外壁塗装のシミュレーションで外壁の色選びを失敗しないコツを紹介!
2023.07.28更新 外壁塗装
外壁塗装の色選びで失敗したとき、よく言われるのが
「思っていた色と違う!」
「色が明るすぎる!メンテナンスが大変だ!」
など、自分がイメージしていた色と違っていたという意見です。外壁の色を選ぶとき、施工業者からサンプルを見せられると思いますが、種類が多く、悩んでしまう方もおられるのではないでしょうか?
そこで、おすすめなのが「カラーシミュレーション」です。カラーシミュレーションは、外壁や屋根の色をさまざまなパターンで、シミュレーションをすることができる、Webサイトやアプリのことです。
この記事では、外壁の色を選ぶための方法や、おすすめのカラーシミュレーションサイトなどを紹介していきます。
外壁の色選びでお悩みの方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
目次
外壁の色選びについて
外壁は、雨や紫外線から建物を守ってくれる大事な部分ですが、使用する色によって全体の雰囲気が大きく変わります。
ここでは、外壁の色選びについて、以下の点を解説します。
- 色選びのポイント
- 色選びで起こりやすいトラブル
それぞれ、確認していきましょう。
色選びのポイント
外壁の色は、落ち着いた色を選ぶのがポイントです。個性的な色を選ぶと、屋根の色との調和が難しくなるばかりか、地域の町並みや雰囲気に合わなくなり、かなり目立ってしまいます。
自治体によっては「景観ガイドライン」を定めている場合があり、違和感を与える色は使用できないので、注意しましょう。
個性的な色を使いたい場合でも、自然な色合いを選ぶことをおすすめします。
また、外壁は、雨や紫外線などによって、少しずつ汚れていきます。原色のような鮮やかな色の外壁は、色あせが目立ちやすく、メンテナンスがとても大変になる点にも注意が必要です。
ベージュなどの、淡い中間色を選ぶとメンテナンスがしやすいので、おすすめです。
色選びで起こりやすいトラブル
外壁の色を選ぶとき、特に起こりやすいトラブルが「サンプルで見た色と違う色になっている」というものです。
原因として、以下の2点が関係しています。
- 面積効果:同じ色でも、面積の大小によって見え方が違う
- 反射率:太陽の光量によって見え方が違う
見え方の違いについては「検証!屋内外で外壁の色の見え方が変わるって本当?!」の動画内において解説していますので、参考にしてみてください。
サンプルによっては、とても小さい物があり、イメージしていた色と大きく差がでる可能性があるので、実際に施工されている建物などを見て判断するようにしましょう。
外壁の色を決める方法
外壁の色を決める方法としては、以下の3つがあります。
- 色見本帳
- 塗り板
- カラーシミュレーション
それぞれ、確認していきましょう。
色見本帳
色見本帳とは、塗料メーカーなどが配布している、さまざまな色の見本が収録されているサンプル帳です。自分が外壁に使いたい色を直接確認でき、実際の仕上がりに近い色を選べるなどの特徴があります。
また、色番号などが記載されていることが多いので、施工業者の発注ミスを防げるなどのメリットがあります。
塗り坂
塗り板とは、A4サイズぐらいの板に、実際の塗料を塗っている、塗料メーカーが配布しているサンプルのことです。
色見本帳と違って、実際に塗っている物を確認できるので、より正確に塗料の色を確認でき、塗膜の質感もチェックすることが可能です。
カラーシミュレーション
カラーシミュレーションとは、塗料メーカーなどが提供しているツールです。
Webサイトなどの専用ソフトへ自宅の写真を取り込み、外壁や屋根の色をさまざまなパターンで、シミュレーションをすることができます。
実際の自宅に、複数の色を比較できるので、自分のイメージにより近づけることができます。
カラーシミュレーションのメリット・デメリット
カラーシミュレーションは、外壁の色を決めるのにとても便利なツールですが、メリットだけでなくデメリットもあります。
イメージをより鮮明にして、スムーズな色選びをするために、どちらの特徴もしっかりと把握しておきましょう。
メリット
カラーシミュレーションの最大のメリットは、手軽に無料で完成イメージを作成できる点です。パソコン・スマートフォンなど、さまざまな媒体で使えるので、自宅にいながら、すぐにシミュレーションができます。
また、塗装業者と一緒にシミュレーションをすることで、希望する色を簡単に共有することができ、自分の要望を詳しく伝えることも可能です。
デメリット
カラーシミュレーションは、あくまでも簡易的な完成イメージです。
塗膜の質感や細かな色合いまでは、表現されないので、シミュレーションだけを信じて施工することがないようにしましょう。
カラーシミュレーションのおすすめサイト5選
ここでは、数あるシミュレーションサイトから、おすすめのサイトを5つ選んで比較していきます。
建物種類 |
色の種類 |
特徴 |
|
エスケー 化研 |
10 |
90 |
・バルコニー、玄関周り、軒天など、細かなシミュレーションができる |
いえふく |
3 |
638 |
・3Dによって、建物を前後左右好きな角度からチェックできる ・色の種類がメーカーごとに細かく分類されている |
関西 ペイント |
4 |
608 |
・細かい設定ができ、かなり高性能 ・Macromedia Flash Playerをインストールしなければいけない |
スズカ ファイン |
実際に撮影した建物 |
約800 |
・iPad専用の無料アプリで、インストールして30日間は登録なしで使える。30日以降は登録が必要だが、無料で使える。 ・プリントアウトも可能。 |
日本 ペイント |
実際に撮影した建物 |
144 |
・iOS、Androidどちらにも対応 ・塗装したい場所をタップするだけの簡単操作 |
カラーシミュレーションのサイトについては「外壁塗装の色選びで失敗しないポイントは?イメージ通りに仕上げるコツをプロが解説!」でも詳しく解説しているので、参考にしてください。
カラーシミュレーションの注意点2選
ここでは、カラーシミュレーションを使用するときの注意点について、以下の点について解説します。
- シミュレーションする媒体によって色の見え方が違う
- ベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーを事前に理解しておく
それぞれ、確認していきましょう。
注意点①シミュレーションする媒体によって色の見え方が違う
カラーシミュレーションは、パソコン、タブレットやスマートフォンでおこなえますが、実際の色とは、完全に一致しません。時間帯によって太陽光の量に違いがあったり、使用する工法やメーカーによっても色が異なったりするからです。
カラーシミュレーションでは、自然光や工法を考慮した色に対応していないため、実際の外壁の仕上がりと差があることを把握しておきましょう。
注意点②ベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーを事前に理解しておく
色の配色には、ベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーという、色の配色を事前に理解しておきましょう。
これらを知らずに、カラーシミュレーションをおこなってしまうと、外壁に色を多く使ってしまって落ち着かない雰囲気になり、周囲の町並みと合わなくなってしまうからです。
以下に、各カラーの詳細をまとめます。
建物全体に占める割合 |
特徴 |
|
ベースカラー |
60% |
・面積が1番大きく、メインの色 ・メインカラーとも呼ぶ |
アソートカラー |
30% |
・ベースカラーの次に、面積が大きい色 ・ベースカラーに対して、同一・類似・反対などの補佐をおこないます |
アクセントカラー |
10% |
・建物の塗装面積の中で一番少ない面積に使われる色 ・ベースカラー、アソートカラーとは対照的な色を使うとまとまりが良くなる |
外壁塗装の色選びを失敗しないためのポイント2選
外壁塗装の色選びを失敗しないためのポイントは、以下の2点です。
- 自分が希望している配色の施工事例をみせてもらう
- 施工中も色の具合をチェックする
それぞれ、確認していきましょう。
ポイント①自分が希望している配色の施工事例を見せてもらう
施工会社との打ち合わせのときに、自分が選んだ色が施されている建物を見せてもらえないか、頼んでみましょう。
外壁の色を決める方法として、色見本帳や塗り板を紹介しましたが、どちらもサイズが小さいので、全体的なイメージがつかめない可能性があるからです。
自分と施工会社との、色味の認識違いも少なくなるので、とても有効な方法です。
ポイント②施工中も色の具合をチェックする
外壁塗装が施工完了してから、色の具合をチェックするのではなく、施工途中でもしっかりと確認するようにしましょう。
日中は、仕事などで自宅に不在の方もいるとは思いますが、途中経過も確認しておかなければ、施工ミスや色の具合に気づけないからです。
疑問に思った点やおかしな点があれば、すぐに担当者へ確認するようにしましょう。
まとめ
今回は、外壁の色を決めるための方法やカラーシミュレーションサイトの概要などについて解説しました。
重要なポイントを、下記にまとめます。
- 外壁の色は、落ち着いた色を選ぶ
- 外壁の色を決める方法として、3つの方法(色見本帳、塗り板、カラーシミュレーション)がある
- カラーシミュレーションは、無料で簡単にシミュレーションを作成できる
- カラーシミュレーションは、あくまでも簡易的な完成イメージである
- 自分が選んだ色と差がないように、実際に施工されている建物を見せてもらう
- 施工の途中でも、色の具合いをチェックする
外壁の色を検討するときは、カラーシミュレーションを使用して、だいたいのイメージを決めていきましょう。
さらに可能であれば、自分が選んだ色が施工されている建物を施工会社に見せてもらい、太陽光の量などによって、色の違いに変化があるか比較するようにしましょう。
弊社ホームページでは、さまざまな家の塗装の事例や、塗装について動画での解説等を掲載しています。
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