前橋市にて増築したお家の塗装見積りで注意したいコーキングについて
2019.04.04 その他
この記事を書いた人
営業部 大谷
営業部/2018年入社/みなかみ町出身 お客様のためならどんなことでも力になりたい、熱心な勉強家。趣味はミヤケンで働くこと。実は大学時代のミスターに選ばれた経歴を持つ。
今回は、前橋市で行った現場調査の様子をご紹介します。
外壁は通称「さんとうばん」と言われるサイディングボードでした。
外壁の色褪せの状況を確認するため、まず、外壁を手でこすってみました。
手でこすると外壁の色が手に着く、「チョーキング現象」が見受けられます。
外壁材に塗装されている塗料が紫外線によって劣化しているサインです。
チョーキング現象が起きているからといって外壁から雨漏りをする危険にさらされていると言うわけではございませんが、
汚れがつきやすい状態です。
このままにしますと雨だれ跡や汚れ、コケなどが発生しやすいということです。
見た目で劣化が分かりやすく出る為、一般に「再塗装のサイン」と言われています。
更に調査を進めていくと塗膜が剥離を起こしている箇所も見受けられました。
部分的ですが剥離を起こし塗膜によって外壁材を保護できていない状態になります。
この様な剥離は現在は少ないですが剥離している箇所からどんどん大きく広がる可能性があるので注意が必要です。
続いて、サイディングのお家のメンテナンスで一番重要なコーキングを確認します。
こちらの窓回りのコーキングはパックリと隙間が出来てしまっています。
この状態では雨が侵入してしまいますね。
サイディングでのコーキング部からの雨の侵入は、内部の腐食の原因をつくるほか、
サイディングボードが雨を吸収、乾燥を繰り返すことによって反り返ってしまう可能性があります。
更に窓の上を見ていきます。
こちらもコーキング材が痩せてしまって隙間が生じています。
この様に横方向の隙間は線で雨の影響を受けますので縦のコーキングより注意が必要です。
普段、窓の上など目につかない所ですが、気づかぬうちに劣化が進行しています。
この様なお客様が確認しにくい様な部分もしっかりと調査させていただきます。
そして一番、私が気になった所がこちらです。
増築部のつなぎ目です。
よく見ると、透明なコーキングの周りが色が濃くなっています。
こちら、「ブリード現象」と言いシリコンコーキングの油分が染み出してしまっている状態です。
コーキングには変成シリコンとシリコンの2種類があります。
シリコンコーキングは油分を含んでいるため、塗装をする際に塗料を弾いてしまいます。
そのため、塗装には不向きな材料なのです。
しかしこのつなぎ目にはシリコンコーキングが使用されており、油分が外壁に染みている状態です。
この場合、塗装する際には今のシリコンコーキングの撤去や専用のプライマー(接着剤)の塗布が必要になります。
増築した時に変成シリコンで施工をしていたら、必要のない費用です。
このような余分な費用をかけないよう、
もし外壁材の割れやコーキング部分をご自身で補修なさる場合は必ず、「変成シリコン」を使用してください。
現場調査を細かく行うことで
今のお家を綺麗に、そして長持ちさせるための工事内容を明確にすることができます。
出窓の屋根のコーキングの様子もしっかり確認しますので
もしお家の塗装をご検討中の方はミヤケンにご連絡ください!