玄関ドアの塗装が剥がれてしまった!玄関を美しく補修する方法
2023.06.13更新 外壁塗装
家の玄関ドアの塗装が剥がれてしまった経験はありませんか?見た目の美しさを損ねるだけでなく、耐久性にも悪影響を及ぼすことがあります。
しかし心配する必要はありません。この記事では、簡単な補修方法を紹介します。
目次
玄関ドアの塗装はなぜ剥がれる?
玄関のドアには、大きく分けて木製のドアと金属製のドアの2種類が存在しています。
木製ドアは、デザイン性が高く、個性やおしゃれさを求める方に愛されています。しかし木製ドアには環境によって木材が収縮するという特徴があります。そのため適切なメンテナンスを怠ると色あせや、最悪の場合木が腐って穴が開いたり欠損することがあります。
一方、金属製のドアは非常に頑丈で長期間使用することができます。そのため一般的には特別な注意を払う必要はありません。ただし周辺環境や気象条件の変化などにより、傷や錆びが発生することがありますので、適宜メンテナンスが必要です。
玄関ドアの塗装剥がれが起こってしまう原因は、主に自然現象とされています。雨風や直射日光などの影響を受けやすく、特に屋根や壁などに囲まれていない環境下では塗装剥がれが進行しやすくなります。
塗装剥がれが起きた場合には、ドアの塗装を上から塗り直すか、リフォームする必要ががあるでしょう。
玄関ドアの塗装剥がれはDIYで補修できる?
玄関ドアの塗装はドアの劣化が少なければ自分でも行うことができます。しかし劣化が進んでいる場合、DIYは避けた方が良いでしょう。玄関ドアの塗装は専門技術が必要なため、誤った手法で施工するとすぐに塗装が剥げてしまい、ボロボロになってしまいます。
もしも玄関ドアがボロボロになってしまっているときは、再塗装する前に剥げた部分をしっかりと処理する必要があります。再塗装を行う前に、剥がれた部分を綺麗にする自信がない方はDIYを避けた方が無難です。
また、DIYにおいて注意してもらいたいポイントは以下のとおりです。
- 中途半端な技術での施工は、必要な専門的な能力に欠けるため、剥がれの原因となる
- ニスや塗料をDIYで施工したことがあれば、剥がれるリスクが増す可能性がある
- 塗装の剥げがあると一目でわかるレベルは、技術を要する範囲が広いため、DIYで施工するのはリスクが高い
- 金属製のドアに関しては塗装に不向き
木製玄関ドアの塗装剥がれの補修方法
玄関ドアをDIYで補修することはおすすめできませんが、どうしても自分で補修をしたいと考えている方向けにDIYでの補修方法について解説していきます。
木製の玄関ドアの塗装剥がれを補修するときに必要なもの
ここからは玄関ドアの塗装剥がれを補修するときに用意するべきものについて解説します。木製の玄関ドアの塗装剥がれを補修するときに必要なものは以下のとおりです。
道具名 |
目的 |
費用目安 |
サンドペーパー |
下地処理で使用します。目を均すように丁寧に表面を削ります。 |
400円前後 |
電動サンダー |
サンドペーパーでは追い付かないような広い範囲を削ります。 |
3,000円前後 |
木部パテ |
ドア表面を平らにするために、傷を埋めます。 |
800円前後 |
マスキングテープ |
鍵穴や取手などの、塗装しない部分をカバーします。 |
100円前後 |
マスカー |
ドア周りに材料が飛び散っても良いように、マスカーで覆います。 |
150円前後 |
汚れてもいい |
飛び散った材料などを拭いたり、下に敷いたりします。 |
家にある |
はけ |
細かい部分まで塗れるように、毛量が多すぎない方が扱いやすいです。 |
150円 |
ローラー |
広い面を塗るために使用します。 |
600円前後 |
軍手 |
手が汚れないように使用します。 |
100円前後 |
脚立 |
手が届きにくい高さにも対応します。 |
1,500円前後 |
木製の玄関ドアの塗装剥がれを補修するときの手順
木製の玄関ドアの塗装剥がれを補修するときの手順は以下のとおりです。
- 下地調整
- 養生
- 下塗り
- 中塗り・上塗り
塗装をする前に、まずは剥離剤などを使用して古い塗料の膜を取り除きます。その後、表面をサンドペーパーなどで磨き、研磨処理をします。この作業で新しい塗料が古い塗料に密着しやすくなります。
次に余計なところに塗料がつかないように、マスキングテープやマスカーで養生します。ドアノブや金具等を中心に丁寧にマスキングすることで綺麗な仕上がりになります。また玄関周りの壁や床にも塗料が付着しないように注意してください。
養生が完了したら、いよいよ塗りの作業です。塗料を塗るには三段階の手順で行う必要があります。
まずは下塗り。下地の凹凸を埋める事が目的の工程なので、厚めに塗っていきます。ここで適切に作業が行われないと、剥がれやひびが入りやすくなるため細心の注意が必要です。
最後に中塗り・上塗りで均等になるように丁寧に塗り上げ、十分に乾燥させて完成です。最終工程は見た目を左右する工程なので気を抜かずに取り組みましょう。
余分な塗料が付着した場合は、迅速にタオルで拭き取ってください。また養生材はゆっくりと剥がしましょう。焦ってしまうと、せっかくの塗料が剥がれてしまう可能性があるので気を付けてください。
金属製の玄関ドアの塗装剥がれの補修方法
金属製も玄関ドアは特に塗装の難易度が高いので、DIYでの対応は避けた方が良いですが、どうしても自分で補修しなければならない方向けに補修方法を解説していきます。
金属製玄関ドアの塗装剥がれを補修するときに必要なもの
金属製の玄関ドアを自分で塗装する場合、最低限以下のアイテムが必要です。
道具名 |
目的 |
費用目安 |
刷毛(大) |
広い箇所が塗れるように大きいサイズがおすすめです。 |
400円前後 |
刷毛(小) |
細かい部分まで塗れるように、毛量が多すぎない方が扱いやすいです。 |
3,000円前後 |
やすり |
ドア表面を平らにするために、傷を埋めます。 |
100円〜300円 |
マスキングテープ |
鍵穴や取手などの、塗装しない部分をカバーします。 |
100円前後 |
マスカー |
ドア周りに材料が飛び散っても良いように、マスカーで覆います。 |
150円前後 |
ぞうきん |
飛び散った材料などを拭いたり、下に敷いたりします。 |
100円〜300円 |
プライマー |
下塗り塗料として使用します。 |
2,000円〜3,000円 |
塗料 |
必ず金属に塗れるものかどうか確認しましょう。 |
2,000円〜5,000円 |
金属製玄関ドアの塗装剥がれを補修するときの手順
金属製の玄関ドアの塗装剥がれを補修するときの手順は以下のとおりです。
- やすりがけ(塗装剥がし)
- 養生
- 下塗り
- 中塗り・上塗り
まずはやすりで錆や汚れを落とし、中性洗剤などで油汚れなどもしっかりと落とします。この作業が甘いと新しい塗料が密着せず剥がれの原因となるので要注意です。
次に養生です。木製の玄関ドアと同様、ドアノブや金具、玄関ドア周りの壁や床をマスキングテープやマスカーでしっかりと養生します。
そして下塗りを行いますが、この際に塗料が玄関ドアの素材に対応しているか、しっかりと確認してください。素材によって使用できる塗料が異なりますので、わからないときはホームセンターなどで相談しましょう。
またこの際に錆止め効果のある塗料を選ぶと、剥がれの原因を抑えることができるのでお勧めです。
最後に中塗り・上塗りで均等になるように丁寧に塗り上げ、十分に乾燥させて完成です。木製の玄関ドア同様、最終工程は見た目を左右する工程なので気を抜かずに取り組みましょう。
このように基本的には木製の玄関ドアと大きな違いはありませんが、塗料の選び方など、より専門的な知識が必要です。また玄関ドアの素材によっては塗料が高額になったり、塗装ができないものがあることも覚えておいてください。
さらに金属ドアの塗装はかなり高度な技術が求められます。塗ったときは問題がなくても、しばらくするとすぐに剥がれてしまい、結果的にさらなる補修が必要となって、高額な費用がかかるケースがあるので、ぜひ業者に依頼することを検討してください。
玄関ドアの塗装の剥がれを自分で補修するときの注意点
ここからは玄関ドアの塗装の剥がれを自分で補修するときの注意点について詳しく解説していきます。
賃貸物件の玄関ドアを勝手に塗装するのはNG
賃貸物件の場合は、自分自身の判断で玄関ドアを塗装することはできません。たとえ小さな剥がれだから自分で補修できると思っても、必ず管理会社や大家さんに相談しましょう。
もしも勝手に玄関ドアを塗装してしまうと、原状回復を求められたり、最悪の場合はドア自体の交換を求められる可能性があります。結果的に大きなコストと手間がかかることがありますので、絶対にやめるようにしましょう。
スプレーでの塗装は難易度が高いのでおすすめできない
玄関ドアはスプレーを使用して塗装することが可能です。スプレーを使った塗装は簡単であると感じるかもしれませんが、実際には均一に綺麗に塗ることはかなり難しく、技術力が必要な作業です。
そのためDIYで玄関ドアの塗装を行う場合、気軽にスプレーで塗装することはおすすめできません。塗装に自信がある方や、スプレーでなければならない場合以外は避けましょう。
関連記事:https://www.m-kensou.com/column/other/20221021rr/
玄関ドアの塗装の剥がれはプロに補修してもらおう
玄関ドアの塗装の剥がれはプロに補修してもらうのが一番です。ここからはなぜプロに補修してもらうのがいいのかについて詳しく解説していきます。
プロに補修してもらうべき理由
玄関ドアの塗装には、専門的な知識や技術が必要です。適切に補修をしないと、ドアの外観が悪くなったり、すぐに塗装が剥がれたりする可能性があります。また専門業者であれば、適切なドアの補修方法や塗料を提案してくれます。
またDIYで失敗すると、修正にかかる費用がかなり高くつくことがあります。そういったリスクを避けるためにも、プロに依頼することが最も理想的な選択と言うことができます。
プロに補修してもらうときの費用相場
玄関ドアの塗装剥がれをプロに補修してもらうときの費用相場は以下のとおりです。
ドア塗装 |
傷(部分)補修 |
|
木製 |
150,000円前後 |
35,000円 |
金属製 |
80,000円前後 |
45,000円 |
施工期間 |
1~4日間 |
2時間以内 |
塗装が剥がれた玄関ドアの補修事例
ここからは塗装が剥がれた玄関ドアの補修事例について詳しく解説していきます。
玄関ドアを木部専用のステイン仕上げで塗装
こちらの事例では木材本来の美しさを引き出しながら自然な風合いを保つため、ステインを使用して仕上げました。
既存のクリアの塗膜を1度剥離してから作業を行います。木部はケレンがすごく大事ですので、目荒らしを入念に行ってから溶剤塗料を薄くして色をつけています。その後クリアを塗り仕上げていきました。
関連記事:玄関の上りかまちと玄関ドアを木部専用のステイン仕上げで塗装しました
木製玄関ドアを「キシラデコール」で塗装
こちらは木製玄関ドアを専用の塗料「キシラデコール」で塗装した事例です。この塗料には木を腐らせない成分が含まれており、耐久性を高め、長期間美しい状態を保つことができます。
当初の玄関ドアは、飾り窓がおしゃれな木製ドアでしたが、経年劣化により色あせが目立っていました。そこで下地処理を行い、木目に沿って「キシラデコール」を塗って行きます。
下地処理は紙ヤスリを使用し、木目に沿って傷をつけないように力を入れずに丁寧に磨いて行います。細かい所もしっかりと磨き上げることで、滑らかな仕上がりになりました。
関連記事:お家の木製玄関ドアを「キシラデコール」の塗装完了!
まとめ
玄関ドアの塗装の剥がれは、DIYで補修するのは至難の業です。特に鉄製の玄関ドアの場合、塗料が剥がれたり数年で劣化する可能性があります。リスクを理解した上でDIYするか、専門業者に依頼するか決めましょう。
また玄関ドアの補修は、塗装のほかにドア自体の交換やカバー工法、ダイノックシート等の方法もあります。何が一番適切な方法なのか、まずは一度ご相談ください。予算に合わせて提案をさせていただきます。
業者の選び方や外壁工事の流れに関しても、ミヤケンのスタッフが分かりやすく解説しますので、いつでもお気軽にお問い合わせください。