3階建ての外壁塗装の相場はどれくらい?費用が高くなる理由を解説
2026.09.24公開 2026.09.30更新 外壁塗装

3階建ての外壁塗装は、同じ坪数の2階建てより費用が高くなりやすく、一般的な相場を見るときは足場や塗装面積まで確認することが欠かせません。
高さが増すことで足場の規模や安全対策が増え、建物の形状や隣家との距離によっても金額は変わります。
本記事では、坪数ごとの費用の目安から見積書の内訳、塗料の耐用年数、塗り替え時期の考え方を解説します。
ぜひ見積もりを取る前の比較材料としてお役立てください。
目次
3階建ての外壁塗装の費用相場と金額の見方
3階建ての外壁塗装では、坪数だけを見て金額を決めつけないことがポイントです。
同じ30坪でも、建物の形や窓の多さ、劣化状態で塗装面積は変わります。
費用を考えるうえでは、以下の3つを押さえてください。
- 坪数ごとに示される費用の目安
- 延べ床面積から塗装面積を求める計算方法
- 相場の数字を見るときの注意点
概算を把握したうえで、現地計測による見積もりと照らし合わせると判断しやすくなります。
坪数ごとに示される費用の目安
3階建ては足場や高所作業の負担が増えるため、一般的には同じ坪数の2階建て相場に約10万円を加えた金額が1つの目安です。
| 坪数 | 3階建ての費用の目安 |
|---|---|
| 20坪 | 約50万〜100万円 |
| 25坪 | 約60万〜105万円 |
| 30坪 | 約70万〜110万円 |
| 40坪 | 約90万〜140万円 |
ただし、これは一般的な費用帯であり、外壁の形状や塗料、補修範囲、足場の条件によって金額は変わります。
15坪など、目安を示していない坪数は具体額を当てはめず、実際の塗装面積を測って見積もりを確認するのが適切です。
延べ床面積から塗装面積を求める計算方法
外壁の塗装面積は、延べ床面積から概算できます。
目安の計算式は「延べ床面積(坪)×3.3×1.1~1.3」で、一般的な形状なら係数1.2を使うと把握しやすくなります。
たとえば延べ床30坪なら、30×3.3×1.2=118.8㎡となり、約120㎡が目安です。
ただし、この式は概算であり、3階建て専用の係数があるわけではありません。
窓や玄関など塗らない部分の面積、凹凸、増築部分によっても差が出ます。
建築時の図面があれば精度を上げやすく、図面がなくても現地で計測して塗装面積を確かめられるため、最終的な金額は実測値で確認してください。
相場の数字を見るときの注意点
相場を見るときは「30坪」などの坪数が建坪なのか延べ床面積なのかを確認しましょう。
さらに、同じ面積でも外壁材や劣化の進み具合、塗料の種類、足場の組み方、付帯部の範囲で総額は変わります。
相場の下限だけを基準にすると、下地補修やシーリングなどが別料金になっている見積もりを見落とすこともあります。
反対に、150万円を超える見積もりでも、屋根工事や防水、補修を含んでいれば一概に高いとはいえません。
総額だけを見るのではなく、塗装面積と施工範囲・塗料、補修内容の条件をそろえて比べることで、価格差の理由を判断しやすくなります。
3階建ての外壁塗装が2階建てより高くなる理由
3階建ては、単純に1階分の塗料が増えるだけで高くなるわけではありません。
高所で安全に作業するための足場や資材の運搬、広い外壁を塗る手間まで含めて費用差が生まれます。
おもな理由は以下の3つです。
- 足場の面積と単価の増加
- 改正労働安全衛生規則に基づく足場の安全基準
- 塗装面積の広さと作業の手間
見積金額を比べる際は、3階建てならではの施工条件がどの項目に反映されているかを確認すると納得しやすくなります。
足場の面積と単価の増加
3階建てでは建物の高さが増すぶん、足場を組む範囲も大きくなりやすく、2階建てより足場費が上がる傾向があります。
一般的な目安では、20坪の足場代は約15万~20万円、30~40坪では約15万~25万円です。
3階建ては高い位置まで足場材を組み上げるため、使用する部材や運搬、安全確保の手間も増えます。
さらに、隣家との距離が狭い住宅では通常どおりに組めず、設置方法を調整する場合があります。
見積書では「足場一式」だけで判断せず、足場面積や単価、飛散防止用の養生ネットが含まれているかまで確認すると、価格差の理由を把握しやすくなるでしょう。
改正労働安全衛生規則に基づく足場の安全基準
3階建ての足場では、高さだけでなく作業場所の幅にも配慮が求められます。
改正労働安全衛生規則第561条の2は2024年4月1日に施行され、一定の条件で本足場の使用が定められました。
事業者は、幅が一メートル以上の箇所において足場を使用するときは、本足場を使用しなければならない。
(以下略)
(引用元:厚生労働省「労働安全衛生規則 第561条の2」)
障害物などにより本足場の使用が難しい場合には例外があります。
3階建てだから一律に費用が上がる規定ではなく、安全な作業環境を確保するための基準として理解しておきましょう。
施工品質にも関わる部分です。
塗装面積の広さと作業の手間
3階建ては、同じ建坪の2階建てと比べて外壁面積が広くなりやすく、塗装や養生にかかる作業量も増えます。
高い位置では塗料や道具の上げ下ろしが増えるほか、足場上を移動しながら細部を確認する時間もかかります。
外壁に凹凸が多い住宅や、窓・ベランダ・配管が多い住宅では、ローラーだけで一気に仕上げられない部分も増えるでしょう。
さらに、ひび割れやシーリングの劣化があれば塗る前の補修も加わります。
延べ床面積が同じ住宅でも形状や劣化状態で職人の作業量は変わります。
そのため、塗装面積だけでは総額を正確に決められない点に注意が必要です。
見積書で確認したい外壁塗装の費用の内訳
外壁塗装の見積書は、総額だけを並べても適正か判断しにくいものです。
何にいくらかかるかを分けて見ることで、工事内容の抜けや不明瞭な「一式」に気づきやすくなります。
確認したいのは以下の3つです。
- 足場と飛散防止にかかる費用
- 洗浄や養生など下ごしらえの費用
- 塗装そのものと付帯部の費用
複数社を比べるときは、同じ工事項目と施工範囲で金額を見比べると、価格差の理由を整理しやすくなります。
足場と飛散防止にかかる費用
足場は職人が安全に作業するための設備で、外壁塗装全体の費用に占める割合は約15~20%が目安です。
20坪なら約15万~20万円、30~40坪なら約15万~25万円が一般的な費用帯とされています。
あわせて、塗料や洗浄水が周囲へ飛ぶのを抑える飛散防止用の養生ネットも使われます。
3階建てでは高さが増し、足場面積や部材数が増えやすいため、金額だけでなく面積と単価の記載を確認すると安心です。
隣家との間隔が狭い場合などは設置方法が変わることもあるので、特殊な足場や追加費用が発生する条件まで事前に見積書で確かめてください。
洗浄や養生など下ごしらえの費用
塗装前には、高圧洗浄で砂ぼこりやコケ、粉化した古い塗膜を落とし、塗料が付着してはいけない窓や設備を養生します。
20坪では高圧洗浄と養生をあわせて約3万~6万円が一般的な目安です。
外壁にひび割れやシーリングの劣化があれば、下地補修の費用も加わります。
こうした作業を省くと塗料が密着しにくくなり、はがれや仕上がりのムラにつながるおそれがあります。
見積書では「下地処理一式」だけで済ませず、洗浄、養生、シーリング、ひび割れ補修の範囲や数量が分かるかを確認しましょう。
下ごしらえの内容までそろえると、各社の価格を比較しやすくなります。
塗装そのものと付帯部の費用
塗装そのものの費用は、塗装面積と選ぶ塗料によって変わります。
一般的な塗料単価の目安は、以下のとおりです。
| 塗料の種類 | 一般的な塗料単価 |
|---|---|
| アクリル | 1,200〜1,800円/㎡ |
| ウレタン | 1,700〜2,200円/㎡ |
| シリコン | 2,200〜2,300円/㎡ |
| フッ素 | 3,000〜5,000円/㎡ |
見積書では塗料の商品名、塗装面積、塗る回数を確認しましょう。
雨樋、破風板、水切り、軒裏天井などの付帯部も施工範囲によって金額が変わります。
「外壁塗装一式」ではなく、どの部位をどの塗料で何回仕上げるのかまで記載されていると、抜けや重複にも気づきやすくなります。
塗料の種類ごとの費用と耐用年数の違い
塗料は種類によって価格と耐用年数の目安が異なります。
一般的な耐用年数はメーカー公表値をもとにした目安で、実際の年数は立地や施工状態でも変わります。
| 塗料の種類 | 耐用年数の目安 | 一般的な塗料単価 |
|---|---|---|
| アクリル | 約3〜8年 | 1,200〜1,800円/㎡ |
| ウレタン | 約5〜10年 | 1,700〜2,200円/㎡ |
| シリコン | 約10〜15年 | 2,200〜2,300円/㎡ |
| ラジカル制御型 | 約12〜16年 | シリコンと同程度〜やや上 |
| フッ素 | 約15〜20年 | 3,000〜5,000円/㎡ |
| 無機 | 20年以上 | 製品差が大きい |
年数だけで決めず、塗り替え時期は外壁の状態もあわせて判断してください。
塗り替えの時期を判断する外壁の状態
外壁塗装は「築10年だから必ず行う」「20年経っていないからまだ大丈夫」と年数だけで決めるものではありません。
新築から約10年は塗り替えを考え始める目安ですが、実際には外壁の状態を確認して判断します。
手で触ると白い粉が付くチョーキングや色あせ、コケ・塗膜のはがれ・ひび割れ、シーリングの割れなどは確認したい症状です。
とくに3階部分は地上から状態を見分けにくく、自分で高所へ上がるのは危険です。
気になる症状が出ている場合は、年数だけを根拠に先延ばしせず、専門業者の診断で劣化箇所と補修範囲を確かめたうえで塗り替え時期を決めましょう。
長く美しさを保つ共同開発塗料の極(きわみ)コートシリーズ
ミヤケンでは、アステックペイントと共同開発したオリジナル塗料「極(きわみ)コートシリーズ」を用意しています。
極コートシリコンのメーカーが示す期待耐久年数は14~17年で、工事保証は8年です。
極コート無機は耐久年数26~30年、工事保証15年で、長期間の美観維持を重視したい場合に向いています。
極コート無機は低汚染性や防カビ・防藻性、遮熱性を備えた塗料です。
一般的な塗料の耐用年数とは分けて考え、初期費用だけでなく将来の塗り替え回数まで含めて選ぶことで、住まいを長く守る計画を立てやすくなります。
3階建ての外壁塗装はミヤケンの無料建物診断をご活用ください
3階建ては地上から確認できない外壁や屋根が多く、劣化状況や正確な塗装面積を自分だけで把握するのは難しいものです。
ミヤケンでは、建物の調査から見積もりの提出まで無料で行っています。
建築時の図面があれば、より正確な塗装面積を計算しやすくなりますが、図面がなくても担当者が現地で外壁や屋根を計測します。
外壁のひび割れやチョーキング、シーリングの傷みなども確認したうえで工事内容をご検討いただけますので、ご自宅に必要な費用を把握しやすくなるはずです。
見積もり後に必ず契約する必要もないため、比較検討の段階でもお気軽にご連絡ください。
群馬や埼玉で3階建ての外壁塗装の費用を抑える方法
3階建ての外壁塗装費用を抑えるには、安い見積もりだけを選ぶのではなく、施工内容をそろえて3社程度を比較する方法が有効です。
屋根や防水も近い時期に工事する予定なら、足場を共用できるか相談するとよいでしょう。
また、群馬県や埼玉県では住宅改修を対象とした補助制度が設けられる場合があります。
ただし、受付期間や対象工事、施工業者の所在地などの条件は自治体ごとに異なり、年度途中で受付が終わることもあります。
契約や着工の前に自治体の公式情報を確認し、利用できる制度があるか確かめてください。
3階建ての雨漏りを防ぐルーフバルコニー防水の重要性
3階建てではルーフバルコニーや屋上を設けた住宅もあります。
屋根のように雨を受ける場所は、紫外線や風雨によって表面の防水層が劣化し、ひび割れやはがれ、排水不良が起こることがあります。
ミヤケンのベランダ防水の参考価格は、以下のとおりです。
| 工事内容 | 参考価格(税込/㎡~) |
|---|---|
| トップコート | 3,630円 |
| ウレタン防水 | 6,050円 |
| FRP防水 | 7,500円 |
実際の施工方法や金額は下地の状態で変わるため、外壁診断の際にルーフバルコニーもあわせて確認します。
群馬県で実施した外壁塗装の施工事例
群馬県内の施工事例として、前橋市表町のH様邸の工事を紹介します。
前橋市表町のH様邸では、3階建ての外壁を遮熱シリコン、屋根を遮熱フッ素で塗装し、工事費総額は1,603,085円、工事期間は2024年9月4日~9月28日でした。
狭い敷地にも足場を設置し、前橋市のリフォーム補助金も利用しました。
塗料や屋根工事の内容で総額は変わるため、見積もりの比較材料としてご覧ください。
まとめ:3階建ての外壁塗装は相場と内訳の両方を確かめて選びましょう
3階建ての外壁塗装は、同じ坪数の2階建てより足場や高所作業の負担が増えやすく、一般的な相場だけで適正価格を判断するのは難しい工事です。
坪数ごとの目安を確認したあとは、実際の塗装面積や足場、下地補修・塗料・付帯部まで見積書の内訳を比べてください。
塗り替え時期は築年数だけで決めず、外壁の劣化状態を確認することが大切です。
3階部分やルーフバルコニーの状態が気になる場合も、現地調査を利用して自宅に合う工事内容と費用を確かめましょう。
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