マンションの屋上防水工事の費用は?放置が危険な4つの劣化症状を解説!
2023.02.01更新 外壁塗装

「マンション屋上の防水工事をおこないたいので、工程や期間が知りたい」
「工事費用が高いと耳にしたけれど、相場はどれくらいなのだろう」
屋上の防水工事はどうやっておこなうのか、なかなか知る機会はないと思います。この記事では、そんなマンションの屋上防水工事の疑問を、解決していきます。防水工事の種類や特徴、費用相場などを詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
メンテナンスは、実績があり信頼できる業者に依頼することが大事です。塗装専門会社「ミヤケン」では、屋上防水工事の知識をもつプロのスタッフが丁寧に施工させていただきますので、業者選びにお困りの際は、ぜひご検討ください。
目次
マンションの屋上防水工事にかかる費用は?
マンションの屋上防水工事をおこなう際、1番初めに気になるのが費用だと思いますが、どれくらいかかるかご存じでしょうか?
この記事でご紹介する、3つの防水工事方法の費用相場は以下の通りです。
- ウレタン防水:7,500円〜(1㎠あたり)
- FRP防水:9,000円〜(1㎠あたり)
- シート防水:8,000円〜(1㎠あたり)
劣化状態や広さによって費用は変動しますので、あくまで目安になります。1番低価のウレタン防水工事でも7,500円〜と、安いとはいえないお値段なので、十分検討してから選びましょう。
この後、工法ごとの特徴を詳しく解説していきますので、併せてご覧ください。
屋上防水工事の種類と特徴
先ほどもご紹介した、屋上防水工事で主に使用される工法が下記の3つです。
- ウレタン防水
- FRP防水
- シート防水
工法によって、手順や値段が変わってきます。それぞれメリット・デメリットや仕上がりにも特徴がありますので、どちらも理解した上で施工方法を選択しましょう。
ウレタン防水
- 特徴:複雑な形状の箇所でも、繋ぎ目のない防水膜を加工できる
- メリット:比較的手頃な費用
- デメリット:耐用年数が短い、人件費や作業費が割高
- 耐用年数:8年〜10年
- 相場間:4,000円〜7,500円
ウレタン樹脂で防水膜を加工する防水方法を、ウレタン防水といいます。液体状のウレタン樹脂を塗布し、化学反応で材料が固まることにより、ゴム状で一体性のある防水膜が完成します。
この方法であれば、複雑な形状をした場所も繋ぎ目のない防水膜が加工できるため、広範囲での施工が可能です。また、継ぎ目ができないため、はがれたり割れたりする心配もありません。
ウレタン防水工事には、「密着工法」「通気緩衝工法(絶縁工法・脱気工法)」と2種類の工法があり、工事箇所の状態や予算などにより工法も変わります。
密着工法は通気性能をもたず、膨れや破断しやすいため、雨漏りしている建物には適していません。
本来、2層3層と重ね塗りしますが、最後にトップコートを重ねるので途中で塗りムラがあってもきれいな仕上がりになります。
また、ウレタン材は紫外線に弱く、定期的にトップコートを塗布しなければなりません。元々の費用は安い方ですが、長期的なメンテナンスを考えると、コストは割高になります。
難易度が高く、施工不良の場合、水が溜まったり雨水が排水溝に流れないトラブルが生じる可能性があるため、実績のある業者を選ぶことが大切です。
関連記事:ウレタン防水をご存じですか?
FRP防水
- 特徴:面積の狭いベランダなどに最適
- メリット:作業時間が短縮できる、断熱性、耐候性にも優れている
- デメリット:費用が高い、ひび割れしやすい
- 耐用年数:約10年
- 相場間:5,000円〜8,000円
FRPとは繊維強化プラスチックを省略したもので、ガラス繊維にポリエステルを混合して床を強化させる工法を、FRP防水といいます。
発泡スチロールのように防水剤を貼り合わせず塗り重ねていくため、繋ぎ目を作らず水の浸入を防ぎやすくします。速乾性に優れているので、作業期間も1日〜2日程度と短縮でき、人件費の節約になるのもメリットです。
断熱性や耐候性に優れており、ベランダや屋根に活用されることが多いですが、紫外線を長時間浴び続けるとひび割れを起こしてしまうため、定期的なトップコートの塗り直しが必要になります。
また、伸縮性にも欠けるので、地震などの揺れに弱くひび割れする可能性も。FRP防水を採用した場合、こまめにひび割れしていないか点検しましょう。
優秀な防水剤を使用しているため施工費用は他の工法より高めですが、簡単に施工できるため、長期的にみるとコストダウンにつながります。
それでもさらに費用を安くしたいという場合、複数箇所の施工を一度におこなえば、費用を安く抑えることも可能です。
関連記事:FRP防水ってなんの略?
シート防水
- 特徴:ムラなく均一に施工できる
- メリット:コスパがよい
- デメリット:複雑な形状の箇所には不向き
- 耐用年数:10年〜15年
- 相場間:8,000円〜12,000円
シート防水は、塩化ビニールやゴム製の防水シートを施工する箇所に接着させる工法です。「密着工法」「機械固定工法」の2種類があり、施工場所によって工法は変わってきます。
広い面積の屋上の他、マンションやビルの屋上にも採用されることが多いです。塗布ではなくシートを接着させる工法のため、ムラなく均一に施工できるのが特徴です。
耐候性も優れており、紫外線により傷むこともありません。耐用年数が長く、費用も安く抑えられるため、バランスの取れた工法です。
しかし、シートを貼り付けるため、複雑な形状をした建物には向いていません。
施工しても、シートの隙間から水が浸入しないよう丁寧に接合しなければならないので、高度な技術をもった業者を選ぶことが大切です。
また、機械固定工法で施工した場合、接着させるために震動音が発生する可能性があります。トラブルを発生させないように、事前に近隣に挨拶をしておくとよいです。
実績があり技術力の高い業者に依頼する
屋上防水工事の工法を3つご紹介しましたが、どのような業者に頼めばよいか悩みますよね。
防水工事からは、以下の会社が連想されると思います。
- リフォーム会社
- 防水業者
- 塗装業者
- 工務店
防水工事となると、防水に特化した防水業者に依頼するのがベストかもしれませんが、ウレタン防水やシート防水は、高度な技術が必要になります。
防水業者の中には、不良施工をしたり対応の悪い業者が紛れていることもあります。業者選びに失敗すると、大きな損をする可能性もあるので、経験や実績の豊富な職人がいる業者選びが大切です。
「ミヤケン」は塗装専門会社ですが、屋上防水工事の経験も豊富です。防水工事の知識をもつプロのスタッフが、点検から施工、アフターフォローまで丁寧に対応させていただきますので、安心してご相談ください。
マンションの屋上防水工事にかかる期間
マンションの屋上防水工事は、建物の広さや形状などにより工事期間が変わってきます。
一戸建ての場合、2日〜3日程度で完了しますが、マンションのような大型の建物はさらに長くなります。
- 100㎡〜1000㎡の広さ:1週間〜3週間程度
- 3階建ての賃貸マンション(6世帯程度):1週間〜10日間程度
- 分譲マンション(20世帯タイプ):10日間〜2週間程度
- それ以上の広さ:1ヶ月程度
施工だけでなく、周囲の養生や資材の搬入、足場の設置などが含まれるため、このような日数が必要なのです。さらに、悪天候により工事が一旦中止になれば、それ以上に時間がかかります。少しでも工事期間を短縮させたい場合は、施工方法も考えて選びましょう。
ウレタン防水のように、塗料を塗布する工法は乾くまでの時間も必要ですが、シートを張るシート防水はその分時間の短縮が可能です。
工事をおこなう際、養生したり騒音が発生したりするので、短期間であってもあらかじめ近隣の方に必ず通知しておきましょう。
屋上防水工事のやり方と手順
今回は、ウレタン防水、FRP防水、シート防水それぞれのやり方と手順を解説していきます。
-
【ウレタン防水】
- 下地調整
- プライマー塗布
- 主材塗布
- トップコート塗布
防水効果を高めるために、主材を2m〜3mの厚みで均等に塗布します。
難易度が高いので、高度な技術が必要です。
-
【FRP防水】
- 下地調整
- プライマー塗布
- 主材塗布
- ガラスマット貼り付け
- 表面を磨く
- トップコート塗布
ガラスマットの貼り付け以外は、ウレタン防水とほとんど同じです。
ポリエステル樹脂の塗布、ガラスマットの貼り付けは2回〜3回繰り返していきます。
脱泡ローラーを使用し、マット内の気泡を丁寧に除去するのがポイントです。
- 下地調整
- 通気マットを敷き詰める
- 銅版を取り付ける
- 管や溝の設置
- シートを張る接着剤塗布
- ヒーターを当ててシートを固定する
- 特殊溶剤塗布
【シート防水】(機械式固定法)
機械式固定法の場合、固定金具を使用するため、はがれにくく長期間しっかりと接着します。
どの工法でも重要なのが、下地調整です。下地が劣化している状態のまま次の工程に移ると、雨漏りが発生する可能性があるため、ひび割れや凸凹した箇所を丁寧に修繕していきます。
屋上防水工事が必要な劣化症状
屋上防水工事が必要な劣化症状を解説していきます。
「これくらいの症状なら大丈夫かな」と放置してしまうと、状態がさらに悪化し大がかりなメンテナンスをしないといけなくなる場合もあります。
下記の症状がみられたら、早めのメンテナンスを検討しましょう。
- 亀裂がはいっている
- 防水層が浮いている
- ひび割れがある
- 雨漏りしている
1つずつ症状を詳しく解説していきます。
亀裂が入っている
表面が劣化し防水性が低下することにより、亀裂が入ることがあります。入隅部は膨れが生じやすく、ドレン廻り(水抜き装置)の亀裂は漏水にも繋がりやすいため、注意が必要です。
亀裂が発生すると、その箇所に雨水が浸入し劣化してしまうので、定期的に点検しましょう。
防水層が浮いている
防水層が浮いているのも危険な状態です。水蒸気や結露が原因で塗膜の間に水分が溜まると、浮いてしまいます。
ウレタン塗膜の場合、水分が塗膜を突き破ることができないため、水分が溜まりやすく、シート防水の場合は、水の浸入や破れが原因で浮いてしまいます。
強風で飛ばされる可能性もありますし、見た目も悪くなってしまうので、早めに対処しましょう。
防水層は、施工から10年ほどで劣化がみられるようになるため、10年に1回程度メンテナンスをおこなうのが望ましいです。
ひび割れがある
紫外線や雨水の影響を受けると、ひび割れを引き起こします。
防水層は、下地・防水層・トップコートの3層で、トップコートが紫外線から防水層を保護する役割を果たしています。
しかし、トップコートも次第に劣化していくため、表面にひびが入るようになるのです。
この状態を放置してしまうと、防水層も劣化してひび割れし、水が浸入し雨漏りする可能性もあるので、早めの対処をしましょう。
雨漏りしている
屋上から雨漏りする主な原因は以下の4つです。
- ひび割れ
- コーキングの劣化
- 防水層の劣化
- 雨水を排水管へ流し込むルーフドレンの詰まり
ひび割れなどの劣化が原因で膜厚が減少すると、防水性が機能しなくなり、雨漏りが発生します。
屋上からの雨漏りで室内にまで被害をもたらしてしまうと、住人にも迷惑がかかり、かなり大がかりな工事になります。
もちろん、工事期間や費用も増えてしまいますので、雨漏りを発見したら早急にメンテナンスをしましょう。
まとめ
マンション屋上防水工事の費用や、工法の種類を解説させていただきました。屋上の劣化を放置してしまうと、雨漏りなど被害が大きくなってしまう可能性があるので、少しでも気になる症状を見つけたら早めに点検してもらうのがおすすめです。
今回ご紹介した「ウレタン防水」「FRP防水」「シート防水」は、それぞれ特徴や向いている建物がありますので、対象の建物と比べ合わせて工法を選んでみてください。
塗装専門会社「ミヤケン」は、マンション屋上防水工事の経験も豊富です。
不明点や気になることも、無料建物点検でご納得いただけるまで丁寧にご説明しますので、まずはお気軽にお問合せください。
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