外壁塗装の見積もりを項目ごとに解説!相場や見積書の実例も紹介
2024.05.07更新 外壁塗装

見積もりを正しく確認することで、作業内容や費用について明確に理解できるようになります。
この記事で解説する、外壁塗装の見積もりで確認すべきポイントや各項目の単価相場、見積書の例などを把握しておき、適正な費用で外壁塗装を行えるようにしましょう。
目次
外壁塗装の見積もりで工事前に確認すべきポイント5選
さっそく、外壁塗装の見積もりで確認すべきポイントを5つご紹介していきます。
塗料の製品名が記載されており、適正価格か
塗料の製品名が明記されているかどうかは、品質や耐久性を判断するうえで重要です。
また、同じ製品でも価格に幅があるため、適正な価格で提供されているかも合わせてチェックしましょう。
こちらの記事では、外壁塗料の種類や価格、耐用年数について解説しています。
関連記事:外壁塗装の塗料をどう選ぶ?塗料の種類と価格・耐用年数を紹介
塗装工程は3度塗りになっているか
一般的な外壁塗装では、下塗り、中塗り、上塗りの3度塗りが行われます。これによって塗膜の厚みや耐久性が向上し、長期間にわたって外壁の保護が可能になります。
見積もりにそれぞれの工程が含まれているかを確認し、適切な施工が行われることを確認しましょう。
こちらの記事では、下塗り中塗り上塗りの3度塗りについて解説しています。
大幅な値引きがないか
見積もりにおいて極端に低い価格が提示されている場合は、品質や施工面での「妥協」が潜んでいる可能性があります。
また、「キャンペーン中なので今契約すれば大幅に値引きしますよ」と契約を急かすのは悪徳業者である場合があり、施工後に高額の請求をしてくることもあるため注意が必要です。
こちらの記事では、上記のほかに悪徳業者の特徴について解説しています。
関連記事:塗装の悪徳業者が使う手口とは?騙されないために知っておきたい対処方法
外壁塗装の塗装面積が正確か
正確な外壁塗装面積の把握で、適切な費用を見積もることができます。外壁塗装の費用は、1㎡あたりで算出されます。
そのため、塗装面積が正確でない場合、余分に費用がかかったり、逆に必要な作業が漏れてしまったりする可能性があるため正確性は非常に重要です。
こちらの記事では、見積もり時の塗装面積はどのように計算しているのか、について解説しています。
関連記事:塗装工事のお見積りの素朴な疑問~外壁の面積ってどうやって計算するんだろう?
項目ごとに単価と費用が記載されているか
各項目ごとに明確な費用が記載されていると、依頼者側は見積もりの内容や費用の内訳をきちんと把握できます。一方、簡略化されて記載されていると、見積もりの詳細がわからないためトラブルにつながりかねません。
基本的に、簡略化した記載方法の業者には依頼するべきではありませんが、業者に見積もりについて質問をし、不明点を明確にしてから依頼することも一つの選択肢になります。
こちらの記事では、外壁塗装のトラブル事例について紹介しています。
関連記事:外壁塗装で起きるトラブルの原因は?実例から対策方法を徹底解説!
外壁塗装の見積もりに記載される基本項目と項目ごとの作業内容と単価相場
見積もりで確認すべきポイントがわかったところで、具体的な見積もりの内容について見ていきましょう。
見積もりの基本項目一覧
外壁塗装の見積もりに記載される基本項目は次の通りです。
基本項目 |
|
足場設置 |
外壁塗装を安全に行えるよう足場を設置する。 |
高圧洗浄 |
外壁の汚れや古い塗料を高圧洗浄機を使用して洗浄する作業。 |
養生 |
塗装作業による周辺への影響を防ぐために保護する。 |
下地補修 |
外壁の傷やひび割れを修復するための下地補修作業。 |
下塗り |
下地補修後、塗装のベースとなる下塗りを施す作業。 |
中塗り |
下塗り後、外壁の仕上げに向けた中間塗装を行う作業。 |
上塗り |
中塗り後、最終的な外壁の塗装を行う作業。 |
諸経費(現場管理費、廃材処理費など) |
現場管理費や廃材処理費など、その他の経費。 |
項目ごとの作業内容と単価相場
基本項目ごとの詳しい作業内容と単価相場について解説します。
足場設置
足場は外壁塗装作業において安全かつ効率的に作業を進めるために欠かせません。単価相場は1㎡あたり600〜800円です。
ただし、足場の面積を示す場合には、「1架(かけ)㎡」という表現が使われることもあります。架㎡とは、外壁の外周部の面積に足場の長さを加えた単位です。
高圧洗浄
高圧洗浄は外壁をきれいに洗浄するための工程です。単価相場は1㎡あたり150〜400円です。
塗装工事を行う前に、壁の表面から汚れや古い塗料を取り除かなければ、塗料の密着性が下がってしまうため大切な作業です。高圧洗浄の作業内容としては、高圧洗浄機を使用して外壁を水で洗浄します。
養生
養生は塗装作業において周囲への影響を防ぐための工程です。単価の目安は1㎡あたり100〜400円です。
足場にメッシュシートを張ったり、塗装しない箇所をテープやビニールで保護したりします。
下地補修
下地補修は劣化した部位の修復や塗装のための下地を整える工程です。塗装する箇所の下地をしっかりと整えることで、外壁塗装の耐久性や仕上がりの美しさを向上させるのが目的です。
単価相場は、1㎡あたり200~1,000円ほどです。ただし、具体的な作業内容によって単価は大きく変動します。例えば、塗膜やサビ部分を削って下地を整える「ケレン作業」の場合は、やや高くなります。
他にも、下地補修には次のような作業があります。
- ケレン作業
- セメント補修
- パテ埋め
塗膜やサビを削り、下地を平滑に整える作業です。
劣化や欠損した部分にセメントを充填して修復する作業です。
割れやひび割れを埋めるためにパテを使用する作業です。
下地補修の費用は、作業範囲や修復が必要な箇所の状態によって大きく異なります。面積を数値化しにくいため、一式で費用が決められているケースも少なくありません。
下塗り
下塗りは、外壁の下地と上塗り塗料をしっかりと結合させるための重要な工程です。単価相場は600〜1000円ほどです。
下塗りでは次のような作業があります。
- シーラー塗装
- プライマー塗装
下地の凹凸や色ムラを均一化するため、シーラーを塗布します。
下地の密着性を高め、上塗り塗料の付着性を向上させるためにプライマーを塗布します。
下塗りは外壁塗装の耐久性や仕上がりの美しさに大きな影響を与えるため、丁寧な施工が求められます。
中塗り・上塗り
中塗り・上塗りは、外壁の最終仕上げとなる重要な工程です。単価相場は、塗料のグレードによって異なりますが、2000円~4000円ほどです。
- 中塗り
- 上塗り
中塗りは、仕上げ塗料を使用して1回目の塗装を行います。中塗りにより、塗膜が均一になり、塗料の性能がより発揮されます。
上塗りは、仕上げ塗料を使用して最終の塗装を行います。上塗りにより、外壁の美観や耐久性が向上します。
塗料の選択は、耐用年数や価格などの要素を考慮して行われます。使用する塗料は業者にあらかじめ確認しておきましょう。
諸経費(現場管理費・廃材処理費など)
諸経費は、塗装工事に伴うさまざまな費用を含んでいます。主な諸経費には次のものが含まれます。
- 廃材処理費
- 現場管理費
- 交通費
工事で発生した廃材やゴミの処理費用です。廃材の適切な処理には環境への配慮が必要であり、廃材処理費はその費用をカバーします。
工事現場の管理や監督を担当するスタッフの給与や諸経費です。工程の進行管理や品質管理、安全管理などが含まれます。
職人や作業員が現場に通うための交通費や移動費用です。現場との距離や労働者の人数に応じて計算されます。
これらの諸経費は工事費用の総額に一定の割合をかけて請求されます。一般的には、工事費用の5%~15%が諸経費として設定されることが多いです。
なお、具体的な単価は塗装業者によって異なる場合があります。諸経費には廃棄物処理料金や交通費、業者の利益など、さまざまな費用が含まれています。工事総額の3%〜15%程度を目安にすることが一般的です。
こちらの記事では、外壁塗装の工程について詳しく解説しています。
関連記事:外壁塗装のやり方は?準備から片付けまで工程ごとに詳しく解説!
外壁塗装の見積書の例を紹介
ここまで解説した、見積もりの基本的な項目、内容、単価を踏まえて、具体的な見積書の例をご紹介します。
外壁をシリコン塗料で塗装した場合の見積もり例
見積書で確認するべきは、施工面積(数量)と単価です。ほとんどの業者は1㎡あたりで算出しているため、必ず確認をしましょう。シリコン塗料の相場は、2200~2300円/㎡ですので、相場からかけ離れていないかの確認も大切です。
「シリコン塗料での見積書例」
作業項目 | 数量 | 単価 | 金額 |
足場設置 | 204㎡ | 650円 | 132,600円 |
高圧洗浄 | 220㎡ | 250円 | 55,000円 |
養生 | 一式 | 45,000円 | 45,000円 |
下地補修 | 130㎡ | 200円 | 26,000円 |
下塗り | 130㎡ | 700円 | 91,000円 |
中・上塗り(シリコン) | 130㎡ | 2,200円 | 286,000円 |
諸経費 | 一式 | 70,000円 | 70,000円 |
小計 | 705,600円 | ||
消費税等 | 70,560円 | ||
合計 | 776,160円 |
外壁をフッ素塗料で塗装した場合の見積もり例
フッ素塗料での外壁塗装も同じように、見積書で確認するべきは、施工面積(数量)と単価です。フッ素塗料の相場は、3,000~5,000円/㎡ですので、相場からかけ離れていないかの確認をしましょう。
「フッ素塗料での見積書例」
作業項目 | 数量 | 単価 | 金額 |
足場設置 | 210㎡ | 650円 | 136,500円 |
高圧洗浄 | 210㎡ | 250円 | 52,500円 |
養生 | 一式 | 45,000円 | 45,000円 |
下地補修 | 130㎡ | 200円 | 26,000円 |
下塗り | 130㎡ | 700円 | 91,000円 |
中・上塗り(フッ素) | 130㎡ | 3,000円 | 390,000円 |
諸経費 | 一式 | 90,000円 | 90,000円 |
小計 | 831,000円 | ||
消費税等 | 83,100円 | ||
合計 | 914,100円 |
外壁塗装の見積もりに関係するよくある質問3選
最後に、見積もりをもらう、もしくはもらったときによくある質問について解説します。見積もり全般に関する疑問を解消していきましょう。
外壁塗装の見積もりはすぐにもらえるもの?
外壁塗装の見積もりは、一般的にはすぐにもらうことができますが、その場で即座に渡されるわけではありません。見積もりを正確に作成するためには、次のような作業が必要になります。
- 現地調査
- 詳細な見積もり作成
塗装の状態や面積、必要な作業内容を確認するために、業者が現地に赴いて調査を行います。この調査には時間がかかる場合があります。
調査結果をもとに、作業内容や使用する材料、工程などを具体的に計画し、見積もりを作成します。これには一定の時間がかかります。
そのため、見積もりをもらうまでにはある程度時間がかかり、さらに実際に作業が開始されるまでには、数日から数週間の時間がかかることが一般的です。
業者によってはスムーズに対応できる場合もありますので、見積もりの要望やスケジュールについては事前に相談してみることをおすすめします。
外壁塗装の見積もりが思ったより高かった場合はどうするべき?
外壁塗装の見積もりが思ったより高かった場合、次のポイントに注意しながら対処することが重要です。
- 再度の確認
- 詳細な説明を求める
- 相見積もりを取る
- 価格交渉の余地があるか確認する
- 品質や保証を重視する
まずは、見積もりに含まれる項目や作業内容に対して適正な費用かどうかを再確認しましょう。その際に、疑問点があれば業者に詳細な説明をお願いすることが大切です。
高い見積もりの理由や特徴を説明してもらうことで、妥当かどうか、付加価値があるのかどうかを判断できます。
また、一旦は依頼せずに、複数の業者から見積もりを取り、価格や提案内容を比較することも一つの選択肢としてありでしょう。他の業者の見積もりが安かったり、提案が魅力的だったりする場合は、交渉や条件の再調整を行うことも検討してください。
ただし、単純に安い見積もりを選ぶのではなく、業者の信頼性や実績、施工品質なども考慮に入れることが重要です。
最終的には、見積もりが高かった場合でも、塗料の品質や保証内容、施工技術の信頼性が高いのであれば依頼を検討しましょう。長い目で見るとコストパフォーマンスが高い場合もあります。総合的に考えて、適切な判断を行いましょう。
こちらの記事では、優良な外壁塗装業者の選び方について解説しています。
関連記事:外壁塗装業者の選び方は?依頼を避けるべき業者の特徴も紹介
外壁塗装は相見積もりを取るべき?
結論、相見積もりは取るべきです。外壁塗装を依頼する際に、相見積もりをとることで複数の業者からの提案や価格を比較できるため、より適切な選択が可能になります。
また、見積もりをとってもらった業者に、別の業者の見積もりを伝えることで競争原理が働くため、業者間で価格や条件を競ってくれる可能性もあります。
さらに、異なる業者の意見や提案を聞くことで、より良いアドバイスや施工方法を得られるかもしれません。
こちらの記事では、相見積もりのポイントについて詳しく解説しています。
関連記事:相見積もりで分かる業者選びのポイントと見積もりの見方
まとめ
外壁塗装の見積もりをとる際には、次の5つに注意して確認しましょう。
- 塗料の製品名が記載されており、適正価格か
- 塗装工程は3度塗りになっているか
- 大幅な値引きがないか
- 外壁塗装の塗装面積が正確か
- 項目ごとに単価と費用が記載されているか
弊社の「ミヤケン」は、これらの要件をすべて満たしています。もし、外壁塗装の業者選びで迷っている方は、ぜひ一度、無料で見積もり可能な「ミヤケン」にご相談ください。
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