外壁リフォームは塗装と張り替えのどちらがよいのか解説!
2024.10.23更新 外壁塗装

外壁の劣化が目立ってきたら、そろそろリフォームのタイミングです。しかし、その際に悩むのは「どんな外壁リフォームをするべきか」ではないでしょうか。外壁リフォームにも種類があり、外壁の状態やライフスタイルによって異なります。
今回は、外壁リフォームをするなら塗装と張り替えどちらがよいのか解説します。外壁リフォームの方法に迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
外壁材別リフォームを行うタイミング
外壁の適切なリフォームタイミングはいつなのでしょうか。外壁リフォームの方法を決める前に、まずはリフォームタイミングを知ることが大切です。外壁リフォームのタイミングは外壁材によって異なるため、ここで種類別のタイミングを解説します。
サイディング外壁の耐用年数と塗装周期
まずは、サイディング外壁の耐用年数と塗装周期を見てみましょう。サイディング外壁とは、工場で生産されるパネル状の外壁材のことです。現在の戸建て住宅の約8割にサイディングが採用されるほど、主流になっています。サイディングは大きく4つの素材に分かれており、窯業系・金属系・木質系・樹脂系です。なかでも窯業系と金属系が人気で、取り扱う業者も数多く存在しています。素材別の耐用年数とメンテナンス周期は以下にまとめました。
サイディングの種類 |
耐用年数 |
メンテナンス周期 |
窯業系サイディング |
20〜40年 |
7〜8年 |
金属系サイディング |
20〜40年 |
10〜15年 |
木質系サイディング |
15〜40年 |
8〜12年 |
樹脂系サイディング |
20〜50年 |
10〜20年 |
どの素材でも耐用年数は長いですが、窯業系や木質系はこまめにメンテナンスする必要があります。どちらもサイディング自体に防水性がないため、表面に塗られた塗料が紫外線や雨風などによって劣化すると、サイディングが傷みやすくなります。そのため、こまめに塗り直して防水性を維持することが大切です。
モルタル・タイル・ALC・トタンの耐用年数と塗装周期
外壁にはサイディング以外にも、さまざまな素材があります。それぞれの耐用年数とメンテナンス周期は、以下をご覧ください。
サイディングの種類 |
耐用年数 |
メンテナンス周期 |
モルタル壁 |
約30年 |
8〜10年 |
タイル |
約40年 |
10年程度 |
ALCパネル |
約60年 |
10〜15年 |
トタン |
約10〜30年 |
5〜10年 |
サイディングの普及にともない、これらの素材はあまり採用されなくなりました。しかし、まだまだ使用されている住宅は多いため、自宅の外壁材を今一度確認してみましょう。
外壁リフォームの3つの方法
外壁リフォームの方法は、主に3種類あります。
- 外壁塗装
- 外壁カバー工法
- 外壁張り替え
各リフォーム方法の特徴について解説します。
外壁塗装
外壁塗装とは、外壁材に塗料を塗る施工方法のことです。塗装は単に美しい外観に仕上げるだけではなく、外壁を保護する重要な役割があります。外壁の劣化が進むのは、外壁表面の防水性が低下しているからです。塗装すれば防水性が高まるため、外壁材そのものに防水性がない場合は、定期的に塗装する必要があります。
外壁カバー工法
外壁カバー工法とは、今の外壁の上から新しい外壁材を張る施工方法のことです。古い外壁を剥がす必要がない分、撤去費用や処分費用がかからないため、費用を抑えられるというメリットがあります。外壁が二重になれば断熱性や遮音性も高まるため、暮らしの快適性が向上するでしょう。塗装によるメンテナンスで対応できない場合は、カバー工法がおすすめです。
外壁張り替え
外壁張り替えとは、古い外壁を剥がして新しい外壁材を設置する施工方法です。外壁材を一新できるため、劣化している根本的な部分を改善できます。また、劣化している防水シートや野地板などの下地を一緒に張り替えられるのもメリットの一つです。撤去費用や処分費用がかかるため施工方法のなかでは高額ですが、長い目で見るとコストパフォーマンスに優れています。
外壁塗装の費用相場やメリット・デメリット
ここでは、外壁塗装の費用相場とメリット・デメリットを解説します。
外壁塗装の費用相場
外壁塗装の費用相場は、50〜150万円です。塗装面積の広さや使用する塗料によって大きく変動します。シリコン塗料やウレタン塗料は費用を抑えられる一方で耐用年数が短く、こまめに塗り替えが必要です。フッ素塗料や無機塗料は高価ではあるものの耐久性が高く、長持ちするメリットがあります。
外壁塗装のメリット
外壁塗装のメリットは、外壁リフォームのなかでも費用を抑えられるメンテナンス方法であることです。工期も短くてすむため、住みながらリフォームできます。外壁塗装では新しい色に塗り替えたりツートンにしたりと、外観のデザインを変えられる楽しさがあります。くわえて、外壁の防水性を高めるため、劣化を防ぐことも可能です。
外壁塗装のデメリット
外壁塗装のデメリットは、外壁の劣化状況によっては採用できないことです。ひび割れなどの劣化が複数箇所あったり雨水が浸入して下地にまで影響していたりする場合は、塗装を行ってもあまり長持ちしません。また、外壁に合わない塗料を使うと劣化を早まらせてしまう可能性もあります。
外壁カバー工法の費用相場やメリット・デメリット
ここでは、外壁カバー工法(重ね張り)の費用相場やメリット・デメリットを解説します。
外壁カバー工法の費用相場
外壁カバー工法の費用相場は、110〜220万円です。施工面積の広さや使用する外壁材によって費用は変動します。また、平屋よりも2階建て・3階建てのほうが施工面積が広くなるため、その分足場の設置費用もかさみます。
窯業系サイディングのカバー工法のメリット
窯業系サイディングを使って重ね張りすると、耐久性・耐火性の高い外壁に仕上がります。窯業系サイディングはセメントを主原料としているため、レンガのような硬さがあります。そのため、頑丈な外壁に仕上げられるのがメリットです。デザインのバリエーションも豊富で、木目調などおしゃれな模様を取り入れた外観にもできます。
窯業系サイディングのカバー工法のデメリット
窯業系サイディングで重ね張りすると、耐震性が下がる恐れがあるのがデメリットです。窯業系サイディングはモルタルで仕上げた外壁材のため、重量があります。外壁に重ねて張ると建物に負担がかかってしまうかもしれません。また、他のサイディング材よりも費用や工期がかかりやすいのもデメリットの一つです。
金属系サイディングのカバー工法のメリット
金属系サイディングは軽量な外壁材のため、カバー工法に向いているというメリットがあります。耐久性や断熱性、遮音性に優れた素材のため、施工後の快適性が高まるでしょう。また金属系サイディングにはガルバリウム鋼板以外にも、アルミやスチールなどのサイディングもあるため、スタイリッシュな外観に仕上がります。凍害にも耐性があることから、寒冷地でも採用できるのが魅力です。
金属系サイディングのカバー工法のデメリット
金属系サイディングはカバー工法に向いている一方で、窯業系サイディングと比べるとデサインのバリエーションが少ないのがデメリットです、傷もつきやすく、塩害による影響を受ける素材のため、沿岸部で使用すると劣化が早まるかもしれません。
外壁張り替えの費用相場やメリット・デメリット
ここでは、外壁張替えの費用相場とメリット・デメリットを解説します。
外壁張り替えの費用相場
外壁張替えの費用相場は、170万〜280万円です。既存外壁や下地の撤去や処分が発生するため、塗装やカバー工法よりも費用が高くなる傾向にあります。選ぶ外壁材や下地材によっても大きく左右されるのが特徴です。
外壁張り替えのメリット
外壁張り替えの大きなメリットは、外壁を一新できることです。既存外壁を撤去することで外壁材を新しくできるのはもちろん、下地まで交換できます。断熱性や耐震性の補強も行えるため、長く住み続けるなら張り替えがおすすめです。メンテナンス頻度も減らせ、長期的に見るとコストパフォーマンスがよいといえるでしょう。
外壁張り替えのデメリット
外壁張り替えは外壁を一新できる一方で、高額になりやすいのがデメリットです。既存外壁の撤去に加えて廃材処分も発生するため、外壁リフォームのなかで最も費用がかかるといえるでしょう。
また、すべての外壁が張り替えできるわけではありません。塗装で仕上げたモルタル外壁の場合は張り替えができないため注意してください。
外壁のリフォーム費用を抑えるには
外壁リフォームにかかる費用は決して安くはありません。ここでは費用を抑える方法を4つ紹介します。
閑散期に依頼する
外壁のリフォーム費用を抑えるなら、閑散期に依頼するのがおすすめです。引っ越し同様、外壁リフォームにも閑散期があり、この時期を狙うと通常よりも費用を抑えられる場合があります。外壁リフォームに適した時期は「気温5度以上」「湿度が85%以下」とされています。それ以外の時期は閑散期となるため、主に梅雨や冬場が該当します。
屋根のリフォームも同じタイミングで行う
外壁のリフォームを行う際、屋根のリフォームも一緒に行うのもおすすめの方法です。外壁や屋根のリフォームを行う際は、作業員の安全を確保するために足場を設置します。この足場を設置する際にも費用は発生するため、まとめてリフォームすれば足場設置は1回ですみます。総費用は高くなるかもしれませんが、足場費用が浮くとなれば分けて行うよりもお得です。
相見積もりをとる
複数の業者から見積もりをとって価格の比較をするのも選択肢の一つです。同じリフォーム内容でも業者によって提示価格は異なります。まずは相場感を知るためにも、約3社の業者から見積もりをとりましょう。このとき総額で判断するのではなく、内訳を確認したうえで業者を選ぶのが重要です。安すぎる見積もりは、材料を偽ったり人件費を削ったりしている恐れがあります。一方、高すぎる見積もりは、高額請求を求めている可能性も少なくありません。見積もりをとる際は、細部までチェックするようにしましょう。
補助金を利用する
国や自治体が提供する補助金制度を利用するのも手段の一つです。制度によって申請条件や補助額は異なるため、利用する際は事前に確認してください。補助金制度は基本的に着工前に行います。そのためリフォームを始める前に、まずは補助金について調べたり業者を見つけたりしましょう。
外壁カバー工法はスキルがある業者への依頼を
外壁塗装や張り替えではなく、カバー工法を選択する場合はスキルの高い業者を選びましょう。なぜなら、カバー工法をしても問題のない外壁かどうかチェックしてもらう必要があるからです。カバー工法をすると外壁が二重になるため、既存外壁の劣化が激しい場合は、せっかく新しく外壁材を被せても長持ちしません。
また外壁が二重になればその分重量もアップするため、耐震性にも着目して外壁材を選定する必要があります。費用を抑えられるリフォーム方法ではありますが、長い目で見たときに後悔しないか考える必要があります。そのため、専門的な知識と技術のある経験豊富な業者に依頼するようにしましょう。
塗装と張り替えはどちらがいいの?
外壁リフォームの種類について解説してきましたが、実際にどの方法を選べばよいのか悩む人もいるでしょう。以下に劣化状況別のリフォーム方法をまとめているので、参考にしてください。
おすすめのリフォーム方法 |
リフォームの目的 |
劣化状況 |
外壁塗装 |
外壁の保護 |
塗膜の剥がれ チョーキングの発生 シーリングのひび割れ |
外壁張り替え |
外壁材・下地の一新 |
外壁材の反りや浮き 雨漏りしている 築30年以上経過している |
長く住み続けるなら塗装を定期的に行って、外壁の防水性を高めるのがおすすめです。ただし、著しく劣化している場合は塗装でカバーするのが難しい場合もあるため、張り替えを検討するようにしましょう。張り替えを行うと既存の外壁材とは異なる素材を採用できるので、建物全体の重量を減らしたい場合にも有効です。耐震性を高めることに重点を置くなら、張り替えがよいでしょう。
外壁張り替え工事で確認申請は必要?
外壁張り替えを行うとなった際、確認申請は必要なのかどうか気になる人もいるのではないでしょうか。平屋や木造2階建てなどの4号建築物を張り替える際は、基本的に確認申請は不要です。4号建築物以外の建物の場合で外壁の半分以上(下地や構造部分も含む)変更する場合は、確認申請が必要になります。
ただし、外壁の仕上げ材のみ張り替える場合は申請しなくてもよいケースがあります。申請の有無を独断するのは難しいため、不安な場合は確認申請について詳しい業者に相談してみましょう。また、自治体の窓口で確認すると安心感が高まるので、こちらにも相談することをおすすめします。
外壁の劣化状況や耐用年数に合わせてリフォーム方法を選ぼう
外壁のリフォーム方法は、劣化状況や耐用年数に合わせて選ぶようにしましょう。外壁材の劣化が軽度の場合は塗装によるメンテナンスで対応できますが、著しく劣化している場合は張り替えによるメンテナンスが必要です。最適な外壁のリフォーム方法がわからない場合は、専門業者に相談して提案してもらいましょう。
群馬県で外壁リフォームを考えている方は、ぜひ株式会社ミヤケンにお任せください。ミヤケンは、群馬県で数多くの施工実績を積み上げている、経験豊富な施工会社です。外壁だけではなく屋根リフォームにも対応しているため、同時施工を考えている方はぜひご相談ください。
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