外壁塗装で断熱効果をアップ!断熱塗料の効果・費用・事例を紹介!
2024.09.06更新 外壁塗装

暑い季節に涼しく、寒い季節に暖かく過ごせる家づくりをする方法の一つに、外壁塗装に断熱塗料を使用する方法があります。外壁で熱を遮断することで、室外からの影響を受けにくくなり、室内の冷暖房もより効きやすくなることが期待できるでしょう。
本記事では、断熱塗料の効果や費用、事例について詳しく解説します。外壁塗装を行うタイミングの方や、今よりも気温の影響を受けずに快適に過ごせる家づくりを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
断熱塗料とは
断熱塗料は、室内外の熱の移動を抑える機能を持つ塗料です。外壁に塗ることで、夏は室外からの熱を遮断して室内の涼しさを保ち、反対に冬は室内の熱を外に逃がさないことから、暖かい状態を保つことが可能です。
寒冷が厳しい土地においても、断熱塗料を使用することによって一年を通して快適に過ごせるようになります。
遮熱塗料との違い
断熱塗料と遮熱塗料は、どちらも太陽からの熱を反射させる性能を備えているため、どちらも夏場に室内の温度を快適に保ちやすい点では共通していますが、異なる部分もあります。
断熱塗料と遮熱塗料の違いは以下の通りです。
塗料の種類 |
効果 |
断熱塗料 |
太陽光を反射し、室外からの熱の吸収と室内から室外への熱移動をそれぞれ防ぐ。夏と冬どちらも効果がある。 |
遮熱塗料 |
太陽光を反射し、外からの熱の吸収を防ぐ。室内の熱は維持できないため、夏だけ効果がある。 |
断熱塗料は、夏の太陽による熱を反射するだけでなく、冬には保温機能が期待できるため、1年を通して室内で快適に過ごせる効果が期待できる塗料です。
一方で、遮熱塗料には断熱塗料と同様に太陽による熱を反射してくれますが、保温性はないため冬は期待できません。そのため、外壁に使用する塗料は、お住まいの地域の特性に合わせて選ぶことが大切です。
断熱塗料のメカニズム
太陽光というと紫外線を連想する方も多いかもしれませんが、熱を発しているのは赤外線です。夏になるにつれ、太陽光に含まれている赤外線の影響を受けて気温が上昇します。断熱塗料には、赤外線による熱を反射・吸収し、室内に伝えにくくする働きがあります。
さらに、断熱素材に含まれる中空ビーズによって熱の伝導率を下げる効果があるため、暑い夏でも室温の上昇は緩やかになり、快適に過ごせるでしょう。
断熱効果は色で変わる
断熱塗料には優れた断熱効果がありますが、塗料の色の選び方によって効果が増減するため、色選びは大切です。
断熱効果をより高くするのであれば、壁の色は白系や淡い色がおすすめです。反対に、黒やこげ茶などの濃い色を選んだ場合は光を反射できる量が少なくなり、断熱効果を感じられない可能性もあります。
断熱塗料を検討する場合は、塗料の色選びはよく考えて決めましょう。
断熱塗料の効果
断熱塗料が持つ効果は、熱を反射・吸収するだけではなく、それに付随するたくさんのメリットがあります。
断熱塗料に期待できる効果は、以下の通りです。
- 保温効果
- 節電効果
- 防音効果
- 結露防止
①保温効果
断熱塗料の1つ目の効果に「保温効果」があります。外からの熱を室内に伝えにくくするだけでなく、保温効果によって室内の暖かい空気を外に逃がさないことから、夏だけでなく冬も暖かく快適に過ごすことが可能です。
内装にも塗装することで、さらに保温効果は高まり、冬の暖房代の節約に効果があるでしょう。特に、冬に気温が下がりやすい寒冷地にお住まいの方におすすめです。
②節電効果
断熱塗料の2つ目の効果は「節電効果」です。断熱塗料の特性により、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことが可能になります。
そのおかげで、冷暖房設備は断熱性が低い家よりも稼働が最小限で済むため、冷暖房設備による消費電力の削減が可能です。
③防音効果
断熱塗料の3つ目の効果は「防音効果」です。塗料にはセラミックスが配合されており、他の塗料よりも厚めに塗布できることから、防音効果を高めることが可能です。
従来の家よりも、外からの騒音や雨音などを抑えることが可能になるため、大きい音が苦手な方にもおすすめです。
④結露防止
断熱塗料の4つ目の効果は「結露防止」です。寒冷時に結露が発生すると、水滴が内装に出現し、カビが発生することがあります。結露は、外気と室温の温度差から生じるため、断熱塗料を塗布して温度差を小さくすることにより、結露の防止が期待できます。
カビは外観の悪さだけでなく、建物の腐敗や健康被害などにもつながるため、断熱塗料で結露を防止しましょう。
断熱塗料の種類と費用
断熱塗料の種類と費用の相場は、以下の表の通りです。
断熱塗料の種類 |
費用の相場 |
ガイナ |
・ホワイト14㎏:66,000円 ・カラー14㎏:68,000円 |
断熱コートEX |
・断熱コートEX鋼板・トタン板:4,200円 ・断熱コートEX鋼板・トタン板(ローラー使用):4,800円 ・断熱コートEXスチップル状仕上:6,000円 |
キルコ |
・キルコB(BW)16㎏:42,000円 ・キルコ主剤12㎏:48,000円 ・キルコTS(遮熱)16㎏:80,000円 |
ヒートカットパウダー |
・300ml:3,888円 ・900ml:8,640円 ・3L:19,440円 ・6L:32,400円 ・24L:116,640円 |
ロハスコート |
・主剤(クールホワイト)16L:37,500円 ・主剤(基準色16L):41,300円 |
シャダンネオ |
・11.2㎏:38,000円 |
以下では、それぞれの断熱塗料について解説します。
ガイナ
ガイナはロケットの技術を応用している特殊セラミックが配合された、非常に断熱効果が高い塗料です。また、耐久性も優れているため、塗装することで建物の強度が高くなります。
さらに、セラミックの粒子でできた空洞の効果により防音効果に優れているので、騒音や雨など大きい音が苦手な方にもおすすめです。
断熱コートEX
断熱コートEXは、紫外線吸収剤や光安定剤が入っている塗料のため、塗装の仕上げに使用するトップコートが不要です。
塗料自体の価格が安いだけでなく、作業時間が短縮できることから低予算での塗装が可能です。手頃な価格で断熱リフォームを行いたい方におすすめの塗料です。
キルコ
キルコは、ガイナと同様に断熱機能に加えて遮熱機能や防音機能がある塗料です。
また、伸縮性があるため、割れた壁の修繕や、ひび割れが発生しやすい壁への塗装に強い塗料です。機能性に優れている分、価格はほかの塗料に比べて高くなっています。
ヒートカットパウダー
ヒートカットパウダーは、セラミック系粒子である真空セラミックバルーンが原料のパウダーで、高い断熱効果があります。ヒートカットパウダーは、一般の塗料や接着剤などに混ぜて使用するものであり、塗料後の上塗りの手間がありません。
塗料だけでなく、接着剤やセメント、漆喰などあらゆる材料に断熱性能を持たせられるコストパフォーマンスがいい万能なパウダーです。
ロハスコート
ロハスコートは、断熱性能と高い粘着力が特徴の断熱塗料です。粘着直の高さから、経年劣化による壁のひび割れが起きにくく、建物が長持ちするといわれています。
壁の塗り替えは費用が掛かるため、ひびのないきれいな壁をできるだけ長い期間維持したい方にはロハスコートがおすすめです。
シャダンネオ
シャダンネオは、とても耐熱性に優れており、熱を反射する性能が高い塗料です。塗料に含まれる粒子には、ロケットを熱から守る際に作られた、非常に熱に強い微小中空セラミックバルーンを導入しています。
粒子の内部が中空になっているので、熱を屈折させて反射するため、暑い日も快適な室内が期待できます。
断熱塗料による外壁塗装の事例
ここでは、断熱塗料による外壁塗装における実際の事例を2つご紹介します。
事例1
外壁塗装を希望されたお客様の自宅に、「ガイナ断熱塗装プラン」を実施しました。このプランは15~20年と長期間の長持ちプラン(10年保証)です。
外壁は雨だれ跡が目立っていましたが、高圧洗浄、下塗りの後に2回に渡って上塗りを行い、完了しました。
事例2
外壁塗装を希望されたお客様の自宅に、「ガイナ遮熱塗装プラン」を実施しました。このプランは15~20年と長期間の長持ちプラン(7年保証)です。
外壁は紫外線や雨風による劣化により防水性が低下していましたが、高圧洗浄、下塗りの後に2回に渡って上塗りを行い、完了しました。
断熱塗料のよくある質問
ここでは、断熱塗料のよくある質問をまとめました。
順番に解説します。
断熱塗料は本当に効果があるの?
断熱塗料は、使用することで外気の暑さや寒さから室内を守る効果があります。
夏は太陽からの赤外線による熱を反射・吸収し、室温の急上昇を防ぎます。また、保温効果にも優れているため、冬には室内の暖かい空気を維持できるため、夏も冬も快適に過ごすことが可能です。
断熱塗料の持続期間は?
断熱塗料の持続期間は、大体10~15年前後です。断熱塗料は、熱の吸収力や保温効果が高いことから、他の外壁用の塗料と比べると費用が高いです。
しかし、費用が高い分耐用性にも優れているため、結果としては断熱塗料を使用した方が丈夫で長持ちすることもあるでしょう。
断熱塗料はDIYできるの?
断熱塗料の塗装はDIYが可能ですが、素人が塗装するのは非常に大変です。内装の一部なら可能かもしれませんが、外壁は範囲も広く高さもあるため、足場が必要になります。
また、塗装するための専用の道具が必要にもなるため、危険なだけでなく費用や時間もかかります。そのため、自分で何とかしようとせず、塗装のプロに頼むことをおすすめします。
断熱塗料の外壁塗装は補助金を利用できる?
断熱塗料による外壁の改修は、多くの自治体で補助金の対象となっているため、お住まいの自治体で補助金があれば申請できます。
補助金は「断熱改修助成金」などの名前で支給されています。
詳しい条件や補助金の種類は自治体によって異なるので、各自でお住まいの自治体のホームページで調べたり、窓口に問い合わせて確認しましょう。
断熱効果のある外壁塗装で快適な暮らしが手に入る
本記事では、外壁塗装に断熱塗料を使用することの効果やかかる費用、事例を紹介しました。断熱塗料を使用することで、熱の遮断や保温効果がもたらされ、暑い夏や寒い冬でも室内で快適に過ごせるだけでなく、冷暖房も節電できるなどのさまざまなメリットがあります。
また、塗料によっては耐久性や防音性にも優れているものや、コストパフォーマンスが良いものなど多数あります。自分の希望に合った塗料を選ぶことで、満足のいく外壁塗装ができるでしょう。
外壁塗装を考えている方は、施工実績が豊富な株式会社ミヤケンにご相談ください。建物の劣化状況や予算などに応じて最適な塗装プランをご提案させていただきます。
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