ALC外壁の雨漏りの補修方法は?発生原因と防水性を高めるポイントを大解説!
2023.04.12更新 外壁塗装

家屋の外壁にはさまざまな種類がありますが、軽量で耐久性が高いコンクリートを素材としたALC(軽量気泡コンクリート)が多く使われています。
ALCは外壁の素材として優れていますが、水分を吸収しやすいという特徴を持つため、雨漏りが発生する恐れがあるという点がデメリットです。
この記事では、ALCの雨漏りの発生原因と補修方法、防水性を高めるポイントについて解説します。外壁にALCを使用している方は、ぜひ雨漏り対策の参考にしてみてください。
目次
ALC外壁の劣化症状と原因
ALC外壁は軽量で耐久性が高いため、よく使われる素材ですが、防水性が低いというデメリットがあり、原因の異なるさまざまな劣化症状が発生します。
ここでは、ALC外壁の劣化症状と原因について、症状別に解説します。劣化症状によって塗装などのメンテナンスが必要になりますので、似た症状がある場合は、参考にしてみてください。
色あせや変色
ALC外壁は防水性が低いため、それを補う目的で表面を塗装しているケースが多くなっています。
ただ、塗料の表面にある塗膜は、紫外線などにより次第に劣化し、色あせや変色が発生します。
外壁に色あせや変色があるからといって、すぐに補修やメンテナンスが必要というわけではありませんが、見た目が古く見え、内側のALC外壁も次第に劣化していくため、注意が必要です。
カビやコケの発生
普段から日光があまり当たらない場所や、湿気の多い場所には、カビやコケが発生しやすくなります。
また、周囲に植物が多くある場合は、日光が当たる場所でもカビやコケが発生する場合があります。
ALC外壁は防水性が低く水分を吸収しやすいため、カビやコケが発生していると外壁が水分を吸いやすくなり、劣化の原因になるため注意が必要です。
このような環境で塗装をおこなう場合、事前に高圧洗浄などでコケやカビを除去しておく必要があります。
ひび割れ
コンクリートはひび割れが起こりやすい素材で、ALC外壁もコンクリート製のため、劣化によりひび割れが発生します。
地震や周辺の道路の車の動きによる振動などで建物に影響を及ぼし、外壁がひび割れてしまう場合があります。
ALC外壁は、一般的なコンクリートよりもひび割れが発生しにくいという特徴がありますが、それでもひび割れは起こる可能性があるため、定期的に確認しておくことが大切です。
ひび割れは、0.3mm以上のものを構造クラックと呼びますが、外壁で構造クラックが見つかった場合は、早急に補修する必要があります。
ALC外壁の雨漏り原因と補修方法
ALC外壁は、さまざまな理由により雨漏りが発生するケースがあります。
もしALC外壁が原因で雨漏りが発生しているのであれば、雨漏りの原因である場所を発見し、補修することが必要です。
ここでは、ALC外壁の雨漏り原因と補修方法について、原因別に解説します。
塗装の防水効果が弱まっている
ALC外壁は防水性が低いため、表面の塗装をおこなうことで防水効果を高めています。
この塗料がひび割れたり、経年劣化により塗装の防水効果が弱まっている場合、その部分から水が内部に浸入し、雨漏りの原因になる場合があります。この場合の対策としては、外壁塗装が有効です。
ALC外壁の塗装は、下地処理、下塗り、中塗り、上塗りが必要です。
また、下地の状態に合わせて塗膜を厚く塗るなど、適切に塗装をおこなうことで、雨漏りを防ぐことができます。
コーキングが劣化している
ALC外壁は、パネルをコーキングでつなぎ合わせていますが、このコーキングが劣化していると、雨漏りの原因になります。
さらにひび割れなどが発生しているのであれば、コーキングの補修が必要です。
ALC外壁のコーキングは、既存のシーリングの上から新しいシーリング材を追加する増し打ち工法と、既存のシーリング材を撤去してから、新しいシーリング材を打ち直す打ち替え工法があります。
いずれの場合でも、コーキングを補修した後、塗装工事が必要になります。
ALC外壁にひび割れがおきている
ALC外壁にひび割れがおきている場合も、そこから水が入り込むことで雨漏りの原因になります。
もしALC外壁のパネルにひび割れが発生していたり、パネルが欠けている場合は補修が必要です。
ひび割れの程度が少ない場合は、コーキング材を埋めることで対処可能ですが、破損が大きくなるとALC外壁のパネルそのものを交換する必要があります。
また、これらの補修をおこなった後は、その上から再度塗装をする必要があります。
ALC外壁の雨漏りを防ぐ方法
ALC外壁の雨漏りを防ぐ方法としては、定期的なセルフチェックが有効です。ALC外壁は、セルフチェックがしやすい外壁なので、専門家でなくてもある程度は確認が可能です。
セルフチェックのポイントとしては、外壁パネルにひび割れや破損がないか、手で直接触ってみて白い粉がつかないか、コーキング部分にひび割れがないか、などがあります。
外壁パネルの破損は問題ですが、外壁を触って白い粉が手につく場合も問題があり、塗装が劣化している目安になります。
ALC外壁は防水性が低く、塗装が劣化していると雨漏りが発生しやすくなるため注意が必要です。異常が見つかった場合でも、すぐに雨漏りになるわけではありません。
ただ、放置しているとそこから水が入り込んでしまうため、異常の程度が軽い場合は応急処置をおこないましょう。
応急処置の方法としては、ブルーシートで塗装のはがれや破損を隠す、防水テープで破損を塞ぐ、などがあります。
ただ、応急処置をした場合でも、必ず業者に相談するようにしましょう。
メンテナンスが重要
ALC外壁はセルフチェックである程度確認できますが、素材は経年劣化があるため、メンテナンスが重要です。メンテナンスには、塗装のメンテナンスとコーキングのメンテナンスがあります。
ALC外壁は防水性が低いため、塗装することで防水性を高めています。そのため、塗装のメンテナンスは重要です。
定期的に塗装をメンテナンスすることで、ALC外壁の耐用年数を維持することができ、メンテナンスをしなければ耐用年数は短くなってしまいます。防水塗装は10年程度で効果が落ちてくるため、10年に1度は外壁塗装をおこなうようにしましょう。
ALC外壁のパネルをつなぐコーキングもメンテナンスが必要です。コーキングのメンテナンスはDIYでもできますが、可能であれば業者に依頼するようにしましょう。修繕作業に慣れていない場合、コーキングがすぐにはがれてしまうことがあります。
コーキングの耐用年数は10年程度とされていますが、環境によって違いがあります。そのため、5年程度で業者にメンテナンスを依頼するようにしましょう。
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まとめ
ここまで、ALC外壁の雨漏りの原因と防水性を高める方法、補修方法について解説しました。
ALC外壁は軽量で耐久性が高いため、よく使われる外壁の素材ですが、防水性が低いという特徴があり、雨漏りの原因になる場合があります。
雨漏りの原因としては、塗装の防水効果が落ちる、外壁パネルのひび割れ、コーキングの劣化などがあります。
ALC外壁の雨漏りを防ぐ方法として、定期的なセルフチェックをおこない、塗装とコーキングのメンテナンスが必要です。
ALC外壁はセルフチェックしやすい素材なので、ご自身でおこなえますが、メンテナンスについては業者に依頼することをおすすめします。
ALC外壁のチェックや補修については、ミヤケンまでお気軽にご相談ください。
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