スレート屋根の補修にかかる費用や期間を方法別に紹介
2025.04.02更新 お家を守るために覚えておきたいこと

スレート屋根は、住宅の屋根材として定番の選択肢ですが、長年の使用や天候の影響で少しずつ劣化していきます。
ひび割れやコケの発生などが見られたとき、早めに補修やメンテナンスを行わないと雨漏りや構造体の腐食につながる恐れがあります。
そこで本記事では、スレート屋根の補修を検討している方に向けて、修理方法や費用、施工期間、放置した場合のリスクなどを詳しく解説します。
安心して暮らしを続けるためにも、屋根の状態を定期的にチェックし、適切なタイミングでメンテナンスを行いましょう。
目次
スレート屋根の補修・メンテナンス方法
スレート屋根の補修やメンテナンスには、「部分修理」「塗装」「カバー工法・葺き替え」の3種類が代表的です。
それぞれにメリットとデメリットがあり、状態や予算、今後の計画に応じて適切な方法を選ぶ必要があります。
部分修理
部分修理は、スレート屋根全体がまだ良好な状態で、一部に亀裂や欠けがある場合に行います。劣化箇所だけを補修材で埋めたり、交換したりする点が特長です。
【メリット】
- 費用を最小限に抑えられる
- 工期が短く済む場合が多い
【デメリット】
- 部分的な修理なので、他の箇所の劣化が進んでいると再度修理が必要になる
- 全体的な美観や防水性の統一が難しい場合がある
塗装
塗装は、屋根材を長持ちさせるためのメンテナンス方法として一般的です。スレートの表面塗装を更新し、防水性や美観を回復させます。定期的な塗装を行うことで、小さな劣化箇所の進行を抑えられます。
【メリット】
- 屋根全体の防水性・耐候性が向上する
- カラーバリエーションを選べるため、外観を一新できる
【デメリット】
- 亀裂や大きな欠けには対応できない
- 塗装だけでは根本的な劣化を完全に解決できないケースがある
カバー工法・葺き替え
スレート屋根全体に大きなダメージがある場合は、カバー工法か葺き替えを検討します。カバー工法は既存のスレート屋根の上に新しい屋根材を重ねる方法で、葺き替えは既存のスレートを撤去して新しい屋根材に全面交換します。
【メリット(カバー工法)】
- 既存屋根を剥がさずに施工できるため、解体費や工期を抑えやすい
- 廃材が少なく、環境負荷が低い
【デメリット(カバー工法)】
- 屋根が重くなるため、建物の構造によっては施工不可のケースもある
- 既存屋根の状態がひどいと適用できない
【メリット(葺き替え)】
- 既存屋根材を完全に撤去するため、下地の状態を確認・修復しやすい
- 長期的な耐久性が向上し、新築同様の仕上がりを期待できる
【デメリット(葺き替え)】
- 解体費や廃材処理費がかかるため、費用が高くなりがち
- 工期が長くなる
スレート屋根の耐用年数
一般的に、スレート屋根の耐用年数は20~30年程度とされています。ただし、製造時期や製品の種類によって差があるほか、地域の気候やメンテナンス状況によっても大きく変わります。
適切にメンテナンスを行えば、耐久性を延ばすことは可能です。
補修できないスレート屋根材
古いスレート屋根の中にはアスベスト(石綿)が含まれているものもあり、安全上の理由から特定の施工方法が制限されることがあります。
また、屋根材自体が激しく劣化している場合は、部分修理や塗装では十分に対応できないケースがあるため、カバー工法や葺き替えを検討すべきです。
スレート屋根の補修にかかる期間
補修方法によって工期は異なります。
屋根の状態や天候にも左右されるため、あくまで目安として考えておきましょう。
カバー工法
既存の屋根材を撤去せずに重ねるため、工期は葺き替えよりも短めで1週間ほどから2週間程度が一般的です。ただし、屋根の面積や形状、下地の劣化具合によって変動します。
葺き替え
既存の屋根材をすべて撤去して新しい屋根材を張る方法で、工期は2週間から1か月程度が目安です。施工範囲が広く下地補修なども行うため、カバー工法より時間がかかります。
スレート屋根の補修を検討するサイン
屋根が劣化しているのを放置していると、やがて雨漏りや建物の構造部分へのダメージにつながります。
以下のような兆候が見られた場合は、早めに専門家に点検を依頼し、必要に応じて補修を検討しましょう。
- 屋根材のひび割れ・欠けが目立つ
- 苔や藻が大量に発生している
- 色あせや塗膜の剥がれが進行している
- 屋根裏に雨漏りのシミがある
- 下地の木材が腐食し始めている
スレート屋根の補修にかかる費用
費用は、選択する補修方法や屋根の面積、作業の難易度によって大きく変わります。
以下はあくまで目安ですが、スレート屋根の補修にかかる費用を紹介します。
- 部分修理:数万円~数十万円
- 塗装:30万円~100万円程度(屋根面積や使用塗料による)
- カバー工法:50万円~150万円程度
- 葺き替え:100万円~200万円以上
複数社から相見積もりを取り、施工内容を比較検討するのが望ましいです。あまりにも安価な見積もりには注意が必要な場合もあります。
スレート屋根を補修しない場合のリスク
スレート屋根の劣化を放置すると、雨漏りや建物内部の腐食など深刻なトラブルに発展する恐れがあります。雨漏りが進行すると天井や壁紙のシミだけでなく、建物の耐久性を損ね、修理費用が高額になることも考えられます。
また、アスベスト含有スレートを放置してひび割れや破損が広がると飛散リスクが生じる恐れもあるため、定期的な点検と早期メンテナンスは不可欠です。
スレート屋根の補修における火災保険について
強風や雹などの自然災害によって屋根が破損した場合、火災保険が適用されることがあります。
自然災害による被害であれば、保険金で一部または全額をカバーできる可能性があります。ただし、保険会社への申請には、被害状況を示す写真や被害発生時期などを明確に伝える必要があります。
申請期限や適用範囲を確認し、不明点は保険会社に問い合わせると良いでしょう。
スレート屋根のメリット
スレート屋根が広く普及しているのは、多くのメリットがあるからです。
具体的には以下のメリットがあります。
- 軽量で建物への負荷が少ない
- デザイン・カラーバリエーションが豊富
- 他の屋根材と比べて価格が比較的安価
- 施工しやすく工期も短め
こうした特長が、現在でもスレート屋根が戸建て住宅を中心に人気を集めている理由といえます
スレート屋根のデメリット
一方で、スレート屋根には以下のようなデメリットもあります。
適切なメンテナンスを行わないと、トラブルが起きやすい点に注意が必要です。
- 定期的に塗装が必要
- ひび割れしやすい場合がある
- 安価な製品は耐久性が低め
- 初期(アスベスト含有時期)製品は注意が必要
デメリットをカバーするためには、定期的な点検と補修、塗装などのメンテナンスをしっかり行うことが欠かせません。
スレート屋根の補修は適切な時期に行う
スレート屋根の補修は、屋根の現状や劣化度合いによって「部分修理」「塗装」「カバー工法」「葺き替え」といった方法を選択できます。補修やメンテナンスを適切な時期に行うことで、屋根の耐久性を保ち、雨漏りなどの大きなトラブルを防ぐことが可能です。費用や期間は施工方法や屋根面積、状況によって変動するため、複数の業者から見積もりを取り比較検討するのが良いでしょう。
特に、初期の補修を怠ると後々大きなコストがかかる場合が多いため、早期発見・早期対処が大切です。火災保険が適用される場合もあるので、自然災害による被害が疑われる際は保険会社への確認をおすすめします。
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