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塗装ができない屋根材に注意!(パミール・ノンアスベスト屋根・セキスイU瓦)

「何だか自宅の屋根が傷んでいる気がする」「そろそろ塗装した方がいいのかな」そう思っても塗装をするのは少し待ってください。
屋根材の中には塗装によるメンテナンスがおすすめできないものもあります。
今回は「ノンアスベスト」に焦点を当て、屋根のメンテナンス方法をご紹介しましょう。

■ノンアスベストの屋根材とは

塗装がおすすめできない屋根材の筆頭に挙げられるのがノンアスベストの屋根材です。
かつての日本では、瓦よりも安価でありながら耐久性の高いスレート瓦が人気でした。しかし、スレート瓦には健康被害が懸念されるアスベストが含まれていたのです。
2004年にアスベスト入りの建材が禁止されるまで、各社はアスベストを含まない“ノンアスベスト材”の製品開発に追われました。
しかし、その間にも住宅建築は続きます。代替品としてアスベストを抜いたスレート瓦を提供せざるを得ませんでした。
その結果、代替品のスレート瓦は耐久性が劣ることが判明したのです。
そもそも、スレート瓦の耐久性の高さは、セメントにアスベストを混ぜることで実現したものでした。
一般的にスレート瓦の寿命は20~30年といわれていますが、代替品は7~8年ほどでひび割れたり欠けたりといった劣化症状がみられることがわかっています。
劣化したノンアスベストの屋根材は非常にもろく、劣化部分に補修や塗装をしてもすぐにはがれなどの不具合がでてしまうことから塗装工事はオススメしていません。
塗装により一度は持ちこたえるかもしれませんが、またすぐに補修が必要になることは目に見えており、あまり効率の良い方法とはいえません。
ノンアスベスト材への移行時期となった2000~2004年ごろのスレート瓦にはアスベスト入り・ノンアスベストが混在しており、同一商品でも製造時期によって違うなどといったケースもあります。
建築時の見積書や図面が残っていれば屋根材のメーカーや型番などの詳細がわかりますが、そうでない場合は一度屋根の調査を依頼することをおすすめします。
また、屋根材や劣化状況を見て判断できることもありますので専門業者に問い合わせてみるものよいでしょう。

 

■パミールの特徴

パミール屋根
建材メーカー、ニチハの製品である「パミール」は、屋根材がまるでミルフィーユのように屋根材の軒先がはがれてしまう劣化が起こります。
層間剥離と呼ばれるこの症状は、一見しただけでは見つけにくいため、気付かないうちにどんどん劣化が進んでしまう特徴があります。
雨漏りなどの被害が出てから初めて屋根材の劣化に気付くなんてこともあるようです。
パミールの特徴でもある層間剥離の問題は、屋根材が何層もの層状にめくれて剥がれ落ちるという点にあります。
パミール
いくら塗装をしても塗膜と一緒に屋根材の表面が剥がれてしまうので意味がありません。
そのため、パミールの劣化には塗装によるメンテナンスは行わないのが一般的ですが、劣化症状が軽微なうちは屋根材がパミールと気付かずに塗装してしまう業者もいます。
工事費用が無駄になるだけなのでパミールへの塗装はやめましょう。

パミールはニチハがノンアスベストに切り替えた直後の1996~2008年の間製造されました。
現在は製造中止となっていますが、外壁材の大手メーカーであるニチハの製品だったこともあり、多くの住宅の屋根材として使用されています。
また、パミールは屋根材そのものだけでなく、屋根に固定する際に使われる専用釘にも不具合がありました。
メッキ処理が甘く、サビや腐食が起きやすいことから屋根材がズレる、落下してしまうといった危険があります。
目に見える劣化がなかったとしても、屋根材が落下するおそれがあるため、パミールを使用している場合は早めのメンテナンスをおすすめします。

■セキスイU瓦の特徴

セキスイU瓦
大手ハウスメーカーである積水グループの製品である「セキスイかわらU」は「U瓦」とも呼ばれ、全国50万棟以上住宅に使用された人気の屋根材です。
劣化症状としてはひび割れ、塗膜の剥がれ、屋根材の崩れなどが見られます。

・ひび割れ
まるで強い衝撃を受けたかのような激しいひび割れが起こるのがU瓦の劣化の特徴です。
方向や大きさなどの規則性はなく、大きく割れることもあれば細かく砕けるような割れ方をすることもあり、雨漏りはもちろん、破片の落下により大きな被害をもたらす危険もあります。
補修が追い付かないほどあらゆる箇所からひび割れが起こるので塗装をしても意味がありません。

・塗膜の剥がれ
セキスイU瓦
塗膜が剥がれてしまうという劣化もみられます。
紫外線や外気にさらされ続ける屋根材であれば塗膜が剥がれることは当然の劣化症状といえますが、U瓦の場合は剥がれるまでの期間の短さに問題があります。
また、一度塗膜が剥がれてしまったU瓦に塗装をしてもすぐに剥がれてしまうという特徴もあり、補修ができません。

・屋根材の崩壊
雨水が留まりやすい端によく見られる症状で、塗膜だけでなく屋根材自体もボロボロと崩れてしまいます。
崩れてしまっても大抵の破片は雨樋に落ちるため、気付かないうちに屋根が崩壊してしまっているという危険もあります。

U瓦は1970年に販売を開始して以来、人気の屋根材として長く愛されてきました。
発売当初はアスベスト規制などもなかったため、強度を増すためにU瓦にもアスベストが含まれていました。
ところがアスベストの危険性が指摘され始めた1990年、U瓦はノンアスベストに切り替えられます。
検証や実績が不十分のまま発売に踏み切ったためか、ノンアスベストのU瓦は劣化が激しく、塗装をしても強度を保てないなどの問題もあり2007年に販売が中止されます。
自宅の屋根がどうなっているのか確認したくなりますが、劣化の進んだU瓦の場合、屋根に上がると踏み壊してしまう危険があるので、必ず専門業者に依頼しましょう。

■補修方法

では、ノンアスベストの屋根材を使用していた場合、どのような補修を行ったらいいのでしょうか?
最後に効果的な補修方法である「カバー工法」について、手順やメリットをご紹介しましょう。

・カバー工法の手順

①不要な棟板金を撤去
まずは棟板金と、その下にある貫板を撤去します。

②防水紙の敷設
今ある屋根の上に防水紙を敷きます。
防水シート
③屋根材の設置
防水紙の上に新しい屋根材を設置します。
カバー工事

④貫板・棟板金の設置
新しい屋根材の設置が完了したら貫板と棟板金を設置します。
棟板金
⑤コーキング処理をして完了
雨水が浸入しないよう、板金の合わせ目にコーキング処理をしたら完了です。
カバー工事 完成
・カバー工法のメリット
カバー工法の一番のメリットは解体工事の必要がないので廃材がほとんど出ないことです。
解体の必要があるのは棟板金と貫板くらいなので、解体工事費や産廃処理費用を節約できます。
屋根のふき替えなどで多くの廃材が出てしまうと、それを運搬するトラックが必要になり、二酸化炭素の排出量も増えてしまいます。
資源を有効利用できるだけでなく、地球環境に優しいメンテナンス方法といえるでしょう。
また、屋根の塗装やふき替え工事をする場合は人の出入りに気を遣ったり、窓を開けづらいなどの不便さを感じたり、臭いがストレスになったりします。
その点、カバー工法は工事期間が短いという特徴があります。
住宅のサイズによって若干の違いはありますが、大抵は半日ほどで解体工事が終わります。
屋根より内部には手を加えないので大がかりな工事にならず、自宅で普段通りに過ごせるという点もカバー工法のメリットといえるでしょう。

屋根材に応じたメンテナンス方法を

今回は塗装によるメンテナンスがおすすめできない屋根材についてご紹介してきました。
普段あまり目にすることのない屋根ですが、気付かないうちに劣化が進んでいるおそれもあります。
しかし、劣化した屋根はもろく危険ですので、確認する場合は専門の業者に依頼するようにしましょう。
屋根について気になることはこちらからお問い合わせください。

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