屋根の勾配にはいろいろあります。



勾配のきつい三角屋根や片側にだけ勾配のある屋根などがあります。





これらはお住まいになっている持ち主の趣味だけで決めているわけではありません。



勾配を決める要素は大きく分けて２種類あり、合理的機能性より決まる勾配と法律上決まる勾配です。



一つ目の合理的機能性に決まる勾配とは、雨や雪が多い地域ではより急勾配になるということです。



これは屋根に積もった雪が自然に落ちやすいようにする工夫がなされています。



逆に緩勾配の屋根なら風の影響が少なくなるので家周りへの影響が抑えられます。



これらは家の外側に対する理由ですが、家の内側に対する理由としては、急勾配の屋根だと屋根裏を作ることができるということです。



この屋根裏によって収納スペースを増やしたり、さらに良い住環境へとすることが可能になるのです。



勾配を決めるもう一つの要素として法律上の理由があります。



これは代表的なものに北側斜線制限というものがあるのです。



簡単に言うと北側に隣接している住宅に対して日照の悪化を防ぐために建物の北側に課せられる制限となっています。



これによって、雪などが多くない地域でも急勾配の屋根になったりすることがあるというわけです。





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