外壁の高圧洗浄はデメリットが多い？汚れ落としの注意点を外壁のプロが解説！
2023.04.19更新 外壁塗装
「外壁の高圧洗浄はデメリットが多い？」「お家の汚れやコケは自分でキレイにできる？」などの疑問をお持ちの方はいらっしゃいませんか？
外壁の掃除では、高圧洗浄機を使用する方が多いと思いますが、正しいやり方でおこなわなければ外壁を傷つける原因になってしまいます。
今回の記事では、外壁屋根塗装専門店ミヤケンが汚れ落としの注意点やトラブル回避の方法をプロの目線で解説します。これから、外壁メンテナンスをお考えの方はぜひ参考にしてみてください。
目次
外壁の高圧洗浄のリスクとデメリット
外壁の汚れが気になるので、すぐにでもキレイに掃除したい！という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、正しいやり方で適切におこなわなければ、外壁を傷つける原因になるのでご注意ください。
外壁塗装専門店のミヤケンでは、メンテナンスや塗替え作業の際に、まずは高圧洗浄機を使用して外壁の汚れを落としてから塗装を施します。汚れをキレイにしてから作業すると、塗料のもちがよく美しく仕上げられるので、高圧洗浄機での掃除は欠かせません。
しかし、作業に慣れていない方や難しい箇所の洗浄では、注意しなければいけない点もいくつかあります。まずは、外壁の高圧洗浄のリスクとデメリットから解説します。
高圧洗浄のリスクは？
高圧洗浄のリスクは？という疑問から解説していきます。家庭用の高圧洗浄機であっても水圧の威力は強力なので、外壁材を傷めてしまったり、破損させる可能性もあるのでご注意ください。
日頃の外壁のお掃除であれば、まずはブラシやスポンジで汚れを落とすことをおすすめします。10年に1回程度の外壁メンテナンスの際には、高圧洗浄機を使用して目に見えないホコリや汚れを落とすのが効果的です。
高圧洗浄機を頻繁に使用すると、外壁を破損させるリスクがあるのでお気をつけ下さい。
高圧洗浄のデメリットは？
高圧洗浄のデメリットは？という疑問を解説します。
実は高圧洗浄機で外壁を掃除すると、塗膜が傷つき、かえって汚れやすい状態になる可能性があります。塗膜が傷むと、それまでは落ちていたはずの汚れも壁に吸着して黒ずんだり、カビやコケが発生しやすくなります。
高圧洗浄機は、目に見えにくい塗膜を傷つけかねないので注意してご使用ください。
関連記事：こんなにも汚れが落ちるの？屋根塗装で欠かせない高圧洗浄とは！？
外壁の高圧洗浄時に起こるトラブル
ここからは、外壁の高圧洗浄時に起こるトラブルをいくつかご紹介します。
外壁塗装専門店のミヤケンでは、外壁の塗替え作業は高圧洗浄機を使用して、細かい汚れを落としてから塗料を塗布していきます。しかしお客さまご自身で、外壁やベランダを頻繁に高圧洗浄するのは、あまりおすすめできません。
外壁材や高圧洗浄の設定にもよるので、一概におこなわない方がいいとは言い切れませんが、いくつかのトラブルがあることを考慮して作業するように心がけてください。
外壁材がはがれる
高圧洗浄の水圧で外壁材を傷めてしまう可能性もありますが、外壁材がはがれるのには、汚れが落としきれていないという原因も考えられます。汚れが残っている箇所には塗料が密着しづらく、せっかく塗った塗料がはがれ落ちてしまう可能性があります。
建物の状況にもよりますが、専門業者が一戸建てを高圧洗浄作業するのには、7〜8時間かかる場合がほとんどです。ご家庭でおこなう場合は、1時間ほどで終えてしまう方が多いので、洗浄不足で外壁材がはがれるなどの影響が出てしまいます。
コーキングが破損する
外壁を高圧洗浄した際は、コーキングが破損するトラブルにも注意が必要です。コーキング箇所は、強い水圧でダメージを受けやすく、経年数で塗装がはがれやすくなっている可能性もあります。
せっかく外壁をキレイに掃除しても、コーキングを傷めてしまっては、結果的に費用がかさんでしまうので注意が必要です。コーキングの破損は、外壁の劣化が早まる原因にもなるので、日々のメンテナンスで状態を確認しておいてください。
関連記事：外壁コーキングのひび割れを補修しないとどうなる？費用と寿命も徹底解説！
通気口から水分が浸入する
高圧洗浄では、建物の隙間に水をかけてしまって、通気口から水分が浸入するというトラブルもよく起こります。
水が浸透してしまうと、そこから内部の木材が腐食し、場合によってはシロアリ被害にまで至ってしまうケースもあります。
水圧を上手にコントロールしながら掃除をしないと、状態を悪くしてしまう要因になるため、天井や屋根などの見えにくい箇所にはご注意ください。
自分で外壁を高圧洗浄するときの注意点
ここからは、みなさんが自分で外壁を高圧洗浄するときの注意点をご紹介します。
外壁は常に外気にさらされているので、ホコリや排気ガス、カビなどの汚れが付着しており、汚れを放置するとこのような症状がでてしまいます。
- 変色やひび割れ
- 藻やコケが発生
- 雨水の浸入
このような劣化症状を引き起こす可能性があるので、定期的に外壁のお手入れをするのがおすすめです。高圧洗浄を使用する際には、次のような点に注意して作業してみてください。
水圧の強さに気をつける
高圧洗浄機を使う時には、水圧の強さに気をつけることが肝心です。
外壁掃除では、高い位置から水を流して汚れを落としていきますが、水圧は弱めに設定するのがポイント。なぜなら、最初から最大の水圧にすると外壁が傷つく可能性があるからです。
弱い水圧で様子を見ながら徐々に強くしていくことで、外壁を傷つけるリスクを減らして、汚れをキレイに落とすことができます。
飛散防止の対策をする
外壁に高圧洗浄機を使用すると、水が周囲に飛び散る可能性があります。ブルーシートやメッシュシートで、飛散防止の対策をしておくと安心です。
近隣住民の方にもあらかじめ、高圧洗浄する旨を伝えておくと、トラブル回避にもなるので、作業前には一声かけるように心がけてください。
また、高圧洗浄機から噴射される水は勢いが強く、人に当たると怪我をする危険性もあるので、使用時は周囲に人がいないか確認することも重要です。
高所の作業は避ける
高圧洗浄で掃除をする際、高所の作業はできるだけ避けるようにしてください。
手の届く範囲では、高圧洗浄機をコントロールできますが、高所では思うように作業できない場合があります。
上手に汚れを落とすことができなかったり、高い場所から落ちて怪我をするリスクもあるので、難しい箇所は無理せず専門業者などに依頼するのがおすすめです。専門業者が作業する際には、足場を組んでおこなうため、細かい部分や高所までキレイにすることができます。
お困りの際には、一度専門業者への依頼をご検討ください。
外壁の高圧洗浄は雨の日でもできる
どうせ濡れるから、外壁の高圧洗浄は雨の日でもできるとお考えの方がいらっしゃるかもしれません。
高圧洗浄だけであれば、雨が降っている中で作業しても問題ありませんが、そのあとに外壁塗装をする予定の方は、雨が最大の敵になります。
塗装前には、水分を完全に乾燥させなければ、そのあとの塗料が密着しないので、雨の中の作業は避けて工程を組み直します。
足場が不安定になることも考えられるので、安全性から見ても雨の日の作業はあまりおすすめできません。
外壁の洗浄は塗装工事とセットがよい
これから外壁のメンテナンスをお考えの方は、外壁の洗浄は塗装工事とセットがよいと思います。
高圧洗浄を専門業者に依頼すると、足場を組んで作業するので、その分の費用が発生します。
外壁塗装の工程には、高圧洗浄が含まれる場合が多いので、将来的に塗装をしなければいけないことを考えると、セットでおこなう方が費用面でお得になる可能性が高いです。
専門業者に高圧洗浄を依頼するメリットをいくつかご紹介します。
プロが劣化箇所などを詳しく調査する
高圧洗浄を専門業者に依頼するメリットは、プロが劣化箇所などを詳しく調査する点です。外壁屋根塗装専門のミヤケンでは、無料で建物診断をおこないます。
気になる症状や普段ご自身で点検が難しい高所も、専門スタッフが調査して、おすすめのメンテナンスをご紹介できるので、お気軽にお問い合わせください。
関連記事：無料！建物診断お見積もり受付中！ 専門スタッフがお伺いいたします！
足場を組んだ高所作業ができる
足場を組んだ高所作業ができるのは、専門業者に依頼する最大のメリットです。
10年に1度を目安におこなう塗装工事では、足場を組む大がかりな作業になる場合が多いので、補修作業はまとめて依頼すると費用を抑えられます。
高所の作業もプロに依頼することで、怪我や外壁を傷めるリスクを避けられるので、外壁洗浄は塗装工事とセットでおこなうのがおすすめです。
材質にあった洗浄をおこなう
外壁の高圧洗浄では、材質にあった洗浄をおこなうことが大切です。
汚れが落ちないからと、水圧を高めたり、市販の洗剤でこすり洗いをするのは、外壁を傷めてしまう要因になります。
家庭用の高圧洗浄機で落とし切れない汚れには、専門業者が外壁に合わせて洗浄方法を選択します。
材質にあった洗浄をすると、仕上がりのトラブルを減らせるので、プロにお任せするのも選択肢としてお考えください。
高圧洗浄ではがれた塗膜を保護する
高圧洗浄ではがれた塗膜を保護するのも重要なポイントです。
水圧によって、掃除中に塗膜を洗い流してしまう可能性があり、放置するとひび割れの原因になります。
ひび割れから劣化が進むと、遮熱や防水などの持ち味が十分に発揮できなくなり、素材がはがれ落ちてしまう可能性もあるので、塗膜を保護することが大切です。
外壁のコケや藻にはバイオ洗浄が効果的
外壁のコケや藻にはバイオ洗浄が効果的です。バイオ洗浄は、高圧洗浄のあとにカビや藻を防ぐバイオ洗剤を外壁の表面に塗装する洗浄方法です。洗剤が含まれているので、カビや藻の汚れでお困りの外壁には高い効果があります。
ただし、芝生やガーデニングなどが近くにある場合は、洗剤が飛散すると枯れてしまう恐れがあるため注意が必要です。
関連記事：バイオ洗浄とは
バイオ洗浄の費用相場
コケや藻の除去に効果的なバイオ洗浄の費用相場は、こちらを参考にしてみてください。
- 高圧洗浄 1㎡あたり100円〜200円
- バイオ洗浄 1㎡あたり200円〜300円
一戸建てで、外壁の面積が150㎡だとすると、高圧洗浄で約15,000円〜30,000円、バイオ高圧洗浄は約30,000円〜45,000円になります。
この値段に足場代がプラスされるので、詳しい費用を知りたい方は無料見積もりをご依頼ください。
まとめ
今回の記事では、外壁の高圧洗浄のデメリットやリスク、トラブルなどをご紹介しました。
これから、お家を高圧洗浄でキレイにしたい方は、外壁塗装とセットでおこなうことで、劣化箇所などを早めに補修できて、費用を抑えられます。
プロに洗浄を依頼するのはメリットも多いので、お困りの際には外壁塗装専門店のミヤケンにお任せください。