入居者の方に迷惑をかけるので、雨漏りなどが発生する前に対処するようにしましょう。
一般的な防水工事は4種類で、耐用年数や費用の相場も種類によってさまざまです。詳しくはこちらをご確認ください。
- ウレタン防水
耐用年数:10年~12年程度
費用相場:6,500円~12,000円/㎡ - シート防水
耐用年数:10年~15年程度
費用相場:8,000円~15,000円/㎡ - FRP防水
耐用年数:10年~12年程度
費用相場:6,500円~10,000円/㎡ - アスファルト防水
耐用年数:15年~25年程度
費用相場:11,000円~22,000円/㎡
マンションの形状によってどの工法を採用するか変わってくるので、専門業者とよく相談しながら工事をおこないましょう。
まとめ
今回の記事では、一戸建て住宅やアパートマンションの防水工事をご紹介しました。防水工事が必要な理由や、工事のやり方など今後のメンテナンスのご参考になれば幸いです。
劣化症状にも、軽度なものから、早急に対処が必要なものもあるので、定期的なメンテナンスが必要です。
ミヤケンでは、外壁塗装と防水工事をセットで施工するようにおすすめしています。
現地調査や見積もりは、完全無料でおこないますので、お電話やメール、LINEでお気軽にお問合せください。
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