DIYで外壁塗装を行う際の注意点と危険性を解説

外壁塗装は、住宅において定期的に行う必要があるメンテナンスですが、費用がとても高く、数十万円から数百万円するケースがあります。そのため、業者へ依頼することを躊躇して、DIYで施工しようと考えている方も多いのではないでしょうか？

外壁塗装のDIYは、上手く施工できれば費用を抑えられるなどのメリットがありますが、失敗すると、さまざまなトラブルが発生します。特に、足場に関しては、設置しなければ費用は安くなりますが、塗装に関するトラブルだけでなく、怪我をするリスクも。

この記事では、外壁塗装をDIYでする方法や、足場なしでDIYするときの注意点や危険ポイントについて解説していきます。外壁の塗装にお悩みの方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

 

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DIYでの外壁塗装は足場なしでもできる？

結論からいうと、DIYで外壁塗装を行うことは可能です。しかし、以下のような注意点があります。

• 塗装する場所によっては、足場を組む必要があるが、素人の組み方では危ない
• 足場を購入・レンタルするとき、費用がとても高くなる
• 適切な塗料選びや塗り方があるので、失敗すると仕上がりが悪くなる

DIYでの施工に失敗すると、全て自分の責任になってしまいます。足場や塗料は、高額な費用が発生しますので、失敗してお金を無駄にしたくない方は、専門業者へ依頼することをおすすめします。

このあと、外壁塗装のDIY方法を解説していきますので、検討中の方は参考にしてください。

   

足場を組まずにDIYで住宅の外壁塗装をする方法

通常、建物の外壁を塗装するときは、足場の設置を行います。足場を設置することで、高いところでも安全に塗装ができ、作業がしやすいからです。

しかし、DIYでは、足場を準備すると高額になったり、準備が大変であるため、設置しない方もいます。足場を設置せずに上手く施工できれば、大きく費用を減らすことが可能です。

ここでは、足場を使わずに外壁塗装を行うための方法をいくつかご紹介します。

   

長柄ローラーを使ってDIYで塗装する

外壁塗装をするときは、ペイントローラーを使用しますが、持ち手が短いと高い場所を施工することができません。長柄ローラーを使えば、持ち手が長くなり、高い場所でも対応可能です。

長柄ローラーでは、以下の道具を揃えることをおすすめします。

• アルミスライド継ぎ柄　EX−510（大塚刷毛）：19,922円（税込）
• ペイントローラー　（100円均一）

塗装する方法としては、横塗りと縦塗りがありますが、長柄ローラーだと横塗りができない場合があります。そのような時は、横塗り用のペイントローラーを購入するか、安いペイントローラーを自分で加工して作成してみましょう。

縦塗り・横塗りは、塗装する場所によって使い分けるのがおすすめです。

   

はしごを使ってDIYで塗装する

足場なしで作業するとき、まず思いつくのがはしごを使う方法ではないでしょうか。はしごは1～2万円程度で購入できるので、業者へ頼んだ時よりコスト削減をできる点が大きなメリットといえます。

施工する外壁の高さに合わせてはしごを設定し、少しずつ位置をずらしながら作業しましょう。

しかし、はしごから転落したり、はしご自体が倒れることには注意してください。最悪の場合、自分が怪我をしたり、他人の住宅を破損してしまう場合があります。

   

脚立を使ってDIYで塗装する

はしごよりも、オススメしたいのが脚立を使った方法です。はしごの２本足に対して、脚立は4本足になっています。自立する構造になっているのではしごより安定性が高く、安全に作業できます。作業するときは、地面が固くて、水平な場所を選ぶようにしましょう。

脚立も数万円で購入できるので、コスト削減ができますが、建物の階数によっては、脚立でも届かず危険な場所があります。落下する危険も十分あるので、不安な方は足場設置だけでも、業者へ依頼することをおすすめします。

   

無足場工法でDIYで塗装する

無足場工法とは、文字通り、足場を設置しないで施工する方法です。DIYするときは２つの方法があり、施工方法や費用は以下のとおりです。

	施工方法	費用
ゴンドラ	​​建物の屋上部分に専用のレールと機材を設置し、ゴンドラを下げて作業する方法	ゴンドラ：4〜20万円 専用レール：不明 ※専用レールを取り付けるのにも施工が必要なので、高額になる
ロープアクセス	専用のロープを使い、建物の上からぶら下がった状態で作業する方法	ロープ：5,000円〜10万円 ヘルメット：2,000円〜1万円 手袋：100円〜5,000円 下降器：1万円〜3万円 登高器：5,000円〜2万円 墜落静止用器具：2万円〜5万円

無足場工法でDIYするときは、道具がとても多かったり、費用が高くなる場合があるので、結果的に業者へ依頼したときの方が安くなるケースがほとんどです。

   

足場を用意してDIYで外壁塗装する方法

DIYで外壁塗装をするとき、費用削減のため足場を設置しない方もいますが、きちんと足場を設置してDIYする方法もあります。少し費用はかかりますが、足場があった方が安全・確実に塗装ができるのでとてもオススメです。

ここでは、足場を設置してDIYをするための２つの方法をご紹介します。

   

足場の設置のみを業者に依頼する

最も安全な方法が、足場設置のみを業者へ依頼することです。設置するために費用は発生しますが、専門業者が作った足場ですので、安心して使用することができます。飛散防止ネットも併せて設置すれば、隣家へ塗装が飛び散るリスクがかなり減ります。

費用に関しては、業者によって金額が変わってくるので、相見積もりを行うようにしましょう。業者へは以下の点を伝えるようにしてください。

• 利用する期間（○ヶ月）
• 期間が延長した場合の料金はどうなるのか？
• 足場に関するトラブル発生時には、かけつけてくれるのか？

   

自分で足場を組む

自分で単管パイプなどを購入して足場を組んだり、レンタルをして足場を組んでいくという方法もあります。

足場設置で主に必要な材料と費用は、以下のとおりです。

一般的に30坪規模の住宅であれば、15万円ほどで購入できます。

しかし、以下の点には注意が必要です。

• 足場の設置はとても難しく時間がかかる
• 1人で組み立てるが難しい
• 購入後、単管パイプなどをどこに保管しておくのか
• 組み立てるためにレンチや水平器などの道具がいる
• 解体も行わなければならない

足場を組む知識・技術があったり、すでに単管パイプなどを持っているケースであれば、おすすめできる方法です。

   

足場なしでDIYで外壁塗装するメリット・デメリット

ここでは、足場を使わずにDIYで外壁塗装を行う場合の、デメリットやメリットを解説します。デメリットやメリットを知らず、DIYを行い「イメージと違った」などと後悔をしないように、事前にしっかりと把握しておきましょう。

   

足場なしでDIYで外壁塗装するメリット

足場を設置せずにDIYで外壁塗装を行う最大のメリットは、コストの削減です。一般的に業者へ外壁塗装を依頼すると80~150万円ほどの費用がかかりますが、DIYなら20~50万円ほどで施工可能です。

足場が必要ないときは、大幅な費用のカットに期待ができます。費用が減って予算が残っている場合であれば、グレードの高い塗料へ変更したり、別の箇所を修繕することもできます。

   

足場なしでDIYで外壁塗装するデメリット

外壁塗装をするとき、平屋でも2階建て以上でも、必ず高所での作業が発生します。

足場を設置せずに作業を行う方法はいくつかありますが、不安定な場所や体勢での作業になるので、落下して大怪我をしてしまう可能性があります。

専門知識や技術がない場合は、更にリスクは高くなり、事故が発生しやすいです。DIYで作業する場合には、必ず安全対策を講じるようにしましょう。

   

足場なしで外壁塗装できるケース

足場を設置せずに外壁塗装を行う場合は、条件が揃っているのであれば可能です。

例えば、平屋などで建物の高さが低く、塗装範囲が限られていて、塗装面積が少ない場合です。脚立、はしご、長柄ローラーを使用することで、壁の近くで塗装ができるため作業がしやすく、仕上がりもキレイになります。

足場を自分で組まなくて良いので、倒壊によるリスクなどは下がりますが、脚立・はしごを使う高所の作業には十分注意しましょう。

DIYする場合は、施工工程、必要な材料、作業場所の条件などをよく確認してから実施することが重要です。

   

そもそもDIYでの外壁塗装はおすすめできない

ここまで、DIYでの外壁塗装について解説してきました。しかし、外壁塗装は足場・塗料・安全に関する知識・技術が必要になってくるため、DIYでの施工はおすすめできません。

塗装の技術だけでなく、塗料の種類、塗装する時期や下地処理など、あらゆる知識が必要ですし、怪我なく作業を終えるには、安全面に関しても徹底しなければいけません。

また、外壁塗装を失敗すると、修繕に大きな費用がかかることがあります。

結果的に、業者へ依頼したほうが安かったというケースもあるので、DIYで作業するより専門業者へ依頼するほうが、安全かつ確実な施工をしてもらえます。

   

まとめ

DIYの外壁塗装は、足場を組まずにはしごや脚立を使って作業を行う方法がありますが、高所作業に慣れていなかったり、安全対策をしていないと、事故や怪我をするリスクがとても高くなります。

DIYでの作業は、足場代がかからず費用を大きく削減できるというメリットがある反面、失敗すると怪我をする可能性や修繕費用が高くなるというデメリットもあります。

DIYをする場合は、高所ではなく限定的な場所で、塗装面積が少ないなどの条件が揃った場合に行うのがおすすめです。

基本的には、専門業者へ依頼して施工してもらうのが、失敗もなく安心できます。ミヤケンのホームページには、家の塗装について、さまざまな情報を掲載しています。気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください。

 

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