外壁塗装を行う最適な築年数は?目安の時期と見極めるポイント
2024.05.07更新 外壁塗装

外壁塗装をどのくらいの築年数で行うべきか、悩んでいる方はいないでしょうか。
外壁塗装は、時間が経過すると劣化していくため、定期的なメンテナンスが必要になります。しかし、目安の時期がわからないため業者に依頼するタイミングがわからず困っている方は少なくないでしょう。
本記事では、外壁塗装を行うべき築年数の目安に加え、放置することで起こり得るリスクや見極めるポイントを解説します。
目次
外壁塗装は新築から何年でするべき?築年数での目安を解説
一般的に塗料の耐用年数は「10年程度」です。そのため、築年数10年を目安に塗装を行う必要があります。
ただ、外壁に用いられている外壁材と、既存の外壁塗装に用いられている塗料によって耐用年数が異なるため、これらを考慮したうえで外壁塗装を行うことが大切になります。
外壁材と塗料の耐用年数について詳しく見ていきましょう。
外壁材の耐用年数
外壁に用いられる外壁材の耐用年数は、一般的に10〜20年とされています。しかし、外壁材は気候や紫外線の影響を受けるため、築年数や耐用年数にこだわらず、定期的なメンテナンスが必要です。主な外壁材とその耐用年数は次の通りです。
外壁材 |
耐用年数 |
レンガ |
30年~ |
金属系サイディング |
10年~ |
木質系サイディング |
10年~ |
樹脂系サイディング |
10年~ |
モルタル |
8年~ |
また、外壁材の中には外壁塗装が必要ないとされるものもあります。例えば、レンガや自然石などは、基本的に塗装をする必要がありません。改めて、外壁塗装が必要かどうかも確認しておくとよいでしょう。
こちらの記事では、外壁塗装が不要な外壁があるのか、について解説しています。
関連記事:メンテナンスフリーの外壁はあるの?外壁別メンテナンス目安
塗料の耐用年数
外壁塗装に用いられる塗料の耐用年数は、一般的に3〜15年が目安とされています。塗料は外壁を保護し、色あせや劣化から守る役割を果たします。
しかし、外壁材と同様に、塗料も気候や紫外線の影響を受けるため、定期的なメンテナンスが必要です。
主に使われる塗料とその耐用年数は次の通りです。
塗料 |
耐用年数 |
アクリル塗料 |
3年~ |
ウレタン塗料 |
5年~ |
シリコン塗料 |
7年~ |
無機塗料 |
15年~ |
塗料の選択は、築年数が経過してから大きく差が出るので、外壁の状態や目的に合わせて慎重に行う必要があります。耐久性や耐候性、メンテナンスの容易さなどを考慮し、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。
こちらの記事では、塗料の種類や塗装方法、耐用年数について解説しています。
関連記事:外壁塗装の塗料をどう選ぶ?塗料の種類と価格・耐用年数を紹介
築年数の古い家を外壁塗装をしないとどうなる?
築年数が古い家の外壁を塗装しなければ、さまざまな問題が生じる可能性があります。外壁塗装は外壁を保護し美観を保つ役割を果たしていますが、塗料自体が劣化すると外壁の損傷につながる可能性があるのです。
まず、塗料が劣化すると外壁材が外部からのダメージを受けやすくなります。気候や紫外線の影響から、雨水や風の侵入、紫外線による色あせや劣化などが起こり、外壁の寿命を縮めてしまいます。
さらに、外壁にひび割れなどの損傷が生じ、雨水や湿気が浸入することに加え、建材の腐食や損傷が進行する可能性があります。
また、シロアリや害虫などがひび割れから侵入し、建物の構造自体に対して被害をもたらすこともあるため注意しなければなりません。安全性や耐久性に影響を与えるため、早めの対策が必要です。
こちらの記事では、外壁塗装をしないまま放置するリスクについて解説しています。
外壁塗装の劣化はどうやって見極める?
築年数10年を目安とした定期的なメンテナンスを提唱しましたが、どのように外壁塗装の劣化を見極めるのでしょうか。
見極めるポイントは次の6つです。
- 色あせしている
- 手でこすると白い粉が付く
- ひび割れしている
- 緑色や黒色の汚れが広がっている
- 塗膜が浮いている・はがれている
- シーリングの劣化
もし、自分で見極めるのが不安な場合は、プロに相談することがおすすめです。株式会社ミヤケンでは、無料診断を行っているため、お困りの方はお気軽にご相談ください。
では、見極めるポイント6つを詳しく解説していきます。
色あせしている
外壁の色が以前よりも薄くなったり光沢が失われたりする状態を「色あせしている」と言います。主な原因は紫外線や雨であり、これによって塗料に含まれた顔料の色素結合が切断されたり、化学変化が起こったりすることがあります。
色あせの問題は、実際の築年数よりも外観が古く見えるだけでなく、防水性の低下を示す証拠にもなります。見た目だけでなく、雨漏りの可能性も考慮し放置せずに対策を検討しましょう。
こちらの記事では、色あせしにくい塗料の色について解説しています。
関連記事:外壁塗装で色あせしない色とは?塗装のプロが選ぶおすすめ人気カラー5選!
手でこすると白い粉が付く
外壁を手でこすると白い粉が付く現象を「チョーキング現象」と呼びます。これは塗膜の劣化が進み、表面に残った塗料の顔料や充填剤が風化して白い粉となることを意味します。
チョーキング現象が起きている場合は、築年数の経過によって外壁の塗膜が劣化している可能性が高く、再塗装やメンテナンスが必要です。
こちらの記事では、「チョーキング現象」について詳しく解説しています。
関連記事:壁を触ると白い粉がつく‥塗装の劣化サインかも?!~チョーキング現象~
ひび割れしている
外壁にひび割れが見られる場合は、築年数の経過で劣化が進んでいる明確な証拠です。ひび割れは外壁材や塗膜の収縮や変形、地震などの影響によって生じます。
小さなひび割れでも早期に対処することが重要であり、補修や修繕が必要です。放置すると雨水や湿気が侵入し、建物の損傷や劣化を引き起こす可能性があります。
こちらの記事では、ひび割れの種類や原因、対処法について解説しています。
関連記事:外壁のひび割れにも種類がある?発生原因と応急処置方法について
緑色や黒色の汚れが広がっている
外壁に緑色の汚れや黒色の汚れが広がっている場合、それはコケやカビの可能性があります。これらの汚れは湿気や日陰の環境によって繁殖し、外壁の美観を損なうだけでなく、塗膜や外壁材の劣化を引き起こすこともあります。
定期的な清掃や適切な防汚対策を行うことで、これらの汚れを予防できます。
【関連記事】
外壁のコケの落とし方は?自分でおこなう正しい掃除方法や予防ポイントも解説!
外壁に黒カビが!?発生しやすいお家の状態と対策についてご紹介
塗膜が浮いている・はがれている
築年数の経過によって塗膜が浮いたりはがれたりすることがあります。塗料の劣化や施工不良、外部からの衝撃などが原因です。
塗膜が浮いたりはがれたりすると、外壁の保護が十分に行われなくなり、雨水や湿気の浸入や風化などの損傷が進行します。早期に対処するためには、塗膜の修復や再塗装が必要です。
こちらの記事では、塗膜の浮き・はがれについて解説しています。
関連記事:外壁塗装の浮きの原因は?水ぶくれやはがれの補修方法までをプロが解説!
シーリングの劣化
シーリングは外壁材の隙間から雨水や風が侵入するのを防ぐために施工されますが、時間の経過とともに劣化します。シーリング材には耐久性や耐候性がありますが、経年や気候条件によって劣化が生じます。
シーリングの劣化は外壁塗装のサインでもあり、劣化が進行すると防水性や気密性が低下し、雨漏りの原因となる可能性があります。シーリングの劣化が目立つ場合は、早めの補修や交換を行うことが重要です。
こちらの記事では、シーリングが劣化した際、自分で補修するか、業者に依頼するかについて解説しています。
関連記事:外壁シーリングの補修は業者に依頼するべき?依頼にかかる費用とDIYでの補修方法を紹介
外壁塗装の寿命を延ばすには?
ここでは、外壁塗装の寿命を延ばすための方法について解説します。
耐用年数の長い塗料を使用する
そもそも耐用年数の長い塗料を使用することで、外壁塗装の寿命を延ばすことができます。
近年注目の集まっている「ハイブリッド塗料」には耐用年数が20~30年とされている商品も販売されています。このような塗料を使用すれば、再塗装の頻度を減らすことができるでしょう。
また、住宅のある環境に合ったものを選ぶことも大切です。例えば、台風が上陸しやすい沖縄県に住宅がある場合、耐用年数が長いうえ、耐候性が高い塗料を選ぶと長持ちするでしょう。
このように、できるだけ耐用年数の長い塗料を使用しつつ、住宅の環境を考慮すると、長く住宅の保護が可能となります。
こちらの記事では、外壁塗料のランクについて詳しく解説しています。
関連記事:外壁塗装をするなら使用する塗料のランクについて知っておこう
定期的に外壁の清掃をする
定期的な外壁の清掃は、外観を美しく保つだけでなく、塗料の劣化を防ぐ役割も果たします。汚れやコケ、カビが付着すると、塗膜の劣化や侵食を引き起こす可能性があります。
定期的に掃除を行うことで、劣化の早期発見や塗料の性能を最大限に引き出すことができます。
こちらの記事では、定期的なメンテナンスの大切さについて解説しています。
関連記事:家を長く使うにはメンテナンスが必要です
劣化したシーリングの補修を行う
シーリングは外壁材の隙間からの雨漏りを防ぐ役割を果たしていますが、劣化すると防水性が低下します。例えば、劣化したシーリングがひび割れを起こし、隙間から雨が入り込むことがあります。
また、シーリングはクッションの役割も持っており、外壁材へのダメージを軽減する効果があります。例えば、シーリングの劣化でクッション機能が低下した状態だと、地震が起きた際など、揺れによって外壁材や塗料に直接的なダメージが加わってしまうのです。
定期的なシーリングの補修や交換を行うことで、外壁塗装の寿命を延ばすことができます。
こちらの記事では、シーリングの劣化によって起こりうるリスクについて解説しています。
関連記事:シーリングの劣化でどうなるの?
保証の充実した優良業者に依頼する
万が一、外壁塗装に施工不良があった場合、保証がない業者には対応してもらえません。再度、外壁塗装の依頼を行わなければならないため、費用や時間の大きなロスにつながってしまいます。
そのため、外壁塗装を依頼する場合は、施工後の保証が充実している業者に依頼することが大切です。株式会社ミヤケンでは、最長12年間、無料定期点検を実施する保証があるため、安心してご依頼いただけます。
こちらの記事では、優良な外壁塗装業者の選び方について解説しています。
関連記事:外壁塗装業者の選び方は?依頼を避けるべき業者の特徴も紹介
外壁塗装にかかる費用はどれくらい?
ここでは、外壁塗装で主に使われる塗料の費用を詳しく見ていきましょう。「1㎡あたりの費用相場」は次の通りです。
塗料の種類 |
1㎡あたりの費用相場 |
アクリル塗料 |
1200~1800円/㎡ |
ウレタン塗料 |
1700~2200円/㎡ |
シリコン塗料 |
2200~2300円/㎡ |
フッ素塗料 |
3000~5000円/㎡ |
関連記事:外壁の塗り直しにかかる費用は?坪数別の相場と塗装が必要な劣化症状を解説!
上記の相場は、塗料の費用のみを含んでおり、足場代や養生費、人件費などは別途かかります。具体的な費用は、施工業者や地域によっても異なるため、複数の見積もりを比較することが重要です。
まとめ
外壁塗装のメンテナンスは、築年数「10年」を目安に行いましょう。寿命の長い塗料の使用や定期清掃などで、外壁塗装を長持ちさせられる可能性もありますが、住宅の環境次第では、短くなる場合もあります。
定期的にメンテナンスを行い、外壁とともに住宅を守ることが大切です。
外壁塗装のメンテナンスを業者へ依頼することを検討している方は、ぜひ株式会社ミヤケンにご依頼ください。最長12年の保証だけでなく、豊富な実績、専門資格を保有した多くのスタッフ在籍といった点から安心してご依頼いただけます。
無料診断も可能ですので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。
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