外壁塗装でシロアリは防げる?対策方法とともに解説
2024.10.22更新 外壁塗装

戸建てやマンション、ビルなど、建物を長期間使用するためには、外壁塗装やシロアリ駆除といった防蟻処理が欠かせません。メンテナンスを怠れば、建物の基礎や室内まで悪影響が及ぶ可能性が高くなります。シロアリ被害に遭わないためには、侵入ルートを把握して正しい対策を実施することが重要です。
今回は、シロアリ被害の危険性や侵入したときの特徴、対策方法などを解説します。外壁塗装でシロアリ被害を防げるかどうかについてもお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
目次
シロアリ被害の危険性
まずは、シロアリ被害の危険性について知りましょう。シロアリは木材を好むため、建物内に侵入すると木材部分を食害し、建物の存続危機につながります。建物で木材が使われている部位は多く、基礎や建具、床、壁、天井などさまざまです。これらが食害に遭うと強度が低下し、耐久性や耐震性が損なわれて建物の安全性が脅かされます。
しかし、被害に遭っているかは意外と目視では気づけず、工事中に発覚することも珍しくありません。そのため、定期的な点検を実施して早期発見・駆除が必要です。
他にも、シロアリ被害を未然に防ぐための対策も必要とされています。シロアリ被害を放置すると大きな被害に発展するため、早めに対処していきましょう。
シロアリの侵入ルート
シロアリ被害を防ぐためには、侵入ルートを把握しておく必要があります。ここで、よくある侵入ルートを3つ紹介するので見ていきましょう。
湿気が多い壁周り
シロアリは湿気の多い場所を好みます。そのため、湿気しやすい浴室や脱衣所など水まわり周辺の壁は被害に遭いやすいので注意が必要です。壁の中でシロアリ被害に遭っている写真や事例を見たことがある人もいるのではないでしょうか。
しかし、水まわりは気をつけていても水分が発生する場所です。こまめに掃除をしつつ、窓を開けたり空調を調整したりして換気する必要があります。
屋根や外壁から雨漏りが発生していれば、天井や壁の裏でシロアリ被害が発生する可能性があるため注意しましょう。
湿気が溜まる床下
湿気が溜まりやすい床下もシロアリの侵入ルートになりえます。湿気を感じ取って地中から床下に侵入すれば、床下に使用されている木材を食べて基礎をもろくしかねません。基礎が被害に遭えば床の水平を保てなくなり、床の上を歩くと沈むことがあります。
結果、建物が歪み、地震時に倒壊する危険性が高まります。床に異変が生じたら、シロアリ被害に遭っている可能性があるため注意しましょう。
木材の壁や床、木製のインテリア
シロアリは、最初から外壁や床下などを狙うとは言い切れません。建物周辺に木材を使用した柵やベンチなどがあれば、そこから食害していくこともあります。そのため、建物周りに木材があれば、それらに引き寄せられてシロアリが発生することもあるのです。建物周りにある木材にシロアリ被害が見られる場合は、警戒するようにしましょう。
シロアリが侵入したときの特徴
シロアリ被害は目視では見つけにくいですが、侵入したときの特徴を知って注意深く調べると発見できる場合があります。例えばシロアリが外壁の内側に巣をつくると、壁から異音が聞こえることがあります。内側で木材が食われていると空洞になるため、壁を叩くと空洞の音がするのです。叩く位置をズラしながら調べ、音が違う部分があればシロアリ被害が起きている可能性があります。
また、壁の中から「カチカチ」という小さな音が聞こえたら、シロアリが警戒音を出しているのかもしれません。その他にも、俵状のフンが部屋の隅に落ちていたり蟻道(ぎどう)と呼ばれる道ができていたりすれば、シロアリが侵入していると疑うとよいでしょう。
外壁塗装はシロアリの侵入を防ぐ?
では、外壁塗装でシロアリの侵入を防ぐことはできるのでしょうか。結論から言うと、間接的には効果があります。外壁塗装の目的は、外壁の劣化と雨水の浸入を防ぐことです。劣化を放置すると塗膜の剥がれやひび割れが発生し、隙間から雨水が浸入しやすくなります。そうすると雨漏りが発生して、外壁内部はシロアリが好むジメジメした環境になるのです。
つまり、定期的に外壁塗装を行って劣化を防げば、シロアリが発生しない健全な環境になります。外壁塗装は建物の存続を守ると同時に、シロアリが好まない環境を維持することにつながるのです。
外壁塗装だけでは完全に防ぐことはできない
外壁塗装は、シロアリの侵入を防ぐのに間接的には効果があると解説しました。しかしながら、完全に防げるというわけではありません。外壁塗装でひび割れなどの隙間を防ぐことができるものの、必ずしもシロアリが劣化部分から侵入するとは限らないからです。水分のない場所から侵入することもあるため、外壁塗装だけでは完全に防ぐことはできません。
ただし、外壁から雨漏りしているとシロアリ被害に遭う可能性が高まるのも事実です。しっかり外壁塗装をすれば、少なからずシロアリの侵入ルートを減らせます。被害が広がりにくいという点では、外壁塗装もシロアリ対策の一つといえるでしょう。
シロアリはどうやって駆除する?
では実際に、シロアリはどのようにして駆除されるのでしょうか。ここで駆除の方法を2つ紹介します。
駆除業者が使用する薬剤
シロアリの駆除は基本的に、専門の業者に依頼するのが得策です。専門業者に依頼すれば駆除に有効な薬剤を使用してくれるため、再発防止にもつながります。
なお、駆除業者を大きく分けると「合成殺虫剤業者」と「ホウ酸業者」です。合成殺虫剤は殺虫能力が高いのが特徴ですが、防蟻効果が短いため定期的な再処理が必要になります。人体への影響が大きいことから、あまりおすすめされていない駆除方法です。
一方、ホウ酸業者が使用するホウ酸は防蟻効果が長く、再処理の必要がありません。駆除業者を選ぶ際は、使用する薬剤についても理解しておくとよいでしょう。
ホウ酸
ホウ酸とは、ホウ酸塩鉱物という天然の鉱物からつくられる化学物質です。シロアリ駆除に効果があり、多くの現場で使用されています。温泉やスライムにも含まれているほど、人体に影響がないのが特徴です。
ただし、ホウ酸が使える状況は限られています。日本しろあり対策協会の公式サイトでは、下記のように記されています。
Q:シロアリ防除にホウ酸は効果があるのでしょうか。 A:(公社)日本木材保存協会で木材の表面処理剤として条件付きで認定を受けていますので用法用量通りに使用することで効果があります。ただしとても水に溶けやすいので絶対に雨がかからないようにして、施工する必要があります。
ホウ酸を使う際は雨に濡れないようにしないと効果が発揮しないため、施工時は注意が必要です。
シロアリの対策方法
最後に、シロアリの対策方法を2つ紹介します。「外壁」と「基礎部分」それぞれの対策方法をお伝えするので、場所ごとの適切な方法を把握しましょう。
外壁のシロアリ対策
外壁のシロアリ対策には、外壁塗装が効果的です。外壁は劣化すると塗膜が剥がれてひび割れが発生し、雨水が浸入しやすい隙間をつくってしまいます。雨水が外壁内部に浸入すると、シロアリが好むジメジメした環境になり、多くのシロアリを引き寄せてしまいます。
外壁が劣化するのは、外壁表面の防水性の低下が原因です。防水性が低下すると外壁材を保護する膜がなくなるため、雨風や紫外線などの刺激をダイレクトに受けます。
塗装によって防水性を復元できれば耐久性を維持できるようになるため、劣化や雨水の浸入を防げるのです。外壁塗装を行う周期は使用されている塗料によって異なるため、塗装業者に相談してみましょう。
基礎部分のシロアリ対策
基礎部分がコンクリートであっても、シロアリ被害に遭う可能性はあります。コンクリートは経年劣化によってひび割れが起きることもあり、その隙間からシロアリが侵入することも少なくありません。隙間から侵入したシロアリは床下の木材まで移動して食害します。そのため、基礎部分のシロアリ対策には、ひび割れが起きないようにメンテナンスを怠らないことです。塗装したり部分補修したりと、ひび割れの状況に応じて対処しましょう。
外壁塗装でシロアリ被害を予防しよう
建物に長く住み続けるなら、シロアリ被害に遭う可能性があることも把握しておく必要があります。シロアリはジメジメした環境を好むため、湿気の多い水まわりの壁周辺や床下などに発生しがちです。
シロアリ対策にはさまざまな方法がありますが、まずは予防策として外壁塗装を行うことをおすすめします。 群馬県で外壁塗装を考えている方は、ミヤケンにご相談ください。
株式会社ミヤケンには、外装劣化診断士・雨漏り診断士など、有資格者が多数在籍しております。外壁の劣化状況に応じて最適な塗料や塗装方法をご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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