塗装工事の見積もりの「一式」に騙されないで!
2023.01.06更新 塗装業者を決めるポイント
同じ建物の見積もりを依頼したとき、調査の方法や見積もりの書式など会社によって大きく異なります。
塗装の場合、塗料の品質だけでなく職人の腕や知識によっても仕上がりに差が出るためお見積り書だけではなかなか判断しにくいものです。
実は信頼できる業者かどうかを見積り書で判断できる方法があることをご存知でしょうか。今回はその一つである見積もりの中の「一式」で金額が出ている場合の注意点をご紹介します。
目次
■そもそも現場調査・お見積もりは何をするの?
まず、塗装のお見積りでは実際に現場となる建物を調査します。
劣化の状態はどのようなものか、大きなひび割れがないか、塗装以外に雨漏りなどの補修が必要かを確認します。
塗装工事は美観性や防水性を向上させることはできても、ひび割れや雨樋を直す工事ではありません。適切な補修工事をしたあとに塗装を施すことが重要なのです。
また実際の建物の正しい㎡数を出すために各部位の長さなどを計測します。
図面があるお家では図面と同じ窓の大きさ・数があるか、図面に書かれていないコーキングや雨樋はどこにあるのかなどを実際の建物と照らし合わせます。
もし図面がない場合や不在での調査の場合は実際にメジャーをあてながら実測します。これはお家の塗装面積を出すのに必要不可欠なのです。
■図面や実測から算出する塗装面積とは
塗装面積とは、実際に塗装する面積のことを言います。外壁であれば、建物の横幅×高さから窓の面積を引いた面積です。
図面があればお家を東西南北からみた立面図に専用のスケール(ものさし)を使って計算することができます。
ただし、印刷されている図面の縮尺にずれがあったり、実際の建物と形や窓の数が異なっていると正しい数値が出ませんので実際にお家と照らし合わせます。
さらに雨樋やコーキングなど図面に記載のない部位もありますので図面があっても正しい数量を出すために現場調査は必須です。
ちなみに数量を出す方法は業者によって大きく変わることはありませんが、数量に若干の誤差が出る場合があります。
10㎡以上の面積の差が出ている場合には窓の面積が引かれていないなどが考えられますので業者に確認してみましょう。
■「塗装工事 一式」が信頼できない理由は「基準塗布量」が関係する
どうしてここまで塗装面積を正確に出す必要があるかというと一番は施工する業者・職人が基準塗布量を守るためです。
基準塗布量とは各塗料メーカーが定める1㎡に塗らなければいけない塗料の量のことです。
仮に1㎡に1キロ塗装してください、という基準塗布量が塗料メーカーから出ていたとしましょう。
100㎡の範囲を塗るのに100キロの塗料が必要です。1缶当たり15キロなので7缶の塗料を購入する必要がありますね。
しかし、塗料は水やシンナーで薄めてしまえば5缶分の塗料でも塗装できてしまいます。しかもキレイに仕上がるので工事後すぐにはわかりません。
3年・5年後と年数が経つと色あせや透けなどの不具合が出てしまう可能性が高くなります。
不具合が出ることを知っていれば職人だけでなく見積もりをする営業担当も塗装面積をしっかり算出して、お客様へご提案するのが当たり前のことなのです。
そのため見積り書に「屋根(外壁)塗装工事 一式○○万円」と記載できるわけがないのです。10年長持ちすると言われた塗料がそれよりも早く色あせてしまった…なんてことにならないためにも塗装する面積が細かく計算されているか確認してみましょう。
職人以外にも営業スタッフも面積から何缶の塗料が必要かどうか答えられる業者はより信頼できるでしょう。
同じ理由で「30坪一律○○円」という見積もりも疑ったほうが良いでしょう。
ただし、チラシなどの価格表に坪単価が書いてある場合は、消費者に分かりやすいように記載していることがほとんどです。
自分のお家の見積もりとして記載があった場合のみ注意するようにしましょう。
■お見積り書で「一式」と書いてあっても良い場合もある
数量が明記されていることが重要とお伝えしてきましたが、実際のお見積りではすべての項目に数量を入れられずに「一式」と明記する場合もあります。
例えば、職人の手間だけで工事が終わる換気フードや外灯などの小さな工事の場合です。雑工事として記載されていることもあります。
他にも工事費の全体の何%を諸経費として試算する場合もありますので、分かりにくい項目は備考欄に項目の詳細を記載してもらうようにしましょう。
■見積もりは業者を見極める1つのツール
今回は塗装工事のお見積り書における塗装面積と基準塗布量についてご説明しました。
最近では外壁塗装の専門店だけでなく家電量販店などでもお見積りが取れるようになりました。便利な一方、どこがよいのか見極めが難しくなっています。そこで比較検討材料になるのが実際に現場調査をして提示された見積りです。
見積もりというとどうしても全体の工事金額に目が行ってしまいがちですが、金額よりも工事内容が適切に記載されてるかが重要です。
特に塗装業界は専門用語が多く、一般の方にはわからない言葉が見積りに記載されていることもあるでしょう。その時に見積もり担当者に聞いてすぐに返事が来るようであれば安心できる業者です。
ぜひこれから塗装を検討の方は参考にしてみてください。
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