トタン屋根のリフォームの価格帯は?おすすめの屋根材を比較
2025.04.02更新 お家を守るために覚えておきたいこと

トタン屋根は、軽量で施工しやすい点から長年多くの住宅や倉庫などに採用されてきました。しかし、錆びやすさや防音性の課題などがあり、経年劣化が進むと雨漏りや腐食によるトラブルが起こりやすくなります。近年は耐久性に優れたガルバリウム鋼板などの新素材に置き換えるリフォームも増えており、屋根材の選択肢が多様化しています。
本記事では、トタン屋根のリフォームを検討している方向けに、価格帯や修理方法、耐用年数、注意点などを整理しました。あわせて、ガルバリウム鋼板やスレート、瓦などリフォームに選ばれやすい屋根材の特徴を比較します。トタン屋根のリフォームを成功させるための知識として、ぜひ活用してください。
目次
トタン屋根のリフォームにかかる価格帯
トタン屋根をリフォームする際の価格は、屋根の面積や劣化状況、工法などによって大きく変動します。工事内容も「塗装」「カバー工法」「葺き替え」の3種類が代表的で、それぞれに要する費用と特徴が異なります。
塗装
トタン屋根の表面に錆止めや保護塗料を塗ることで寿命を延ばすのが「塗装」です。既存屋根を活かせるため、最も費用を抑えやすい手段といえます。
- 費用の目安:1平米あたり1,500〜3,000円程度が多い
- メリット:コストが安く、工期も短い
- デメリット:既存のトタンが深刻に劣化している場合、錆や腐食を除去しても十分な効果を得にくい
塗装は定期的に行うことで、劣化を遅らせられますが、大きな損傷や穴あきがある場合は、別のリフォーム手段を検討しなければなりません。
カバー工法
既存のトタン屋根の上に新しい屋根材を重ねて施工するのが「カバー工法」です。既存屋根を撤去しないため、解体費用や廃材処分費が抑えられ、工期も比較的短く済むのが特徴です。
- 費用の目安:1平米あたり4,000〜6,000円程度
- メリット:解体の手間が省け、騒音やゴミの発生が少ない
- デメリット:屋根が二重になるため重量が増し、建物に負荷がかかる場合もある
カバー工法を選択する際は、建物の耐久性や構造を考慮して、二重屋根でも問題がないかを確認する必要があります。
葺き替え
古いトタン屋根を完全に撤去し、新しい屋根材に取り替える工法です。
根本的なリフォームとなるため、費用は高めですが、建物の寿命を大幅に延ばせる可能性が高いです。
- 費用の目安:1平米あたり6,000〜9,000円程度
- メリット:下地の劣化を修繕しながら、新しい屋根を施行できる
- デメリット:解体・撤去の手間と費用がかかり、工期が長い
葺き替えの際には、新しい屋根材としてガルバリウム鋼板やスレート、瓦など多様な選択肢が検討可能です。
トタン屋根の修理方法
トタン屋根のトラブルとして多いのは、錆びや小さな穴あき、接合部の隙間などです。軽微な傷や穴であれば部分的な修理やシーリング材の充填で対処できますが、大面積で劣化している場合は大規模なリフォームを検討する必要があります。
修理方法としては以下のような流れで進められることが多いです。
- 現状診断:屋根の表面や下地の状態をチェックし、問題点を把握
- 部分修復:小さな穴や隙間にはシーリング材を充填、錆び部分は削り落として塗装する
- 全体のリフォーム判断:部分修理で対処しきれない場合は塗装、カバー工法、葺き替えを検討
- 施工実施:施工内容に応じて必要な日数や予算を確定し、職人による工事を進める
点検と修理を適切に行えば、トタン屋根の寿命を延ばすことが可能です。ただし、大きな劣化が進んでいるなら、長期的に見て葺き替えやカバー工法を選んだほうが結果的にコストを抑えられるケースもあります。
トタン屋根の耐用年数
トタン屋根の一般的な耐用年数は約20〜30年といわれます。
しかし、これは地域の気候やメンテナンス状況によって大きく左右されるのが実情です。雪や雨が多い地域、塩害のある海岸部では錆びやすく、劣化が早まる傾向があります。 定期的に塗装メンテナンスを行えば錆の発生を抑えやすくなり、耐用年数を上乗せできるでしょう。一方で、メンテナンスを怠っていると、10年程度でも深刻な腐食が進み、大掛かりな修理が必要になることがあります。
トタン屋根のリフォームを検討する時期
トタン屋根のリフォームを検討すべきタイミングは、錆びや変色、雨漏りなどの目立った症状が現れたときだけではありません。たとえば築20年以上経過している場合や、天井に染みが出始めたときなど、早期の点検が望ましいサインとなります。
また、外壁塗装や内装リフォームなど、他の大規模改修のタイミングで屋根リフォームを一緒に行うと、足場設置などの費用をまとめられるメリットがあります。
費用と手間を節約するためにも、屋根と外壁の工事を同時に検討するのも一つの方法です。
トタン屋根のリフォームに選ばれやすい屋根材
トタン屋根のリフォームでは、従来のトタンを新しいトタンに替える以外にも、さまざまな屋根材を選択できます。
以下では、特に注目されやすい3つの種類を紹介します。
ガルバリウム鋼板
アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板の一種で、錆びにくく耐用年数が長いのが特長です。軽量かつ加工しやすいので、カバー工法などにも適しています。トタンよりも価格はやや高めですが、長期的なメンテナンスコストを考慮するとコストパフォーマンスは良好とされます。
スレート
スレート(化粧スレート、コロニアルなどとも呼ばれる)はセメントを主原料とする屋根材で、軽量かつ施工費用が比較的抑えられる点が魅力です。ただし、定期的な塗装メンテナンスが必要で、放置すると表面が劣化し防水性能が低下するリスクがあります。 デザインバリエーションが豊富で、建物の外観イメージを変更しやすいのもメリットのひとつです。
瓦
粘土瓦や陶器瓦などを使用する場合は、耐久性や耐候性で非常に優れる一方、重量があるため建物の構造を確認する必要があります。伝統的な和風住宅や古民家などでは瓦が選ばれやすいですが、構造補強をしないと屋根が重くなりすぎるリスクもあり得ます。メンテナンス頻度はほかの素材に比べて少なく済むのが大きな魅力です。
トタン屋根のリフォームする際の注意点
トタン屋根のリフォームでは、材料選びだけでなく、施工時の騒音や仕上がりのクオリティに関する考慮も重要です。
以下の注意点を把握し、スムーズなリフォームを進めると失敗を避けやすくなります。
雨音対策は十分か
トタンやガルバリウム鋼板など金属屋根は、雨が当たる音が気になるケースがあります。特に寝室の真上などの場合、雨音によるストレスが大きくなる可能性があります。防音材や断熱材を併用すると音を和らげられるため、施工業者に相談してみると良いでしょう。
下葺きや下地材は劣化していないか
既存の屋根をカバー工法でリフォームする際も、下葺き材や野地板の状況をきちんと点検し、傷んでいる場合は補修や交換を行うことが大切です。下地が劣化したまま新しい屋根を載せても、後々雨漏りなどの原因となりかねません。
トタン屋根のリフォーム価格を知って安心して暮らせる住まいづくりを
トタン屋根のリフォームを検討する際、塗装・カバー工法・葺き替えのいずれかを選択することが多く、それぞれで価格帯や特徴が異なります。
塗装は最もコストを抑えやすい方法ですが、既存屋根の劣化が深刻な場合は、カバー工法や葺き替えで根本的なリフォームを行うほうが望ましいケースも多いです。 また、リフォームで選べる屋根材も多様化しています。伝統的なトタンを新しくするだけでなく、ガルバリウム鋼板やスレート、瓦など、建物や地域の気候・工法に合わせた素材を導入するのが有効です。ただし、防音面や下地の劣化状況などの注意点も忘れずに考慮しましょう。
トタン屋根の耐久性を高め、快適な住環境を維持するために、ぜひ専門家に相談しながら計画を進めてみてください。長期的な視点でリフォームを行うことで、コストと耐久性のバランスを取りながら、安心して暮らせる住まいを実現できるでしょう。
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