外壁凍害の原因とは?サイディング壁材の補修方法と対策をプロが徹底解説!
2023.01.04更新 外壁塗装

外壁凍害って何?と思う方もいるかもしれませんが、凍害は主に窯業系のサイディング壁材に起こる劣化症状のひとつで、寒冷地をはじめ気温が氷点下になる地域に起きる症状です。
この写真のように、劣化によって外壁が剥がれるなどの症状が起きます。
この記事では、凍害が起こる原因や、凍害が住宅に及ぼす影響について外壁のプロが詳しくお伝えします。
起こり得る凍害に備えられる内容になっていますので、ご参考にしてください。
目次
外壁の凍害とは?
外壁の定期的なメンテナンスの必要性を知っていても、そのメンテナンスがなぜ必要なのかを具体的に知らない方も多いかもしれません。
どんな外壁材にも耐用年数があり、耐久性は材質や環境によって差がありますが、塗装などのメンテナンスを定期的におこなうことで、大きな破損を防いで安心して住むことができます。
屋根や外壁は、風雨や日差しなどの外的刺激によって徐々に劣化していきますが、その原因のひとつに凍害があります。凍害が発生する原因はのちほど詳しくお伝えしますが、凍害は主に寒冷地の建物に起こる症状です。
凍害による影響は外壁のひび割れや欠損をはじめ、外壁が剥がれ落ちて下地がむき出しになってしまうなどの症状があります。外壁の破損を見つけた場合は被害拡大を防ぐためにも、できるだけ早い段階での補修をおすすめします。
氷点下になることのある地域の住宅で凍害が起こりますが、実は凍害による外壁の破損は、未然に防ぐ方法があります。外壁に凍害が発生する原因とともに、凍害から外壁を守る方法をご紹介しますので、ご参考にしてください。
外壁の凍害が発生する原因
外壁は定期的にメンテナンスをおこなわないと、経年劣化によって外壁表面の塗膜効果が失われます。外壁表面の防水の役割を果たしている塗膜の効果がなくなると、内部に水が浸透し、その水が氷点下を下回って凍結することが、凍害の原因です。
水は氷の状態になると体積がおよそ10%増えますが、暖かくなると溶けて水に戻るため、外壁材は膨張と収縮を繰り返し、やがて外壁表面にもひび割れや剥がれの症状が起きはじめます。
そのままの状態を放置すると外壁の下地にも水が浸透し、カビや腐食の原因にもなりますし、最悪の場合は建物の躯体部まで影響を及ぼします。
こうなると大がかりな修繕が必要になり、修繕費用も高額になってしまうため、外壁の破損を見つけたら早いうちに専門業者に相談するのがおすすめです。外壁の破損個所を早く発見するためには、日頃のセルフチェックと専門業者による定期点検が有効です。
弊社でも無料の建物診断をおこなっていますのでお気軽にご相談ください。
凍害が発生しやすい外壁材
特に凍害が起きやすいとされるのは、窯業系サイディングボードとコンクリート壁です。窯業系サイディングボードの場合は、新築などで表面の塗膜が正常な状態であれば、外的刺激による凍害は起きません。
塗膜が劣化すると壁材の内部に水が浸透するため凍害が起き、凍害が進むと外壁の表面にひび割れや剥がれが起きます。
外壁で凍害が特に起こりやすい場所は、風呂場やキッチンなど水回りに面した壁や、バルコニーにつながる開口部など水に触れやすい場所です。
ひび割れや剥がれは、見た目でもわかる症状なので、特に氷点下になる地域にお住まいの方は、目の届く範囲での定期的なセルフチェックをおすすめします。外壁にひび割れや破損を見つけた場合は、早急に専門業者にご相談ください。
窯業系サイディング
セメントに木材などの繊維質を混ぜて板状に成型したあと、窯で高熱処理をおこなった外壁材を窯業系サイディングボードと呼びます。
窯業系サイディングボードは色やデザインのバリエーションが多いのが特徴で、従来のモルタルなどの外壁に比べると施工も簡単なことから、現在は多くの住宅に採用されています。
窯業系サイディングボードは、紫外線や風雨によって表面の塗膜が経年劣化するため、塗装などの定期的なメンテナンスが必要です。
また、ボードのつなぎ目に施されるコーキング材の劣化が進むことも、凍害の原因になるため、定期的な打ち替えが必要になります。
窯業系サイディングボード以外には、コンクリート壁も凍害が発生しやすい外壁です。
どちらの外壁の場合も、外壁のひび割れや剥がれなどは見た目でもわかるため、特に寒い季節は、可能な範囲でセルフチェックをおこなうのがおすすめです。
凍害に強い外壁
凍害に強い外壁は、壁材内部に水が浸透しづらいものと考えるとわかりやすいと思います。
凍害防止に最も適しているのは金属サイディングですが、そちらを詳しくご紹介する前に、もうひとつのサイディングである樹脂サイディングをご紹介します。
樹脂サイディングは、塩化ビニル樹脂を使ったサイディングで、日本ではあまり馴染みのない外壁材です。アメリカやカナダではポピュラーな外壁材ですが、潮風などの塩害の影響を受けづらく、耐冷害性や耐候性にも優れていることで人気があります。
ただし、雪が多く降る地域の建物には適さないため、日本の寒い地域に建つ建物には樹脂サイディングは向きません。日本の寒冷地には雪が多く降るので、樹脂サイディングよりも金属サイディングがおすすめです。
では、金属サイディングについて詳しくご説明していきましょう。
金属サイディング
雪や凍害が多い地域におすすめの外壁材は、金属サイディングです。基材の鉄にメッキ加工を施したデザイン性の高い外壁材で、金属なので水も浸透せず、ひび割れなどの心配がありません。
現在、金属サイディングで主流になっているのが、ガルバリウム鋼板を使ったサイディングです。凍害の原因である水を浸透させない材質なので、凍害に強いと言えます。
ガルバリウム鋼板は、鉄の表面にアルミと亜鉛の合金メッキを施したものですが、従来主流だった亜鉛メッキの鋼板よりも格段に錆びづらくなりました。
ガルバリウム鋼板であっても塗膜のメンテナンスは必要ですが、窯業系サイディングよりも耐久性が高く、外壁材のほかに、屋根材としても採用されています。
現在のガルバリウム鋼板は、鋼板の裏に断熱材を貼った断熱材一体型が主流で、耐久性や断熱性に優れているだけでなく、遮音性にも優れた建材です。
外壁凍害の補修方法
外壁のひび割れや剥がれを見つけた場合は、破損をそれ以上進行させないため、なるべく早く補修する必要があります。凍害による劣化を放置すると、見た目が悪いだけでなく、徐々に内部の劣化も進み、最終的に外壁が崩落する事態にもなりかねません。
外壁の崩落など破損状況によっては、壁材を下地から張り替えたり躯体部を取り換えるなどの大規模修繕が必要となり、費用も高額になります。
凍害の原因の多くは、外壁表面の塗膜劣化によるものなので、ひび割れや剥がれが小さいうちにパテなどで補修し、外壁全体を塗り替えるのがおすすめです。
上の写真は弊社に見積りをご依頼頂いたお宅の外壁の写真で、凍害によるサイディングボードの劣化をカバーするように、アルミテープを貼っていました。アルミテープを貼ったことで、さらに湿気が貯まりやすくなり、ボードがふやけて大きく崩れてしまっています。
応急措置が凍害を悪化させてしまった一例ですが、ここまで崩れてしまうと、外壁材を張り直すしかありませんし、場合によっては内部にも影響が出ます。
実際に外壁の凍害による劣化を、DIYで補修することが可能かどうかを解説していきましょう。
サイディング外壁の凍害はDIYで補修可能?
サイディングの表面に見える凍害で、米粒程度の塗料の剥がれなどは、DIYによる塗装のみでも補修可能なレベルです。ただし、部分的に塗装する場合も、一般的な塗装と同じように、汚れを落として下地材を塗るなどの工程を守る必要があります。
凍害がある外壁はもろくなっていて、高圧洗浄すると外壁が崩れる可能性があるため、汚れは塗料用シンナーを含ませた布などで丁寧に拭き取ります。そのあとに下地材を2度重ね塗りし、十分に乾燥させたあと塗料を上塗りします。
部分的に塗料を施す場合は、色あせが進んでいる外壁の色に合う塗料を探すのに、苦労されるかもしれません。
また表面的に凍害が見られる場合は、内部にも凍害が拡がっている可能性もあるため、塗装のみの補修では不十分な場合があります。
凍害の状態を判断するのはとても難しいので、被害が拡大しないうちに専門業者に相談する方がおすすめです。
DIYについては、弊社のDIYもいいけれど、やっぱり塗装はプロに頼んだ方が良いかも?の記事もご参考にご覧ください。
外壁凍害の補修事例
ここでは弊社がおこなった外壁凍害の補修事例をご紹介します。
詳しくは、サイディング外壁の凍害とは?実際の改修工事の様子をご紹介もご覧ください。
こちらの群馬県のお宅の場合は、風呂場に面した外壁の表面に剥がれの症状が見受けられました。
一見すると塗料の塗り替えだけで済みそうなサイディング表面の剥がれが、周囲に点在している状況です。
さらに詳しく調べてみると、風呂に面した外壁の内部全体に水が浸透し、凍害が拡がっている状態でした。
水が内部に浸透していて、断熱材にはカビが発生し、開口部下の間柱も腐食してボロボロになった状態です。
こちらのお宅の補修内容は、断熱材と腐った間柱を取り換えたあと、外壁材も張り直すという大がかりな工事になったため、一般的な塗装工事よりも費用が嵩んでしまいました。
凍害が軽い段階でご相談を頂いていたら、もっと簡単な補修で済んでいたかもしれない事例です。見た目には小さな凍害の様でも、内部を大きく浸食している可能性もあるため、特に水に触れる機会が多い場所は、こまめなセルフチェックをおすすめします。
外壁凍害の補修時は火災保険を確認
外壁凍害は、氷点下になる可能性がある地域ならば、どこでも起こり得る症状です。すでに火災保険に加入していると思いますが、火災保険は自然災害(落雷・風災・水災・雹など)による被害にも対応しています。
保障内容によっては、凍害も火災保険適用になる場合もあります。
凍害による補修を検討される場合は、火災保険の保障内容を事前に確認するのがおすすめです。一般的な火災保険で対応できる災害は、火災・落雷・爆発・破裂・風災・ひょう災・雪災です。
火災総合保険の場合は、さらに洪水・床上浸水・水漏れ・物体落下・飛来・衝突などにも対応していますので、加入している保険の保障内容をチェックしておきましょう。
外壁凍害の予防対策
外壁凍害の予防対策として重要なのは、壁の内部に水を浸透させないことです。
壁の内部に水を浸透させない方法は次の3つになります。
- 定期点検をおこなう
- 適切な時期に塗り替えをおこなう
- 直貼り工法の場合は通気工法にリフォームする
以上の3つは壁内部に水を浸透させないために有効な方法です。
壁内部に水を浸透させないためには、原因となる外壁や目地部のコーキングのひび割れなどをできるだけ早いうちに補修する必要があります。
そのためには、定期的な点検が有効です。日頃からご自身で外壁の状態をセルフチェックしていただき、気になることがあれば専門業者に点検をご依頼いただくのがおすすめです。外壁のセルフチェック方法やチェックするポイントは、のちほど詳しくご紹介します。
外壁の無料点検のご相談は弊社でもお請けしておりますので、お気軽にご相談ください。
外壁のセルフチェックをおこなう
外壁のセルフチェックは、適切な塗り替え時期を知るための第一歩です。ご自宅の高所のチェックは難しいので、セルフチェックでは見える範囲を目視していただき、ひび割れや汚れがないかや、藻やコケが発生していないかなどをチェックします。
そして壁を軽く撫でて、上記の写真のように、指先に粉状のものがつかないかを確認します。粉状のものが指につく現象をチョーキング現象といい、塗膜の劣化がはじまったサインです。
詳しくは、こまめなチェックが外壁の寿命を延ばしますを、ご覧ください。
定期的なセルフチェックによって早めの対策ができるため、外壁の寿命を延ばせます。
では、具体的にセルフチェックをおこなう箇所をご紹介しますので、ご参考にしてください。
窓まわり・サッシ
窓やサッシのまわりには、外壁とのすき間を埋めるためのコーキング材が施してあります。
コーキング材の種類によって耐用年数は変わりますが、外壁塗料の耐用年数よりも短いことがほとんどで、外壁は大丈夫でもコーキングの劣化が進んでいることがあります。
コーキング材は樹脂製のため経年とともに固くなるのが、ひび割れや亀裂が起こる原因です。コーキングがひび割れると、雨水が浸透し外壁内部に影響するため、ひび割れはじめたら、できるだけ早く打ち替えるのがおすすめです。
可能であれば塗り替えのときに、塗料とコーキング材の耐用年数を合わせておくと、次回からは同じ時期に、外壁の塗り替えとコーキングの打ち替えをおこなえます。
ひび割れ
外壁のひび割れは、塗膜の劣化だけが原因ではありません。地震が多い日本では、地震によって壁にひびが入ることもありますし、建物の構造上ひびが入りやすい壁もあります。
ひび割れの種類については、外壁のひび割れにも種類がある?発生原因と応急処置方法についてを参考にご覧ください。
ひび割れの原因はさまざまですが、いずれの場合もひび割れは補修する必要があります。ひび割れたところから水が入り込むと、外壁に影響が出るほか、屋内の雨漏りの原因になるなど、さらに深刻な状況につながります。
水は構造部の腐食原因にもなりますので、外壁の耐用年数が経過していなくても、ひび割れを見つけたら専門業者へ相談し、なるべく早く補修するのがおすすめです。
コーキング
コーキングは、開口部まわりだけでなく、ボード系の壁材と壁材をつなぐ目地部にも打ち込まれています。
コーキングは、外壁内部への雨水の浸透を防止するほか、地震などによる振動でボード同士が緩衝するのを防ぐ大切な部材です。打ち込んだばかりのコーキング材は弾力性がありますが、経年とともに劣化して固くなったり痩せたりします。
コーキング材の劣化がはじまると細かなひび割れがはじまり、そのまま放置すると亀裂が拡がり、壁内部に水が浸透するため、凍害の原因になります。
コーキング材の劣化症状については、コーキングの寿命と現れる劣化症状もご覧いただき、外壁とあわせて定期的にセルフチェックするのがおすすめです。
外壁の凍害に関するご相談は塗装専門業者へ
外壁やコーキング材のセルフチェックの重要性をご紹介してきましたが、壁の内部で起こる凍害の発生を見極めるのは難しいことです。
凍害が起きる原因は塗膜の劣化なので、まずは塗膜やコーキング材が劣化していないかを、セルフチェックしていただき、ひびやチョーキング現象を見つけたら速やかに専門業者に点検の依頼をすることをおすすめします。
早めに対処することで、目の届かない壁内部の凍害を未然に防げます。特に凍害が起きやすい窯業系サイディングの場合は、塗料の耐用年数に余裕があっても専門業者に定期点検を依頼することが凍害防止策として有効です。
弊社で塗装工事をおこなう場合は、完工後1年・3年・5年・7年・10年・最長で12年目というスパンで定期点検にうかがいます。
定期点検の内容は、業者ごとに異なるため塗装工事を依頼する前に必ずチェックすることをおすすめします。
塗装工事の良し悪しは、完工後の塗膜の状態でわかるため、アフターサービスが充実している業者がおすすめです。
まだ塗装工事をしたことのない方や定期点検の予定がない方は、凍害の施工実績も豊富な弊社の無料建物診断もご利用ください。
まとめ
この記事では、外壁凍害の原因や凍害によるサイディング外壁の補修方法や凍害防止策をお届けしました。
外壁の塗り直しは見た目をきれいに整えるだけではなく、屋内への水の侵入を防ぎ、安全に暮らすために重要なメンテナンスです。
ひび割れやチョーキング現象だけでなく、上記の写真のように雨だれが目立つ場合も塗膜が劣化して撥水性能が衰えている状態です。
塗膜の劣化は凍害の一番の原因になるため、セルフチェックで気になる症状がある場合は、なるべく早く専門業者にご相談ください。
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