サイディング外壁も塗装が必要!タイミングやかかる費用を解説
2023.01.06更新 外壁塗装
「サイディング外壁への塗装は必要なのだろうか」
「サイディング外壁に塗装するタイミングが知りたい」
ご自宅の外壁がサイディングの方の中には、塗装についてこうお悩みになる場合もあるでしょう。
サイディング外壁に塗装はいらない、と聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、どのような外壁材でも基本的に塗装は必要です。
本記事では、サイディング外壁の塗装について、以下のような情報を解説します。
- サイディング外壁も塗装が必要
- 塗装が必要なタイミング
- サイディング外壁の塗装費用の相場
- 塗装をする際の注意点
記事を読んでいただくと、サイディング外壁の塗装についての基礎知識を得られます。
ご自宅の外壁がサイディングという方は、ぜひ最後までご覧になってみてください。
目次
サイディング外壁も定期的な塗装が必要
サイディング外壁は塗装が不要といわれる場合もありますが、定期的に塗装する必要があります。
耐久性が高いサイディング外壁ですが、経年によって劣化してきます。
外壁材が劣化すると防水性が低下してしまうため、塗装を行いメンテナンスしなければなりません。
サイディング外壁の塗装が必要となるタイミングは3つ
サイディング外壁は、一般的に前回の施工から10年前後で行われます。
しかし、以下の3つのタイミングを考慮して塗り替えを行う時期が決まる場合もあります。
- 塗料の耐用年数
- 外壁の素材別の塗り替え時期
- 劣化症状があらわれたとき
外壁の劣化を防ぐためには、以下で紹介する3つのタイミングのうち、塗り替え時期が最も早いタイミングで施工するとよいです。
それぞれのタイミングの詳しい内容を解説していきます。
塗料の耐用年数
現在、施工してある塗料の耐用年数が近づいてきたら、機能性が低下しているため塗り替えが必要です。
塗料にはさまざまなタイプがあり、グレードや耐用年数がそれぞれ異なります。
以下にて、各塗料タイプの耐用年数を一覧表にしてまとめています。
現在施工されている塗料は何かを確認して、次回の塗り替え時期をチェックしておきましょう。
また、塗り替え時に使用する塗料の耐用年数も確認しておき、次回の施工タイミングを逃さないようにしましょう。
素材別の塗り替え時期
サイディング外壁の種類には以下の4つの素材があり、それぞれ施工後の最初の塗り替え時期が異なります。
- 窯業系
- 金属系
- 樹脂系
- 木質系
それぞれの素材の特徴と、塗り替え時期を以下で詳しく解説していきます。
窯業系
窯業系サイディングはセメントと繊維質を混ぜ合わせてつくられており、耐久性や防火性、防音性などに優れている素材です。
レンガ調やタイル調など、デザインが豊富で人気が高いです。
塗り替え時期は施工から7〜15年程度になります。
金属系
金属系サイディングは鉄やアルミニウムなどの金属が主成分の素材で、断熱性に優れています。
軽量なので施工しやすいというメリットもあります。
ただし、金属素材なのでサビが発生しやすい点に注意しておかなければなりません。
塗り替え時期は施工から10〜15年程度です。
樹脂系
樹脂系サイディングは塩化ビニール樹脂が主成分で、防水性が高かったり、塩害に強かったりします。
主に北米で普及しており、日本での施工率はまだ低いです。
塗り替え時期は施工から10〜30年程度です。
木質系
木質系サイディングは木材が主成分の素材です。
木の温もりが感じられる、見た目にもおしゃれな素材となります。
高い断熱性を持っている点もメリットです。
ただし、木材なので防火性が低く、防火地域や準防火地域などでは施工できない場合もあります。
塗り替え時期は施工から3〜10年程度です。
注意点は、それぞれの素材の塗り替え時期はあくまでも目安なので、住宅がある環境によってはメンテナンスのタイミングが早まる場合もあることです。
サイディング外壁の種類について、「サイディング外壁の種類(窯業系・金属系)とメンテナンス時期とは?」でも詳しく解説しています。
破損や劣化したとき
上記以外の条件としては、サイディング外壁に以下のような破損や劣化が見られたら、塗り替えて補修しましょう。
- 塗膜のはがれや浮き
- 色あせ
- チョーキング現象
- 汚れ(カビや藻など)
以下にて、それぞれの症状について詳しく解説していきます。
塗膜の剥がれや浮き
経年劣化により、塗膜が剥がれたり、浮いてきたりします。
そのままにしておくと雨水が外壁の内部に浸入しやすくなるため、塗り替えによる補修が必要です。
色あせ
外壁の表面は、紫外線や風雨による刺激によって色あせてきます。
だんだんと外壁の色が薄くなってきたら、塗膜が劣化している証拠なので塗り替え時期となります。
すぐに外壁や住宅に影響を与える劣化症状ではありませんが、塗装を検討するタイミングのひとつです。
チョーキング現象
外壁に白い粉が発生しはじめたら、チョーキング現象が起きています。
チョーキング現象も塗膜の劣化サインなので、塗り替えのタイミングです。
チョーキング現象は塗料の顔料が劣化して起きるため、塗装面の保護性や防水性が低下しています。
塗り替えて外壁の耐久性を維持しなければなりません。
汚れ(カビや藻など)
経年により、外壁にカビや藻などの汚れが発生する場合があります。
汚れが発生した場合も、塗膜の防水性と美観の維持のために塗り替えを行いましょう。
サイディング外壁の塗装費用の相場と内訳
サイディング外壁を塗装する場合、30坪の住宅ではおおよそ80〜140万円が費用相場となります。
塗装費用を左右するのは、使用する塗料の施工単価です。グレードが高くなるにつれて、施工単価は高くなります。
また、業者が定めている工程ごとの施工単価もそれぞれ異なるため、相場は目安とお考え下さい。
以下にて、サイディング外壁の塗装工事の費用の内訳と、塗料別の施工単価の相場をわかりやすく一覧表にしてまとめました。
※あくまでも参考価格です。
【塗装工事の費用の内訳】
※シーリングはメートル単価
シーリングとは、サイディングの外壁材同士の隙間を充填剤で埋めるための工程です。
打ち替えは既存のシーリングをすべて取り除き、新しい充填剤を埋めていく方法です。
増し打ちとは、既存のシーリングの上から充填材を施工していく方法なので、打ち替えよりも手間が少なく、施工単価も低くなります。
次に、塗料別の施工単価です。
【塗料タイプ別の施工単価】
アクリル塗料は施工単価が最も安いですが、そのぶん耐久性は低いです。
そのため、塗装後すぐに塗り替えを行ったり、取り壊しが決まっている住宅だったりする場合に使用されます。
サイディング外壁を塗装する際に注意しておきたいポイント
サイディング外壁を塗装する際は、以下の2つのポイントに注意しておきましょう。
- DIYはできるだけ避けておく
- 施工実績が豊富な業者に依頼する
以下にて、それぞれのポイントの具体的な内容を紹介します。
DIYはできるだけ避けておく
外壁塗装はDIYでも行える場合がありますが、高所での作業となり危険が伴うので、専門業者に依頼した方が安心です。
また、施工の際は丁寧な高圧洗浄や下地処理、均等な厚さでの塗装など高度な技術を要します。
そのため、DIYでは失敗が起きやすいです。
施工不良のために業者に依頼することになると、DIYでの費用と二重で金銭的な負担がかかることになります。
安全性や工事の確実性のためにも、DIYではなく最初から専門業者に依頼することをおすすめします。
施工実績が豊富な業者に依頼する
サイディング外壁の塗装を依頼する際は、施工実績が豊富かどうか確認しておきましょう。
外壁塗装の施工実績が豊富な業者に依頼すると、施工不良が起こりにくくなります。
特に、素材別に特徴が異なるサイディング外壁の塗装実績が多数ある業者を選ぶようにしましょう。
外壁塗装の業者を選ぶ際のポイントについて、「外壁材の種類について紹介」でも紹介しています。
サイディング外壁は信頼できる業者に塗装を依頼して耐久性を維持しよう
サイディング外壁も他の外壁材と同様に、定期的な塗装メンテナンスが必要です。
塗装を適切なタイミングで行うことで、サイディング外壁の耐久性を維持できます。
工事は施工実績が豊富な業者に依頼して、美観や高い耐久性を維持するようにしましょう。
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