外壁塗装で失敗しないために!プロが教える「ケレン」の重要性と驚きの効果
2025.09.03更新 外壁塗装お家を守るために覚えておきたいこと
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ミヤケン編集部
ミヤケン編集部です。 皆様に外壁・屋根塗装工事やお家に関わるお役立ち情報を発信していきます。
大切なお住まいの外壁塗装。
せっかく塗り替えるなら、美しく長持ちさせたいと誰もが考えますよね。
しかし、多くの方が塗料の種類や色選びに集中するあまり、塗装の成否を分ける“ある工程”を見過ごしがちです。
それは、見積書に記載されている「ケレン」という作業。
今回は、この言葉に隠された、塗装の心臓部とも言える重要な役割について、プロの視点から徹底解説していきます。

目次
1. ケレンは外壁塗装の「縁の下の力持ち」
外壁塗装の見積もりを見て、「ケレン」という聞き慣れない項目に首をかしげた経験はありませんか?
多くの方にとって、この言葉は馴染みが薄く、「何だかよく分からないし、これって本当に必要なの?」と、費用を抑えるためにこの工程を削りたいと考える方もいらっしゃるかもしれません。
また、「DIYで外壁を塗ってみようかな」と考えている方の中には、「古くなった塗料を剥がすなんて、面倒な作業は省いても大丈夫だろう」と安易に考えてしまう方もいるでしょう。
しかし、声を大にしてお伝えします。
この「ケレン」こそが、外壁塗装の成功と失敗を分ける、最も重要な鍵なのです。
外壁塗装は、単に壁に色を塗るだけの作業ではありません。あなたの家を風雨や紫外線から守り、その美しさと価値を何十年も維持するための大がかりな工事です。
その中でも、ケレンはまさに「縁の下の力持ち」。
この下地処理を怠れば、どんなに高価で優れた塗料を選んでも、その効果は半減し、数年後には後悔することになりかねません。
この記事では、見過ごされがちな外壁塗装の下地処理「ケレン」について、その驚くべき重要性と、プロが絶対に手を抜かない理由を徹底的に解説します。
見積もりのチェックポイントから、DIYの危険性、そして信頼できる業者を見分けるための秘訣まで、あなたの家を守るための知識をたっぷりとお届けします。
2. ケレンって何?初心者にもわかる基本のキと種類
ケレンとは、外壁塗装を始める前に、下地の表面をきれいに整える一連の作業の総称です。
具体的には、古い塗膜やサビ、コケ、カビ、汚れなどを徹底的に除去し、新しい塗料が外壁にしっかりと密着する「キャンバス」を作り出す工程です。
この作業は、素材や劣化の状態によって、大きく以下の2つの種類に分けられます。
A種ケレン(動力工具を使用した完全除去)

金属製の外壁や屋根、鉄骨階段、門扉など、サビや劣化がかなり進行している場合に用いられる方法です。
グラインダーや電動工具、サンダーなどを使用して、既存の古い塗膜や頑固なサビを完全に除去します。
この方法は、下地が著しく劣化している場合に必須の作業であり、下地を新品同様の状態にまで戻すことを目的とします。
例えば、雨どいや手すりのサビがひどく、手作業では到底落としきれないようなケースでは、このA種ケレンが適用されます。
専用の工具を使うため、騒音や粉塵が発生しますが、その分、下地の密着性を確保するためには欠かせない作業です。
B種ケレン(手作業による部分除去と目荒らし)

一般的なサイディングやモルタル壁、木部など、広範囲な劣化がなく、部分的な劣化や汚れがある場合に用いられます。
主にサンドペーパーや皮スキ、ワイヤーブラシなどを使用して、剥がれかかった塗膜や浮いているサビ、汚れなどを除去します。
同時に、表面に微細な傷をつける「目荒らし」という作業も行います。
この目荒らしによって、新しい塗料が下地に食い込み、密着性を飛躍的に高めることができます。
多くの住宅の外壁塗装では、このB種ケレンが中心となります。
手間と時間がかかりますが、この丁寧な手作業こそが、美しい仕上がりと長期的な耐久性の秘密なのです。
3. なぜケレンが「絶対に」必要なのか?3つの深刻な理由

「たかが下地処理、手を抜いても大丈夫だろう」という考えは、後々取り返しのつかない結果を招きます。
外壁塗装でケレンが絶対に必要なのには、以下のような3つの深刻な理由があります。
外壁塗装の最大の目的は、塗膜で建物を保護することです。
しかし、塗料が下地にしっかりとくっついていなければ、その保護効果は期待できません。
ケレンを怠った下地は、古い塗膜の浮き、ホコリ、サビなどが残ったままです。
この上から新しい塗料を塗っても、まるで油分でベタベタの肌にファンデーションを塗るように、塗料が下地から浮き上がりやすくなります。
この状態を放置すると、塗装後わずか数年で、塗膜が風船のように膨らんだり、剥がれ落ちたりする「塗膜剥離」という現象が起こります。
これは、塗料と下地の間に水分や空気が入り込むことで発生し、一度剥離が始まると、そこからさらに水分が浸入し、塗装全体の劣化を加速させてしまいます。
この塗膜剥離は、再塗装には莫大な費用と手間がかかるため、絶対に避けなければならない事態です。
ケレンは、この塗膜剥離を未然に防ぎ、塗料が外壁に強力に接着するための土台を築く、いわば「塗装の命綱」なのです。
最近の塗料は、遮熱性やセルフクリーニング機能、低汚染性など、非常に優れた耐久性を持っています。
しかし、これらの機能は、塗料が均一な厚みで、かつ下地にしっかりと密着している状態で初めて最大限に発揮されます。
ケレンを行わないと、下地に凹凸や不純物が残り、塗料が均一に塗れません。
部分的に塗膜が薄くなったり、不純物が混ざり込んだりすることで、塗料本来の性能が発揮されなくなります。
例えば、遮熱塗料を塗っても、下地処理が不十分だと、熱をうまく反射できず、室内の温度が期待したほど下がらないといったことが起こり得ます。
また、防カビ・防藻機能を持った塗料であっても、下地のカビやコケを完全に除去しなければ、再発する可能性が高まります。
高価な塗料を選んだ意味がなくなってしまうのです。
外壁塗装のもう一つの目的は、建物の美観を回復させることです。
しかし、ケレンを怠ると、下地に残ったサビや旧塗膜の跡が、上から塗った塗料を通して浮き出てきてしまいます。
特に、金属部分に残ったサビは、塗膜の上からでも赤茶色く浮き出てしまい、せっかくの美しい塗装も台無しになります。
また、下地の凹凸がそのまま塗膜の表面に出てしまうため、塗りムラがあるように見えたり、光の当たり方で壁がデコボコに見えたりと、美しい仕上がりからは程遠い結果になります。
4. どんな道具で作業するの?プロのケレン作業を覗いてみよう
プロの職人は、建物の状態や素材、劣化の度合いに応じて最適な道具を使い分け、丁寧なケレン作業を行います。
ここでは、プロのケレン作業で活躍する代表的な道具とその役割を、より具体的にご紹介します。
1. スクレーパー・皮スキ

ヘラのような形をした道具で、大きく剥がれかかった古い塗膜や、浮いている塗膜を剥がす際に使用します。
力が入りやすく、効率的に広範囲の劣化した塗膜を除去できます。
特に、モルタル壁のひび割れ部分や、サッシ周りの剥がれなど、細かな部分にも対応可能です。
2. ワイヤーブラシ

金属部分のサビを徹底的に除去するために使用されます。
手作業のワイヤーブラシのほか、電動工具に取り付けて使用するタイプもあります。
頑固なサビをそぎ落とし、塗装後のサビの再発を防ぐために欠かせない道具です。
サビを完全に除去しないと、塗料の下で腐食が進み、建材自体の寿命を縮めてしまうため、プロは細部まで丁寧に作業を行います。
3. サンドペーパー(研磨紙)

研磨剤が塗布された紙で、下地の表面を滑らかにしたり、塗料の密着性を高めるための「目荒らし」に使用します。
目の粗さが違う様々な種類があり、下地の状態に応じて使い分けます。
例えば、荒いもので古い塗膜を削り、細かいもので表面を整えるなど、丁寧な作業が求められます。
特に、塗料を塗り重ねる際、一層目の塗膜を軽く研磨して目荒らしを行うことで、次の層がさらに強固に密着するようになります。
4. マジックロン・タワシ

マジックロンは、不織布の研磨剤入りのタワシで、複雑な形状の箇所や、隅々まで手作業で汚れを落とすのに適しています。
手すりや雨どいなど、ワイヤーブラシやサンドペーパーが届きにくい場所のサビや汚れを除去するのに活躍します。
プロの職人は、これらの道具を巧みに使い分け、一つひとつの工程を丁寧に行います。
この手作業の積み重ねが、機械では真似できない、美しい仕上がりと長期的な耐久性を生み出すのです。
5. 【DIY注意】ケレンを怠るとどうなる?塗装失敗の具体例とリスク
「ケレンくらいなら、自分でできるだろう」と安易に考えてしまう方もいるかもしれません。
しかし、専門的な知識と経験がないままDIYでケレンを行うと、思わぬ失敗を招くことがあります。
ここでは、ケレンを怠ったことによって引き起こされる、悲惨な失敗例と、その後に発生するリスクを具体的に見ていきましょう。

築20年の住宅の持ち主が、費用を抑えるために自分で外壁塗装をすることにしました。
しかし、面倒に感じた古い塗膜の除去を適当に行ってしまったため、新しい塗料が下地にしっかりと密着しませんでした。
結果、塗装後わずか半年で、塗膜が大きく浮き上がり、雨風で剥がれ落ちてしまいました。
この補修には、再度高圧洗浄からやり直す必要があり、結局プロに依頼したため、かえって余計な出費になってしまいました。
ベランダの手すりや鉄骨階段のサビが気になり、自分で塗装し直した方がいました。
しかし、サビを完全に除去せず、上からサビ止めを塗ってしまったため、塗膜の下でサビが進行。
数年後には、塗膜がボコボコと膨れ上がり、ついには破裂してサビが露出する事態に。
建材自体の劣化も進んでしまい、部分的な補修では済まなくなり、鉄骨の交換まで検討しなければならなくなりました。
DIY塗装のリスク
DIYでの失敗は、単に仕上がりが悪くなるだけでなく、費用と時間の両方で大きな損失につながります。
安価な塗料や道具で済ませようとしても、失敗した際の補修費用や、塗り直しの手間を考えると、結果的にプロに依頼するよりも高くなるケースがほとんどです。
また、高所での作業は常に落下の危険が伴い、安全性の面でもプロの技術と設備が不可欠です。
外壁塗装は、建物の寿命と資産価値を守る重要な投資です。
プロの技術と知識に任せることで、長期的な安心と美しい仕上がりを手に入れることができるのです。
6. まとめ:ケレンは「丁寧な仕事」と「資産価値」の証

外壁塗装における「ケレン」とは、単なる「作業」ではなく、あなたの家を守るための「丁寧な仕事」の象徴です。
この手間のかかる下地処理をいかに真摯に行うかが、塗装後の仕上がりや耐久性を左右し、ひいてはあなたの住宅の資産価値に直結します。
信頼できる業者を見分ける一つの重要なポイントは、見積もりに「ケレン」や「下地処理」といった項目がしっかりと記載されているかどうかです。
もし、これらの記載がなく、やけに安価な見積もりを提示された場合は、下地処理を省略して費用を抑えている可能性があるので、十分に注意が必要です。
また、見積もりの際に、ケレンの具体的な方法(A種かB種かなど)や使用する道具について質問してみるのも良いでしょう。
曖昧な回答しか返ってこない業者は、注意が必要です。
あなたの家を守る外壁塗装。
その成功は、目には見えにくい「ケレン」という丁寧な仕事にかかっています。
外壁塗装を検討する際は、見積もりの内容をじっくりと確認し、ぜひケレンの重要性について業者に質問してみてください。
それが、あなたの建物を守る第一歩となるでしょう。
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